上馬店のタニです。
カリフォルニアはウォールナットクリーク、Rivendell Bicycle Worksより ”PLATYPUS” が到着いたしました。お待たせいたしました。
毎ロット楽しみなフレームカラー今ロットは ”Periwinkle” と ”Lime Olive”。
ニチニチソウこと ”Periwinkle” はPlatypusでは初採用、目が覚めるような素敵カラー。
”Lime Olive”は、RivendellボスのGrantさんもマネージャーのWill君も乗っているカラーで根強い信者がいる人気色。日光を当てるとGoldに光るメタリックグリーン。
新しいPLATYPUS、本国Rivendellではプレセールで即完売だったそうですが、日本発売分は、
8月1日(金) 12時〜BLUE LUG 各店頭発売
8月11(月/祝) オンラインストア発売
というスケジュールで販売いたします。
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どちらの色も蛍光灯と日光の元とで違う見え方がするので、今日は日向で撮影してみました(色伝わるかな)
日焼けて泥やチェーンオイルに塗れていったらもっともっと美しくなりそうな2色。逆にそういう色を選んでいるのかな。
透け感のあるメタリックパール+代名詞であるクリーム色の胴抜きとのマッチ。
一瞬脱線。来日時Grantさんに酔った勢いで ”好きなフレーム色” を聞いてみたところ、最初は「全部じゃ」ってはぐらかされたけど、「でも赤は作らないじゃないですか、嫌いなんですか」と問い詰めていくと「強いていうなら”RBW BLUE”と”Lime Olive”が好きじゃ」と教えてくれました。
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面白いのが、数年前Rivendell HQにお邪魔したとき、本国スタッフが一番乗ってる率が高いのがPlatypusだったんですが、
数えてみたらBlue Lugスタッフ内でも最も人気のモデルということが判明。
(本国スタッフのバイクたちは↑画像クリックで動画で見れます)
なぜなんだ、紐解きたい。
乗ってるBlue Lugスタッフの皆からも、今後色々な組み方サンプルやアレンジ、それぞれの発信があると思いますが、
本日は入荷直後の恒例行事、本国Rivendellの紹介文に沿って、このフレームの基本情報、長所や短所、どんなバイクなのか?をご紹介していきます。
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まずは実際乗ってる人を見るのがいちばん。本国のお客様の写真をお借りします。
その乗り降りしやすいステップスルーフレーム形状から、ゆったりスイープバックしたハンドルで、バスケットや泥除け、その人のライフスタイルに合うものを付けて、
エブリデイバイク、「毎日乗れる日常バイク」に振り切ると最高です。
もしあなたの「ファーストバイク」がPLATYPUSなら、それまでの生活がガラッと変わることを約束します。
僕の体感CLEMよりスイスイ速く、通勤で使う人、速度感を大事にする方にもストレス少ないと思います。
でも「甘い」と「塩っぱい」2つの顔を持つのがPLATYPUS。いや、1つの顔で2つのことができるのがPLATYPUSか。
実はとっても走力があって、いろんなライドにも駆り出せるもう一つの顔。
アクティブに乗りたい方はこんなふうにフラットバーを仕込んで、それはまるでフラットバーグラベルバイク。
優しく可愛いフレーム形状から想像しにくいかもしれませんが、個人的にはこの2面を1台でこなす様を見ると実はSURLYのCross CheckやBlack MountainのMonsterCross、その並びにあるフレームでもあると思うようになりました。
大きな違いは、トップチューブはたっぷり長いので、ドロップハンドルを付けることはできません。Rivendellらしいハンドルか、少しだけスイープしたフラットバーをぜひ。
設計上の推奨タイヤは50mm(StragglerやMonstercrossと同じ)ですが、実際にはもう少し太いタイヤも履けます。
スタッフのシャミはULTRADYNAMICOのMars 2.3インチを履いています。おそらくこれが最大タイヤかな?
