こんにちは
上馬店より一周です。
花粉もそこそこ落ち着いた気がする昨今ですけども(んなことない?)、
全国一億人のBlackMountainCyclesヘッズのみなさんいかがお過ごしでしょうか。
この投稿をInstagramで見る
早速ですが先日のマイクさんのこの投稿はご覧になりましたでしょうか ?
次ロットのmonstercrossに言及するポスト。
今回ももち良色でアイコニックなフォーククラウンであるParis Brest Parisクラウンの変更があるよう。
歴史的背景や単純な見た目の好みがどうのこうの、で好みはあるかもしれませんが輪行カルチャーが根付いている日本においてはポジティブな変化なのかなと。
とても楽しみなニューロット、このインフォーメーションはまた追って。
というわけで同ブランドの象徴的な存在であるmonstercrossのバイクチェックで筆を取っております。
monstercross (53)
年末年始より度々足を運んではカスタムご依頼頂くオーナー、完売御礼のフェンスポストグレーのモンスタークロス。
はじめはシングルスピードドロップバーバイクとしてコミューターニュアンスな出立ちでしたが、ツーリングにトライするきっかけを経てギアード化、
ご遠方へのツーリングも輪行を経て無事成功された様子。メキメキと自転車レベルが上がっているのを横目で見ています。。。
少々珍しい色使いのドライブ周りはそれまでシングルスピードで使用していたGRXリミテッドシルバーのクランクアームにブラックのフロントダブル用チェーンリングは補修品として入手可能な、現行GRX11速のチェーンリングを使用しています。
またこのフレームを印象づける1つの要素であるトップチューブ上の3連ダボが全てが埋まるこのスポっと感はフロントギア多段ならでは。
フロントシングル組ももち可能ですがはやはりフロント多段構成が様になるフレームだなと組むたびにつくづく思います。
トップチューブ上のワイヤー系はフレームバッグを使用されるのが固まっていたのでインナーのみになるところには上からグレーのナイロン、ライナーを通しています。(ストロー的なもの)
フレームバッグを固定するベルクロ類と干渉しても動きを妨げないのが理由。フレームパッドを使われる方も同様にメリットがある施行なのでそれ系使われる方には有効なバイクハックです。
ギアード化とともに仕込んで頂いたのがPaulのカンチブレーキ化でした。
それまでシマノのミニVブレーキを使われていましたがより太いタイヤをつけるべくマナーなカンチへと。
先ほどの3連ダボ同様このフレームを特徴づけるタイヤである50Cのタイヤをドロップバーで握るブラケットブレーキレバーの組み方で履かせるとなったら カンチブレーキ化は必須。
現状磨き職人さんの不在で現状新たに作成されることのないポリッシュカラー。
くすんでも磨けば光るというのがこのカラーの特権ですが、ガビガビにくすんだ状態というのもまたオツで個人的には好きです。
しれっと抜かりなくカンチのアウター受けもPaulのFunky Monkyを仕込んでいます。
こちらのオーナー素敵だなと思ったのが、ただのパーツ見た目格好良さだけでなくPaulといういちカンパニーがシーンにおいてどんな貢献をしてきたのか、どんなブランドなのか、という背景も調べた上で使いたいんです!と仰って頂いたところ。
長く使えるアイテムともありお安くないお買い物、表面的なモノとカネしか見えなくなってしまうのもこれまた資本主義の僕ら人間なのですがモノの先にあるヒトの背景を見てのチョイスというのはネクストレベルだと思います。
ついつい自転車以外のモノにおいてはカネとモノしか見えない自分も背筋が伸びる思い。
クランク周りのカスタムを経てはじめて生まれた少しゴチャっと洗練されていない感じというのが個人的にはツボな格好良さで、カスタムの最中ながらこうして写真に収めさせて頂いた次第です。
このちぐはぐ感だからこそ醸し出す格好良い雰囲気というのは必ずあって、個人的にはそんなバイクたちが格好良く見えることが度々あります。
