上馬店より一周です。
今日はBlackMountainCycles漬けのブログをお送りします。
まずはじめに先日のyoutubeのbuilt by bluelug動画のmod zero編をBikepacking.comに取り上げて頂きました。
自分ごとながら非常に嬉しいですね。このサイトは各社バイクのレビューの記事が面白くて好きです。
こないだはLa cabra編もあったのでご覧になってみてください。忖度ないレビューが好き。
余談、MADEで知り合ったRoad Holesのアルダーのバイクも載ってたなぁ。
去年の秋口に日本に遊びに来て(お母さんが日本人なのです)一緒に自転車乗り行きましたが、
このバイクでマジで1mくらいダウンヒルで飛んでて、ドン引きしたのが印象に残っています。乗るの上手すぎ。
めちゃくちゃ早い(バイクは牛柄だけど)もんだから、乗車中の写真は後ろからのしか残ってないぜ、、、
ハンドルにGo pro付けておけばよかったなぁ〜、あのぶっ飛び具合を撮りたかった、、、
この投稿をInstagramで見る
そんな彼の作るボトルを分けてもらってひっそりと店頭先行で販売していますのでお店に来たらチェックをば。
国内ではBluelugのみの取り扱いになります。(アルダーありがとう!)
、
、、
、、、
クリントの先日のブログの通りBlackMountainCyclesから待望の新ロットがBluelugに着弾しています。
La cabra (16)
オーナーMikeさんの長年の構想が形になったドロップバーマウンテンバイクであるLa cabra、
monstercross(52)
そしてブランド設立当初よりラインナップされている、BlackMountainCyclesを象徴するモデルmonstercross。
今回はこの2モデルの新ロットになります。
La cabraの新ロットはこちらのYellow Gray、
monstercrossの今ロットは2色、選ぶ楽しさよ、、、
展示車&スタッフバイクを組みましたのでご覧頂けたらと。
、
、、
、、、
La cabra(17)
遡ること1988年、Mikeさんが自身のマウンテンバイクをドロップハンドルへ変えて楽しんでいたことがルーツにあるこのモデル。
mod zeroの前身にあたるMCD(MonsterCrossDisc)よりももっとワイドな2.2インチのタイヤを!
の声からもっとタイヤクリアランスを広げたらどうなるだろうか、、、それよりも太い29×2.4と27.5×2.8インチのマウンテンタイヤを履かせられるバイクになるのであれば?
と、クロス寄り設計されていたMCDとはまた別設計のバイクとしてデザインがスタートします。
マウンテンバイクの世界ではスタンダードなブースト規格やドロッパーシートポスト内装ルーティン、ラックやケージ取り付けのダボを更に充実させた、ドロップバー「マウンテン」バイクとしてデザインされたらトレイル遊びはどんなに楽しくなるだろうか?
と産み落とされたラカブラ。
写真は弊社カメラマンであるサブちゃんのLa cabraです。
実は彼、こちらの旧16インチ→新17インチから同じモデルのサイズ違いへと載せ替えています。
後述しますが実はサイズ感は変わっていません。ですがとある理由があっての載せ替えです。
こちらは新ロットのジオメトリー。
今回のマイナーチェンジはヘッドチューブ長を削ってシートチューブ長が長くなりました。=トップチューブのスローピングが緩くなりました。
それによってサドル&ハンドルの落差を強くすることが出来、ライダーの好みによって少しだけ前傾姿勢を作れるようになっています。
サブちゃんは前傾姿勢好む民なので、落差を求めて新ロットへと乗せ変えたという経緯なのです。
(バイクギークの御方ならお気付きになられるかもですが、この公式のジオメトリーのヘッドチューブ長は誤表記、旧ロットと変わっていないのですがMikeさんお一人でそこまでやられているのでそんな細かいところはご容赦をば)
逆にスロープ傾斜が大きいマウンテンバイク!な形がお好みな方や、
コラムスペーサーを積まないシンプルな見た目でリラックスポジションを作りたい方は旧ロットが良きですね。
サイズ感わっかんないよ!って方は店頭にてお声がけ頂けたらと思います。
新旧ロットで選ぶ楽しさがあるという数少ない節目のタイミング、ご英断頂けたらと。
勘違いし易いところですがシートチューブの長さが呼称サイズになるBlackMouitainCycles、
表記の数値こそ変わっていますが旧15が新16、旧16が新17にサイズ感は置き換わっています。一緒です。
大事なことなのでもう1回書きますが、
La cabraの旧15インチと新16インチ、旧16インチと新17インチはそれぞれ同じサイズ感です。
お間違いなきよう。
monstercross (53)
バイクブランドのBlackMountainCycles発足当時からラインナップされているモンスタークロス。
1990年代、当時は今ほど太いタイヤが履けるクロスフレームがなく、28cないし32cが最大タイヤサイズのいにしえの時代。
マイクさんはラグドのシクロクロスバイクを持っていましたがレース用ではなくトレイルやグラベルを楽しむ為に作ったバイク。これよりも太いタイヤで走れたらもっと楽しいのにな、、、と常々考えていたそう。
時は経ち2007年、BlackMountainCyclesのスタートに伴いクロスフレームをデザインするきっかけがやってきたマイクさん。
過去20年弱もの間感じていたドロップバーバイクに求めていたものを取り入れて誕生したのがこのモンスタークロスというフレームです。
モンスタークロスの名前の通り700x50Cのワイドなタイヤを飲み込み、
