次の1台はSURLYに決めました。

 

手に入れるのはDISC TRUCKERから7年の時を経て実に3度目、長くに渡って学びを与えてくれたバイクブランドだし、勝手にSURLYと共に成長して来た実感もあります。

 

触れれば触れるほどに、SURLYの飾らない感じがとても魅力的に見えてきて、それは段々と加速するばかり。

メカニックとして経験も多少蓄積したので、今ここで僕にとってのベーシックと真っ向から向き合ってもいいのではないかと、もっともらしい大義を携えて増車することにしました。

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というのはすこし前、松本さんブログの書き出しのもじり。

MY FIRST SURLY

そんなわけでSURLYを増車しました。人生3度目です。

 

ツーリングやグラベル、トラックにロードと多ジャンルの自転車に跨る中で自分の中で言うなれば特化型、この乗り方ならコレ!どれならソレ!なバイクばかりが増えていったこの数年。

舗装路ならIFやANT、土遊びならRambler、monstercrossにWOMBAT、ツーリングならREW10にdisc truckerにDreamer、etc…

そんな日々の中でふと気づいたんです。今の自分の日常に溶け込む、肩の力を抜いて乗ることの出来るエブリデイバイクを持っていないことに。

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過去SURLYにはPacerというモデルがありました。

MY FIRST SURLYでもあります。遡ること10年ほど前。

多くのバイクキッズ達の例に漏れずMASHに喰らった20歳の自分はBluelug幡ヶ谷店の門をくぐりました。

トラックバイクを1台目にチョイスすると思いきや(自分でも思ってた)、後の人生に大きな影響を及ぼすことになる人との出会いがあった結果Pacerを買うことになります。

 

ピット側入り口の前にまだ灰皿があった頃、タバコ片手のカネコさんに「そのPacer、俺が組んだんだよね!!!!(スパーーーー」と言われたのを今でも思い出します。

RIDEALIVE2015

Pacer (50)

スポーツシーンにおいてはディスクブレーキにとって変わられ、時代とともに消えゆく、だけれども今でも根強いファンを持つキャリパーブレーキのロードバイク。いわゆるなロードバイクとはまた一線を画したフレームでした。

しっかりと真面目にロードバイクとして、でもSURLYらしいエッセンスを加えて設計されたらしさ溢れるロードフレーム。

少しだけチャビーなタイヤクリアランスを用いてアドベンチャー、グラベルも経験させてくれて本当にお世話になりました。

訳あって手放しこそしてしまいましたが、自転車の右も左もわからなかった自分にとっては、この世界の一端を知って押し広げてくれるきっかけになった1台。

我ながらこれを1台目にチョイスしたのはラッキーだったと思わずにいられない。

当時は全然自転車なんて分からないし、ただアメリカ!とかクロモリ!ロードバイク!くらいしかキーワードがない中で奇跡的にチョイスした1台だったのです。

 

そして時が経って2台目のSURLYである、日本一周を共にしたDISC TRUCKER。

今でも手放さずに所持している彼をカスタムしてエブリデイバイクにすりゃいいんじゃ。

なんてのももちろん考えていたわけですがここで落とし穴に直面します。。

*SURLY* disc trucker (52) 

*SURLY* disc trucker (52)

disc trucker (52)

ひっさしぶりにCRUSTのカーゴフォークも取ってノーマルフォーク化(カーゴフォーク塗る時にデフォのフォークも同色に塗ってもらっていた)、

おっ格好良いじゃん。。。なんて思っていたのですが乗ってみるとどうも今の気分にフィットしないなぁと。

いや、いいんですよ?マイペースに乗るには非常に向いているし。

でもコンクリートジャングルトーキョーで生活する身としてはもう少しスピード感が欲しいなぁ。。。なんて欲張りたくなってきまして。

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*SURLY* midnight special (50)midnight special(50)

そんなわけでなんの因果かファーストSURLY、Pacerの後継機であるmidnight specialを増車することになるのです。

*SURLY* midnight special (50)*SURLY* midnight special (50)*SURLY* midnight special (50)*SURLY* midnight special (50)*SURLY* midnight special (50)今は使っていない、浮いたパーツたちを飲み込むキャンバスとしても優秀なSURLYのフレーム。

極力パーツボックスに転がっているパーツ達で賄う形に。

(とか言って細かいパーツで予想以上にコストが嵩む新車あるある)

ハブはアルゼンチンに行く前にウエンツさんからもらったやつだし、フェンダーは日本一周前の旅費出稼ぎ時代にサークルズさんで買ったやつ(8年越しにようやく使った)、リムはPacerで昔使ってたやつに当時地元のグラベル開拓してた時に履いてたALL TERRAINがエモい。思うとこの10年弱の自分の歴史みたいになってる。

本来ギアードのフレームではありますが、こないだのPhilwood動画でもお話した個人的お気に入りプロダクツ、PhilcentricBBを使ってシングルギアにしています。

エブリデイバイクにギアを付けて維持管理するのは個人的にはどうにもアレでソレでして。

 

せっかくならPhilcentricのようなパーツを使わずともシングルギアに出来るCross Checkやstragglerもよぎりました。

*SURLY* cross check (50) CROSS CHECK (50)

*SURLY* straggler 650b(52)straggler (52)

気づいたらCross Checkは在庫がないし、monstercrossと被るからナシ。

stragglerは自分のフレームサイズだと700cが選べないし。。。という理由からギリギリまで悩んでmidnightに。

この10年強僕らのスタンダードであり続けたクロスチェック、過去の10年だからこそ不動の位置を得ていたわけですが、これからは兄弟機であるstragglerがCxCの役割を担っていくのでしょうか。。。

(未だ見ぬダークホースとか居てほしい)

 

NIKEのAir force1やLevisの501、不変、永遠の定番たちがそうあり続けるのには理由がありますが、ある程度機能が備わる自転車というモノの中での「定番」とはゆるりゆるりと移り変わっていくものですね。

過去の名車を今見てカッケー!!!となったとしても、それを今フレッシュに、調子良く乗れるかどうかはまた別の話ですから。

エブリデイバイクとして手にしたからには日常に寄り添うようにと、ガチャガチャと手を入れているここ最近です。

日常使い、週5跨っても苦にならないバイクってたまの遠出のバイクよりも日々のコロコロ変わる気分にアジャストするのがなまじ面倒だ、し、それが楽しいです。(職業柄ちょっとでもフィットしないところがあるとなんか気になっちゃう)

1台しかSURLYを持っていなかった時の毎日のあのワクワク感、次は何処をカスタムしようかな〜?なんて考える瞬間が少し蘇ってきてなかなか楽しませてもらっています。

今はハンドル迷子中。。。

JJJ→金子さんからもらったsalsaの昔のやつ→FLAT 10→cheater bar(今ここ)

バックスウィープ強すぎないフラットバーが現在の自分の気分っぽい。

(SURLYのcheater barの調子が良いことだけは記しておきます。これはいいものだ。)

 

ファーストバイクとしてチョイスするSURLY、そしていろんなバイクを経験してからのSURLY、また見え方感じ方が変わってきて面白いなと。

所有して向き合って再々度、改めて気付かされるフレッシュさ、楽しさを感じさせてくれているここ最近です。

 

一周回って、なのかはわかりませんが、詰まる所行き着く先はSURLYなのかもしれません。