整然とした色使い、パーツ使いのバイクが格好良いのは痛いほど知っているつもりでも、そうじゃないバイクがそれを上回るくらい格好良い佇まいなことがあります。
monstercross (59)
モデルゼロをファーストBlackMoutainCyclesで手にして頂いたオーナーのセカンドバイク。
スピード感溢れたモデルゼロのようにビュンと乗るのでなく、もう少しマイペースに、でも身軽さは失いたく無い。
RivendellやSURLYもお持ちのオーナーだからこそ、中間のバイクを自然と欲していたようでそれがスポっとハマるような形に。
高身長で脚長なオーナーならではの59サイズ!で試乗が大変でしたが無事お渡しすることが出来て一安心。
大きいサイズばかり所有しているオーナーがゆえの「あれ、なんか小さくない?」とことあるごとに口にしていましたがんなことなく。マジでかいんですって。。。
昔から持っていたけど使い道なくパーツボックスの中でふわついていたパーツをザザッとお持ち頂き、パーツ選考会予選を経て佇まい良い1台になりました。
規格が合うものをゴチャっとジャンクに組み合わせる、も自転車を楽しむ側面の1つだと思いますが、このバイクには見た目と機能のモラルを少しだけ気にして組んだ方が素敵なバイクになると個人的には思います。
使っていない系パーツを盛り込む際に壁となるのが変速段数の世代。
9スピード世代はその点ごちゃ混ぜしてもトラブル起き辛い優秀な世代なのでこの手のパーツを手に入れるとなったら頭の片隅に置いて頂けたらと。
すんごく昔のDeoreトリプルクランクに半お任せして頂いたなんてことないブラックのチェーンリング、少し前の世代のDeoreのリアディレイラーが合わさって最高に見える。
手元はサムシフターでシリアスな変速性能よりかは、ラフに扱える実用性を重視。
ふわついていたパーツだけと思いきや回転部分につい凝ってしまうのは男子のサガやもしれません。同郷ペタルマのスパイスを添えて。
自分はいつもこのフレームを組む際には前後ともにカンチブレーキにして頂くことが多いですが、今回はリアはPaulのtouring canti、フロントにはミニVブレーキであるmini motoに。
このフレームを歴史的背景も含めて語る上でのキーともいえる「50Cのタイヤ」を履かせる上でミニVブレーキのチョイスはある種デメリットになる(45Cくらいが最大幅になる)のですが、制動力という大きなメリットは見逃せなく。
フラットバーにおいて単純に制動力だけ気にするのであれば普通のVブレーキでもいいのですが、後々のドロップバー移行も考えるとドロップバー向けのブレーキレバーで動作するmini motoが鉄板。
ドロップバーでのビルドが念頭に置かれたこのバイクとあらば是非一度はドロップバーでの調子の良さを体感して頂きたいところですね。
珍しくプロムナードバーをベースに組んだ今回、PASS AND STOWのフロントラックを追加で手にして頂きました。
それ系のハンドルで1台組むならばやはり大きめのフロントラックがある方が佇まいググッと良くなると個人的には思います。(付いていないと不思議とぽっかり感といいますか、言語化しづらいなんとも言えない余白感を感じるのです)
本文であるドロップバーアクティブビルドもありつつ、こんなコミューター振りな組み方も許容してくれる懐の広さがモンスタークロスが持つ大きな特徴の1つかと思います。
しれっとくっ付いているライトマウントはいつものPaulのGino、かと思いきやPASS AND STOWの特徴的なバッジ付きライトマウントにナット不要で直接ボルトオン可能なM6(通常はM5)仕様のスペシャルなGINO。
中の人同士の繋がりが深いからこそなプロダクト、ほんのすこ〜しだけ特別に分けて頂いているので店頭にて探してみてくださいまし。。。(こちらは店頭限定にて)
ドロップバービルドが念頭に置かれたフレームなので、このハンドルのように戻りが大きいハンドルだとステムを長めにしたとしても窮屈な姿勢になってしまうケースもままあります。
