上馬店のシャミです。
先日(ほぼ1ヶ月以上前)@rew10works さんにお邪魔して自分のフレームにちょちょっと手を加えてきました。
改めてな自己紹介ですが過去にフレームビルドを習っていた時期が僕にはあります。
時間にしておよそ3年弱。
技術的な面もそうですし、ジオメトリー(自転車の設計)なども学んでました。
それからとんでもない月日が流れて最近また沸々としてきて、上馬店のご近所のビルダーrew10worksの池田さん(ブレンディさん)にお願いして工房にお邪魔し自分のフレームを自らダボ類を溶接させてもらいました。
久々にやるとやっぱり面白いし、大変。花形である溶接している時間なんて全体の3割くらいなものでほとんどが下処理に仕上げ。
工程を知っているからこそこういった手仕事には本当にリスペクトが止まりません。
で、ちなみに僕が選んだフレームはスチームローラーで、久々のシングルです。
絶賛この溶接したフレームはペイントを経て組み立ての時を待っております。
その時はまた僕の自己満にお付き合いいただければと思います。
前説はこの辺で今回はシングルスピードのバイクチェックをしていきます。
*MASH* steel size:S
MASH steelのこのカラーは「シルバーフロート」というカラーになります。
こちらのオーナー様はかねてよりMASH steelの入荷をお待ち頂いていた方で入荷の情報をキャッチ次第このカラーを即決してくれました。
(ちなみに僕も今回の入荷でこのカラーが一番好みです。)
それまで永いこと乗られていた別のトラックバイクをsteelへに載せ替えを視野に入れてたくさんカスタムをしてきて、ついにその時を迎えました。
一際目を惹いちゃうこのハブはPHILWOODで間違いないのですが、ただのPHILWOODではなく、MASHがカスタムアナダイズドしたスペシャルハブになります。
残念ながらブルーラグへの入荷はないのですがオーナー様が本国からご購入。
こちらのハブは以前の車体からの載せ替え、なんだか元鞘に戻るような安心感があります。
ブレーキのレバーは*PAUL* canti lever に、遊び心で*PAUL* groovy barrel adjustersのレッドをアクセントに入れてみました。
ブレーキの本体は*PAUL* mini moto brake (polish)で、ポリッシュとシルバーをそれぞれスワップして左右の色変え。
完全にアドリブでしたが喜んでいただけて何より…
このPAULのmini motoはミニVブレーキなので、カンチブレーキなどに必要なシートクランプやコラムスペーサーからぶら下がっているハンガー受けが必要ありません。
その分やっぱりスッキリした見た目してますね。
カンチのチドリやハンガー受けが好きって方もいっぱいいると思う。僕も好きです。
MASH steelはカンチもVブレーキも使えるのでそちらはお好みと、必要な制動力で判断してください。
クランク及びチェーンリングは、*SUGINO* sugino75 DD2 crankset×*AARN* 15-panel track chainringのゴールデンコンビにて。
従来の肉抜きのあったチェーンリングではなく、肉抜きのないチェーンリングです。
肉抜きがないとそれだけ重量増と思うこと勿れ。誤差レベルの重量増で従来よりも高剛性に考えられて作られているので重量ばかり気にしてないでそれに裏打ちされた性能にも注目すべきです。
以上、1台目はMASH steelへ今までお乗りだったらトラックバイクからの準載せ替えのご紹介でした。
ちょっと長いけど飽きないでくださいね。
*AFFINITY CYCLES* metropolitan size:L
ネクストは打って変わってアメリカの東海岸エリア、NYCのブルックリンよりAFFINITY CYCLESのご紹介。
こちらのオーナー様は様々な自転車に今も尚お乗りなられているバイクジャンキー(スーパー褒め言葉)ですが、実は一度も固定ギアに乗ったことがなかったそうです。これから初めての固定ギアのあの感動と慣れるまでの乗りこなすのが難しいあの感じを今から鮮度100%で味わえるのは本当に羨ましい。
こっからまたさらに自転車の深みにハマれる、楽しさの尽きない感覚はやっぱり大事。
僕の持論ではありますが、自転車を好きになったのなら一度でいいから固定ギアを味わった方が良いと本気で思っています。
もはや違う乗り物とされる固定ギアには、それでしか味わえない楽しさがあるし、もちろんそれ相応に危険も付き纏う乗り物であることは間違いないので”誰にでも”というわけにはいかないけどきっと自転車がまた違って見えてくるはずです。
実は固定ギアめっちゃ好きです。
クランク、チェーンリングは*SHIMANO* dura-ace track crankに、同じくdura-aceのトラックチェーンリングの組み合わせ。
シンプルに飾らないこの組み合わせは付けるフレームを選ばない感じが最高です。
ホイールの組み合わせは、惜しまれながらも廃盤になってしまった*MAVIC* open pro rim のCDというカラー(ブラックカラーは現存です。)と、*PHILWOOD* low flange track hubの組み合わせ。
このカラーのリム復活して欲しい。
ヘッドパーツはハブと同じく、*PHILWOOD* 1-1/8 headsetのステンレス。
アルミのシルバーと比べると輝きに若干の深みがあるのがステンレスポリッシュの特徴。
あとタフすぎる。ベアリングは別としてカップの部分は壊そうにも壊せないんじゃないかって思う。
ハンドルバーは一周お墨付きの、*SIM WORKS* getaround barにステムはコラムクランプ部のフィレット溶接が抜群に美しい鉄ステムの持つ魅力を最大限引き出した(これも勝手な解釈ですが僕はそう感じてます。)*FAIRWEATHER* MT-31 side clamp stemをチョイス。
ランドナータイヤをたくさん擦り減らしてタイヤが減っていくのを実感しつつ、筋肉痛とも戦って新しい自転車の楽しみ方を切り拓いてください!!
今回は2台のトラックバイクのバイクチェックでした。
さっさと僕も自分のスチームローラーを固定ギアで組んでトラックバイク復活させます!!
シャミセン