以下、フレームセットのその他仕様です。
・135mmリアハブスペーシング
・今ロットから27.2mmにシートポスト径が変わりました。
(加えて今ロットはフレームセットにはポストは付属しないのでご注意!ご用意します)
・28.6 FDクランプ
・68mm BSA BBシェル + BB 113mm付属します。ヘッドセットももちろん付属です
・Vブレーキマウント(もちろんカンチブレーキも使えます)
OLD MTBなどから載せ替えビルドをご予定の方参考にしてくださいませ。
(とても格好いい現地のPLATY Rider)
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来日時、WillがPLATYPUSを語る上で「ジェネラルバイク」という言葉を使っていたのが印象的で、僕の解釈では、
「昨日通勤で乗ってたバイクを、全く組み替えずに次の日そのままライドに行けるバイク」
という意味だと思っています。〇〇専用じゃなくって総合的にいろいろ使えるバイク。
普段は街乗りの道具として使って、
たまの休日に友達やパートナーとこんな遊びをしたいな、なんてイメージを持ってる方はPLATYPUSがまさにそれです。それ即ちジェネラル(総合的)バイク。
カリフォルニアの景色補正もあると思いますが、この2つの動画最高なので見てくださいね。きっとライドに行きたくなります。
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そして組み方は2通り、「フレームセット」と「完成車パック」があります。
完成車パックは本国が考えたビルドキット。Rivendellの提案するオススメが詰まったパーツ構成。
上の写真はそのキット内容にサドル、ペダル、グリップを足したものです。(いきなりNITTOのステムとアルバトロスバーがついてきます、、かなりお得)
そして皆さん憧れるSILVERブランドのクランクセット標準装備。
対してフレームセット、これはもちろん1から全てのパーツを自分の好みに構成することができます。自分だけのバイクにしたい方はこちらで。
バラから組まれた例としてWillのバイクをどうぞ。個人的には、もしご予算ご都合つくならもちろんフレームから組むことをお勧めします。組むまで時間はかかるけど、自分だけの世界に一台の自転車を構築する喜び。
店頭では両方を比較したお見積もりを出すこともできますので、理想のPLATYPUSやあなたのライフスタイルをメカニックにぶつけてくださいませ。
ハブダイナモ組み込みなんてプランがある方はフレームからの方がお安くなるかもですね。
はたまた通勤で荷物が多い方やキャンプ行っちゃおう、なんて画策している人は、完成車パックを利用して、浮いた費用で前後キャリアや積載関係を充実させちゃうのもとってもアリなビルドだと思います。
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そしてPLATYPUSの隠れた長所だと思っている長所は「兼用バイク」として超優秀であること。ステップスルーフレームは「跨ぎ」の概念がないので、1つのサイズで、乗れる人の体格の幅がすっごく広いです(その辺のサイズの話今度ブログでまとめます)
例えばこれは僕のPLATYPUS。サイズは50。
写真の状態ではサドルの高さ69cmで173cmの僕が乗れる状態ですが、サドルは62cmまで下げれるので当初はパートナーと兼用で組みました。しばらく兼用で運用していましたが、お気に召したのかそのまま強奪されました。戻ってこない。
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適正サイズや誰かと兼用できるかは恒例の「PBH」で割り出すことができます。ぜひご自身のついでに奥様、彼女、娘さんのPBHを測ってみてください。
【PLATYPUS 推奨PBH】
50cm: 73 〜 81 cm PBH
55cm: 80 〜 87cm PBH
60cm: 85 〜 96cm PBH
兼用バイクでご検討の方は自分と相手のPBHが一つのサイズの推奨範囲内に収まるかを見てください。
兼用でない方で、測った股下が2つのフレームサイズに該当する場合は、ぜひ大きいサイズをお選びいただくことをお勧めします。ユサユサクロモリのしなりを感じる最高の乗り心地。
とはいえこれも目安ですのでフレームサイズに迷ったらご相談くださいませ。PBHはお店で無償で計測することもできますのでご遠慮なく計測だけでも。
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最後にまた、Will君の言葉を借ります。この彼のPLATY評が僕は一番刺さりました。
「Platypusは、機能面ではまさにRivendellラインナップのど真ん中に位置しています。舗装された道を走ることと、砂利道やシングルトラックトレイルライディングを両立させるなら、Platypusはまさにその中間に位置します。」
「本格的なツーリングバイクでもないですが、もちろんキャンプバイクとしても対応できます。」
「お客様がどんなフレームが欲しいか先入観を持たずに来店された場合、私は必ずPlatypusをまず試乗してもらいます。なぜなら、Platypusは誰もが気に入るバイクであり、あらゆるニーズを満たしてくれるからです。」
「Rivの従業員は4人(もうすぐ5人になります)がPlatypusを所有しており、もし持ってるバイクを1台だけ選ばなければならないとしたら、皆Platypusを手放さないでしょう。」
「今まで乗った中で最高のオールラウンドバイクで、私も1台だけ選ぶとしたら、これです」
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僕は全てのRivendellが好きなので推しモデルを明確にしないのがポリシーですが、こんなキラーワード言われたら持って行かれてしまう。また乗りたいな。
PLATYPUS、色々な人の色々な乗り方に馴染む、本当それはクロスチェックみたい。それがアメリカでも日本でも多くのスタッフに支持されている理由なのかも?と思います。
店頭は8/1発売、試乗車も仕込んだのでぜひ実物見て触りに来てくださいませ。
読んでくれた方ありがとうございました、タニでした。