この辺のバランスはざっくばらんにご相談頂けたらと。
それまでアクティブな組み方をするケースが非常に多かったのですが、一例ですがこんな組み方もアリかなと思います。
monstercross (53)
そしてこちらはマイクランベリークロス。しれっと前ロットのカインダブルーと並行して所有してしばらく経ちました。
はじめは展示車兼試乗車として私物パーツも交えながら組んでいたのですが、いつからか完全私物兼試乗車に。
ここ最近だと通勤退勤での頻度が最も高いバイクですし、昨年1週間程度の北海道ツーリングでも此奴にフロントラック+パニアでこなしたりとなんだかんだ最も乗っているバイクかも、、、と思いました。
姿形は以前と比較して変わったのですが、今年はこのバイクでいろんなところに行ってみようじゃないかと画策中ということもありガツっと手を入れたので改めてバイクチェックをば。
それまで50Cのダートタイヤを履かせてのグラベル、ダートバイクとしての組み方をしていたのですが最近はアスファルト寄りにこのバイクにしては細めのタイヤを履かせて乗っています。
これはteravailの新作オンロードタイヤであるtelegraph、昨今のやや太ロードバイクタイヤ事情も相まって絶妙なサイズ設定になっています。
ぶっちゃけこの見た目にしては軽くはないタイヤなんですが、いざ長距離でのライドとなれば軽さよりも耐久性とある程度の乗り心地の良さの方が重要なタイプなのでちょうどそんなの欲しかった!なタイヤです。
いつもアスファルト走る上で空気圧は3.5〜3.8くらいで乗っていますが乗り心地、グリップ良好でなかなかの推しタイヤになっています。軽さ求めないのでれば自信持っておすすめしたいです。
自分が感覚的に「重い」と感じない程度の重量であればどのパーツであれタフなのは正義だと思うのですが、毎度自分のバイクは他スタッフ達に重いと言われます。
バイクに組むにおいて秤りは使わないのが個人的なバイクビルドにおけるマナー、と思っていたらマイクさんも近いニュアンスをブログに過去書いていたので俺は間違っていない!!!軽さに取り憑かれている皆んなが狂っているんだ!と思ってます。
半分冗談ですが半分ガチです。ともかく自らの持つ「感覚的重さ」のバランスは大事ですね。
長距離に乗る上で脱いだジャケットを収納したり、道中増えるお土産を入れるべく積載力は必須なのでバッグを。フロントバッグはswiftのPaloma、フレームバッグも同じくswiftのHOLDFAST(S)を。
swiftのフレームバッグは一昨年迎えたDreamer用にと手に入れましたが秀逸でだいぶ気に入っています。
腿に近い後部はポケットが片側だけの設定で腿太め、内股で漕ぎがちなクセがある自分にはいい感じにフィットしています。
ワンタッチで脱着できるPalomaは言わずもがな。定番のフロントバッグとして君臨し10年くらい?経ちますがこの形と積載力はいくつか似寄りの選択肢ありますがドロップハンドルの肩の部分を握った時にバッグと干渉しない絶妙な距離感というのが最も気に入っているポイント。
今使っているPalomaは少し前に作られていたワックスキャンバスのシリーズなんですが、フレームバッグと生地合わせてエコパックナイロンにしたいなぁ、、、と画策中。
また毎日の足としても乗るバイクということもあり、日本が世界に誇る自転車泥除けファクトリーの本所さんxSIM worksのフラットフェンダーと前後ダイナモライト。
昨年北海道のツーリングでも使用したSONとH PLUS SONの組み合わせのダイナモホイールを使っています。
リムはトラックバイクでの市民権が最も多いであろうARCHETYPEを使用しているのですが、マイクさんも少し前に「これぞホイールビルダーのリムだ!」と絶賛していました(なんか俺マイクさんのストーカーみたいですがただのいちファン。。。)。
リアのダイナモライトはBMのsmall smallerを使っていますが心持ちにしていてたDRUST cyclesのライトマウントが火を吹きました。というかこれBMの純正部品で作ってくれたらよかったのに笑!ってくらいの純正感が凄い。