シングルスピードにコンバージョンし易いホリゾンタルドロップアウト、La cabraほどではないですがラックやフェンダー等オプションのパーツを取り付ける各所のラックダボを備えています。
このディスクブレーキ全盛といっても良い時代にクラシカルでシンプルなリムブレーキというのがこの存在を際立たせる要因になっているのは言うまでもなく。
フォーククラウンにはPacentiの名作Paris Brestラグを使用、そしてトップチューブのブレーキシフトの3連アウター受けというのがやはりグッとくるポイントの1つでしょう。
「本当の意味でなんでも出来るバイクはこの世に存在しませんが、このバイクはそれにほど近いです。」とマイクさんに言わしめるmonstercross。
登場から15年経った今でもマイナーチェンジを繰り返し今回V6としてリニューアル、Mikeさんが個人的に4台所有していることからも思い入れの強さが伺えます。
上馬店の展示車はクランベリー53サイズ、サドルハイト69cm、身長173cm前後想定で組んでいます。
今回のmonstercrossはマイナーチェンジが3つ。
ひとつはサイズラインナップ。
今ロットmonstercrossのサイズチャートがこちら。
52サイズが最小だった前ロットから50サイズが最小になり、52、54、56、と2cm刻みだったサイズ間隔が50、53、56と3cm刻みに変更されました。
海の向こうの人たちと比べるとどうしても小柄な我々日本人、とても心惹かれるフレームだけれど最小サイズの52サイズが大きくて乗れない、、、
なんて方が前ロットではちらほら散見されたので念願の50サイズ!な方は少なくないはずです。
表記上50ですがSURLY CROSS CHECKの46よりもトップチューブ長は短いです。
ただ、サイズ感が変わったことによって50では小さいけれど53だと大きい、、、なんてシチュエーションもままあるかと思いますのでそんな方は数本残すのみの旧ロットkinda blueの52サイズをチョイスして頂けたらと思います。
ちなみに50サイズは過去僕らの取扱が始まる前のロットでは存在していたものの、海の向こうの人たちには小さいサイズでやむ無くドロップした。
という裏話もあり。ひっそりとリプロダクトな50なのです。
2つめ、リアエンド幅が130mm→132.5mmへと変わっています。130mmQRロードハブ、135mmQRマウンテンハブ両方使えるように。
この仕様の™️、オリジンであるSURLY CROSS CHECKが廃盤になったことから、な変更だと思いますがこれによりパーツ選択肢が増え、組み幅がブワッと広がりました。
多くのパーツが取り付けられるからといってジャンクな感じで、、、
よりはBlackMountainCyclesとして、monstercrossのフィルターを1回通してバイブスがカチっと合致した時にはじめてサマになるフレームかと思いますので、格好良く組む上でそこは履き違えたくないところ。
3つめ、フォークのカンチ台座下前側にピョコっと出るラックマウントが追加されました。
NITTO M-1タイプのミニラック取り付けの際に強い味方になるかと思います。
個人的には是非とも天板とラックステーがクロモリ一体型のNITTO 32Fを使って頂きたいところです。
今回は2色のラインナップで頭を悩ませるのが非常に悩ましくも楽しいmonstercross。
谷さんが現在進行形で組み進めているのはFence Post Gray、、、
Cranberryも現物いい色でサンプル見た時のイメージよりも赤赤しくない、落ち着いた色というのがくすぐられました。
今ロットも全て格好良いカラーですしきっと乗っていく内にどのカラーも宝物になるんだろうなと。
この投稿をInstagramで見る
(これはMikeさんのファーストロットLa cabra)
これはRivendellやSURLYにも通ずるところですが、その時普通に手に入るカラーをしばらく乗っているとそれが自然と価値を帯びるカラーになります。言い切ります。
10年後自分が乗り続けたバイクを若い子等が見て「そんな色あったんだ!かっけー!」となる情景をイマジンしてみてください。
過去色をわざわざ掘って買う人をDISる、わけではありませんがやはり自身で使い続けたものが自然と価値が上がっていく。というのが世の正しい流れだと思いたいです。
そしてそういう価値あるモノを生み出している人達は間違いなくレジェンドだと思います。
リビングレジェンドMike Varleyさんに多大なるリスペクトを。
自分がBMCの好きなところがもう1つ、現代の流れに合ったモダンなmod zeroとLa cabraがあるのはもちろんだけど、それに合わせてクラシカルなmonstercrossもある。
何が言いたいかというと最新が良い!価値観だけでなければ懐古主義でもない、そしてその根底には使われることが第一にあって。
決してはりぼて、見せかけのプロダクトではないというのがここまで強烈に心掴まれているところなんだろうなぁと思います。
毎度シンプルにまとめるつもりが非常に長くなってしまいますね。。。
そんなBlackMountainCyclesの新ロットの販売スケジュールは以下になります。
新ロットのLa cabra、monstercross共に店頭販売は3/9(土)から。
オンラインストアでの発売は翌週からを予定しています。
※店頭で完売してしまったカラー、サイズはオンラインでの販売はありません。
販売まで日も少し空きますので、意中のモデルとカラーの現物見て心を決めに来てくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
いっしゅう