こんにちわ、上馬店のタニです。

相棒のチューヤンと、今は成田空港です。

この週末、NAHBS(ナーブス)に行ってきます。

こうやってブルーラグのブログを見ていただけてる方の中にも、ナーブス?なんぞや?って方と、うんうん、知っとるよ。って方がいるかと思います。

「North American Handmade Bicycle Show」

ハンドメイドバイク。一人のお客さんのために図面を引いて設計して、その人のために身体を採寸してデザイン設計から溶接までを手作りしちゃう、”フレームビルダー”という魔法使いがこの世に点在しています。(日本だと、REW10さんやオースティン在住のTOMIIさん、はたまた伝統ある競輪ビルダーさん達をイメージしてください)

アメリカにも長く家系図のように脈々と受け継がれる自転車職人達のカルチャーがあります。

毎年場所を変えこの時期に、アメリカ中のハンドメイドフレームビルダーが集まる祭典、バイクショーがNAHBSです。

長くブルーラグをご利用いただいている方や、このシーンにお詳しい方には有名な、知っているショーだと思いますが、ここ数年で自転車を好きになってくれた方や、最近ブルーラグを覗いてくれるようになった方に向けて書きます。

 

ブルーラグにとっては、10年前のトラックバイクムーブメントと並んで、創設にあたり大きな意味を持つくらい影響を受けたシーンで(僕はその頃お客さんでしたが)昔は毎年会場に行って刺激を貰ってくるのが恒例だったのですが、近年は初めて行かない年があったり、、少し遠ざかっていました。

今年は開催場所がカリフォルニア、サクラメント。MASH(=トラックバイク)やRIVENDELL、PHILWOOD・・今のブルーラグにとって縁のある人たちが近いし、レジェンドビルダーが多く参加するであろうでの開催というのもあり、そして他に思うこともあり、チューヤンと潜入することになりました。

(「この世で一番格好いいラック」でお馴染みのpass and stowもNAHBS出展者です。一見怖そうに写っちゃってますが、携帯の待ち受けが娘の写真の可愛いおじちゃんです)

僕にとっては、このNAHBSのバイクやハンドメイドのバイクを知ってしまったことが、生まれて初めてピストバイクに出会ったこと、ピストに初めて乗った衝撃に並ぶかもしくは超えてしまうかくらいの大きなショックでした。

当時まだ自転車屋になる前の僕は、ブルーラグや名古屋の名店CIRCLESさんから漏れ聞こえる、得体の知れないアメリカの手作りの自転車達、それを作るビルダーたち、NAHBSの情報に胸をときめかせていました。SNSもなかったし、あの時はバイクショップのブログが唯一の情報源でした(僕が今でもお店のブログを大事にする理由です)

その頃から変わらず、僕の中ではこのハンドメイドバイク、っていうのが、心のど真ん中にあって、一番格好良いもので、胸ときめく憧れの存在で、お客様に「その人に合った自転車をご用意して幸せになってもらう」って点で、コストを除くとこれが最高峰で、ピラミッドの先っちょだと今なお強く思っています。

とはいえRIVENDELLやCRUST、いわゆるハンドメイドではないけど、魅力的な世界観を持つバイクともここ数年で出会ってしまったし、同じ設計図から何本も作るのではなくワンオフなのでそもそもコストが高いハンドメイドフレームが、為替や材料資源の高騰からさらに値段が上がってしまったり、めっちゃ格好良いと思っていたビルダーさんが辞めてしまったり、、

そんなこんなで、お店や日々の発信でも、正直ハンドメイドのバイクをお勧めすることも減ってきてしまったのがここ数年。

自分の中で、本当はもっともっと乗って欲しい自転車があるのに、もっともっと格好良いと思っているものがあるのに、それをなんとなくアウトプットしない日々。

でもそこからもさらに一周して、自分が正直に本当に格好良いと思う自転車、感動する自転車、それを素直に見て、素直にお客様皆さんにお伝えしたら、その昔の僕と同じ、衝撃の出会いになってしまう人がいるんじゃなかろうか、なんて思って、今回の旅に向かっております。

旅の間は、ブログやインスタグラムでも情報発信頑張るので、ちょびっとでも気になってくれたら、ぜひ覗いてくださいね。(BLUE LUG KAMIUMAインスタグラム

 

 

 

・・なんか文章が堅いな〜

 

一生懸命伝えようとしたら、なんかすごい真面目になっちった。。ちょっと崩します。リラックスリラックス。

僕がお客さんとして、ブルーラグのこういう海外出張の発信の時、ショーの中身と同じくらい見てておもしろかったのが「番外編」。特に現地のバイクショップと、街中に駐輪してるバイクチェック。美しいショーバイクとはまた違って、現地の生活感あるバイク、本当に格好良いんです。。穴があくほど見ました。


この2台を超えるバイクには未だ出会わない。ハンドメイドバイクを自分の使い方に落とし込む、そして使いこむ。こりゃ一生敵わない。

そしてNAHBS会場。
格好良い自転車がありすぎて、体調が悪くなると言われている魔境のセントラルドグマに、チューヤンとどっぷり浸かって頭おかしくなって帰ってきますので、最中の発信、事後のレポート、ぜひ見て頂けたら嬉しいです。

もうすぐフライト!では!