small smaller取り付けるたびなんでこんな付けづらいのよ笑!とぶっちゃけ思っていたメカニックは全国各地に居るはず。
この投稿をInstagramで見る
企画しているKonstantin Drustさんはフレームビルダー稼業が本業。
モラル高くフレームの機能や美しさと向き合っているフレームビルダーらしいプロダクトだなと。足し引きするところがないくらいミニマルな見た目でこれほんと最高。
「リアダイナモライトを保持する」機能だけのニッチなパーツですがそれまでを知っている人からするとこのマウントの出現前と後で歴史が変わった革命的ともいえるパーツだなと思います。
フレーム自体がリアダイナモライト専用設計ではないので電線がごちゃっとしちゃうのはご愛嬌、それをどう工夫して電線の通り道綺麗にするのかにメカニック力が問われますしそれが楽しいところなリアダイナモライト。
どう頑張っても多少は電線ゴチャつくのですが、それ味わってしまうとそれ先湯のフレームを作ってそれらをすっきりとした姿形にできるバイクが欲しくなるのですな。。。(発作)
いつもガレ場をアクティブに遊ぶ時に乗るmod zeroで体感している油圧ディスクブレーキとは制動力がかなり異なるカンチブレーキ、雨の日は効きがなかなかおとなしめなので制動力を求めてミニVブレーキにするなんてこともよぎりましたが、
このフレームはどんな状況であれ個人的にはカンチブレーキ、オールドスクールなスタイルを楽しむものなんだと言い聞かせながらカンチブレーキを引き続き。お洒落は我慢じゃないですが機能性の高みは時代を越えた風情の深みには及びません。
雨の日は基本的に泥除け付きのコレしか乗らないので、ブレーキシューの汚れがみっちりと。
洗車面倒臭い主義なのでもうそのまま乗ってもうてますがビューセージという免罪符が通じる程度の汚れであればそのまま続投したいと思うのは逃げかもしれないと最近思い始めてます。流石にちと気まずいくらい汚いかも。。。
ハンドルは引き続き谷さん謹製ドロップハンドルALL ROAD BAR PLUSを。
なんだかんだルックスのバランスと握り心地の総合点が自分の中では最高位。
ドロップハンドルもいっぱい持っていますがmonstercrossに関してはこれで落ち着いています。普段なら結構変えたりするのですが。
どこがどういいのかは是非とも商品レビューからチェック頂けたらと。
まぁそんなこんなでmonstercrossに引き続き跨っていけたらなという。
年末年始にズッポシmod zero組んでおいて乗ってねーのかよ!と何処かから聞こえてきそうなんですが、そもそもこの春まで寒過ぎる日々が多すぎてなかなか乗れておらず、、、
ようやく暖かくなった先日はしっかりと乗ってきましたよ。
名古屋の盟友Circlesさんからの刺客であるシゲさん(左)を交えてのライド(右は谷さん)。
太めの根っこが道を阻むようなフィールドでなかなかの激しめライド、谷さんシゲさんはタイヤ太2.5以上のマウンテンライドだったものの、
何をトチ狂ったのか700x45Cのmod zeroで突撃した自分、なかなか喰らいましたが無事怪我なく。
特別なニューウィールの威力をしっかりと体感してきました。
シゲさんのSklar PBJ調子良さそうだったなぁ〜、29erの威力たるや。
でもシゲさんをはじめシーンのパイセンを画面の向こうから見ていた10年弱前はシクロクロスに40cくらいのタイヤで何処でも行っちゃうような人たちのイメージで、それに影響を受けたのは間違いないなとmod zeroに跨りながらホワホワと。
そんなGo greenのmod zero、多大なるご愛顧を経て44,47,56各サイズ残すところ1 or 2本となりました。
これからの季節はもちろん永きに渡って活躍間違いなしなmonstercrossとmod zero、店頭にて組み立てご指名は上馬店一周宛てでお待ちしています。
そういえばこちらの動画もありがたいことに30万再生突破!
今回はこの辺で
それではー
いっしゅう