1989年創業オーストラリア生まれのリムメーカー、VELOCITY。
Bluelugで組まれるバイクの半数ほどはVELOCITYのリムが使われているのではないでしょうか?
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先日ジャッキーが撮影してくれたホイールビルド動画もVELOCITYのリムを用いて。
自称宇宙一の品揃えの店内でも非常に馴染みあるメーカーの1つです。
普段店頭に足を運んで頂いている方にはきっとチラチラと見えていたかと思いますが、
新モデルの「AERO」が着弾しているので今回はそのお話をば。
1991年にはじめて同社が発売したアルミリムを同名の”AERO”といいまして、名前をそのままに昨今の需要に合わせてイチから形状をリニューアル。
初代AEROが生まれた当時と比較してバイクのバリエーションが非常〜〜〜に多岐に渡っている現代で装い新たなAEROとして誕生しました。
700C or 650Bの2種のホイールサイズがラインナップ、形状としては同社の軽量ディスクブレーキリムであるAILERONと似寄り(AEROの方が少しリム幅が太い)、性格の違いとしては耐久性によるところです。
新たにVELOCITYのリム素材として採用された”6069合金”というそれまで採用されてきたアルミ素材よりもタフな金属が採用されています。
(この合金を利用したはじめてのリムということで、旧AEROへのリスペクトを持っての同名だそう)
自転車パーツにおいてタフ=ずっしりという図式になるのは避けられないわけですけども、このAEROの良さというのが6069合金を採用したことにより耐久性を獲得しながらも軽量さを失っていないという点。
軽量な部類であるAILERONと比較して、650Bであれば重量増がわずか20g(!)程度。その程度の重量増で耐久性が手に入るのは大きなメリットに感じる方は少なくないのかなと。
ツーリングや日常的に荷物を載せて乗るバイクにはAILERONやBLUNT SSでは長い目で見たら少し心許ない、けれどCLIFFHANGERほどずっしりなリムはなぁ、、、ATLASのルックスは少しニュアンスが違うし、、、
というそれまで地味にVELOCITYのディスクブレーキ用のリムでは不在だった、モダン寄りなツーリング&エブリデイバイクにすっぽりと収まるリムというわけです。
リムブレーキのバイクも未だいくつかラインナップされているとはいえ、世の割合としてはディスクブレーキのバイクばかりになってきた今世。
非レース的自転車生活を送っている大多数の自転車乗りにハマるであろう1本が爆誕したというワケでございます。
これは個人的にツーリング使途で過去に組んだCRUST DREAMER、このバイクにはBLUNT SSを使用していたのでツーリング専用機として組んだコイツならAEROが最高じゃん!と思っている次第で。
ラックをつけているとはいえフレーム自体は軽めな部類なので足取りの軽さは失いたくないな、と当時はBLUNT SSをチョイスしましたが是非ともコレはAEROに換装したいですねぇ、、、と企てております。
というわけでニューカマーAERO、新たな選択肢としてお見知り置きくださいませ。
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そして少し前の動画は見て頂けましたでしょうか?
リムに言及する一周独断シリーズ。全国4名くらいの一周ヘッズの皆様の熱望によりこのコーナーが復活(嬉)。
僕らが普段「良い」というものにはそのバイクを使用するシチュエーションによっては「良い」が「良くない」に裏返ることもあるんです。
というのを引き伸ばして語らせて頂いたわけですけども。
いち方向へ尖ったモノは万人において良いとは成りづらかったりするわけですが、それに囚われず自転車を楽しもうぜ!というのも1つの価値観。
それら機能にがんじがらめになり過ぎないというのがこの世で最も自由な乗り物である自転車を楽しむ上でとても大事なことだともいえます。
しかしあまりにもそのパーツと使用者の用途もしくはバイクの仕様がかけ離れ過ぎているというケースもままあったりはするので、そこが離れ過ぎていないように僕らメカニックは自転車を1台形作る上で監督させて頂きます。
なので組み合わせの妙にモヤモヤとしてきたらばこれは自分にとって、その自転車にとっての「良い」ですか?と気兼ねなくお尋ねくださいね。
ではでは