どうも!ダンカンです!
今年もシクロクロスシーズンが始まって、メンテナンスやカスタムでのピットインがちらほら。
今日は担当させてもらったカスタムが胸熱だったのでご紹介します!
ALL CITYが作るシクロクロスレースバイクのmacho king。
本来のギアード仕様で昨シーズンは乗ってましたが、元々トラックバイク乗りのオーナーは「やっぱりギアは要らない!」と、潔くシングルスピードへとカスタムしました。
こちらがビフォー。
ギアード専用のフレームをシングル化するには大きく分けて3通りの方法があります。
1つ目がテンショナーの取り付け。
*PAUL* melvin chain tensionerなどチェーンにテンションをかけてくれるテンショナーと呼ばれるパーツを取り付ける方法。
この方法だと結局ディレーラーの代わりにパーツを付けるのでスッキリさは今ひとつですが、一番お手軽にシングル化できます。
melvinに限ってはパーツ単体で見た目がかっこいいので、これを使いたいがためにシングル化する猛者もいるほど。
2つ目がエキセントリックハブを使う。
*WHITE INDUSTRIES* new eno rear hubというハブ自体がチェーンを張れる機構になっていて、テンショナーを使わずにシングル化が可能です。
ホイールを新たに組まないといけないのでコストがかかります。
3つ目がエキセントリックBBを使う。
ハブと同様に今度はBB側でチェーンを張れるようにしたのがエキセントリックBBです。
*PHILWOOD* philcentric bb
ねじ切りBSAのフレームであれば使えて、対応するクランクは限られてしまいますが、ホイールも今までのもで大丈夫。
今回のようなディスクブレーキの車体はこちらがオススメです。
今回はこのphilcentricを使用してシングル化しましたが、一体どういう構造かというと、、
アルミ製でガンメタの外側に来るアウトシェルとステンレスの内側のボディとに別れていています。
ボディが車体に取り付いてアウトシェルを被せるんですが、ここはスプラインでがっちり噛み合うので余程なことがない限りズレません。
そして、ボディとクランクが通るベアリングの中心がずれていることによってクランクの取り付け位置が動いてチェーンを引っ張れるって訳です。
使えるクランクはSHIMANOや今回使用したrotor等の24mmシャフトかSRAM GXPが対応しています。
ちなみに特殊なBBなので取り付けの工具も*PHILWOOD* philcentric bb toolで専用品なのでご注意を!
赤い部分をコグ回しで締めて黒い棒に入ったラインと矢印を合わせて左右のスプラインを合わせます。
これによってスプラインが左右対称になるので、チェーンテンションがうまく張れる位置でアウトシェルとクランクを取り付ければOK!
ディレーラーや多段のギアがなくなるとスッキリした佇まいで美しいですね。
見た目もですが機材の消耗やトラブルの多いシクロクロスなので、その点シングルスピードであればギア周りのマシントラブルはほぼなくなるので賢明な選択だと思います。
ホイールは多段だったギアを*SURLY* singlespeed spacer kitで一枚にすれば今まで使っていたものがそのまま使えます◎
レバーはギアードに戻すことも考えてそのままで。
良色揃いのFIZIKのバーテープからサンドベージュのようなブラウンをチョイス。
philcentric bbにROTORクランク、AARNのnarrow wide chainringと削り出しパーツが満載で男心くすぐられますが、耐久性や剛性も考えられた選択です。
今回はCXでしたが、MTBやロードバイクなどねじ切りBSAのフレームなら大概取り付け可能です。
テンショナー付けるよりスッキリだし、ホイール新調よりコストも抑えられるので、今乗っているバイクをシングルスピード化したいマニアックな方はPhilcentric BBを覚えておいて下さいな。
マニアックすぎるし取り付けがちょっと厄介なのでオンラインストア出ていなかったのですが、変態シングルスピーダーの皆さんからお問い合わせいただくので晴れて購入可能となったのでこちらからどうぞ!
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