上馬のシャミです。
先日のライドのお話。
おやすみの日にみんなでRIVENDELLに乗って林道へ遊びに行きました。
その日のドレスコードは「RIVENDELL」で普段通勤に使ってるバイクをタイヤだけブロックの高いオフロードタイヤに変えたりとかして急がず頑張りすぎず。
登りがきついなら降りて押したりして。RIVENDELLに乗ってみんなでライドする時は誰かのペースではなく自分らのペースで乗って遊んでいます。
大抵速く走ることはないので自然とペースもみんなの波長も重なることが多い。
僕と松本さんはとってもピースフルな自転車をお借りして今回の林道を爆走。
hubbuhubbuh(ハバハバ)で林道なんて未知の領域過ぎて期待半分、不安半分。
なんもないところで2人して死ぬんじゃないか??って思いながらお互いの命預けてたら気付けば意思疎通なしで林道完全制覇。
乗り始めて1時間後にはもうバディ。
ストーカー(タンデムの後ろ)は前の状況がわからないからキャプテン(前の人)に身を任せて信頼する。足を止めるタイミングだって合わせないといけないけどそんなもんは言わなくても伝わってくるし、勝手に信頼関係育まれて超仲良くなってる。
ハバハバに乗ってた2人だけずっと、永遠に喋りながら乗ってました。
終わる頃には、多分昔一緒に住んでたことあるわ!前世の記憶思い出したわ!!くらいお互いを理解していた気がする。
まっちゃんとハバハバ乗れて最高だった!!(怒られそう!!!)
素晴らしい経験をさせてもらいました。
本日はバイクチェックです。
RIVENDELLと同じく西海岸はサンフランシスコのMASHより2台のall roadのご紹介。(ちなみにRIVのHQがあるウォールナットクリークからサンフランシスコまで車で約30分くらいの位置関係)
*MASH* all-road
こちらのオーナー様は過去に素敵なsteamrollerのご依頼をいただき、それをきっかけに気張らずに乗れる、何も考えずに一つの生活必需品として乗れるクロモリの自転車の世界にどっぷりになってしまったそう。
それのおかわりとして、それまで乗られていたチタンのロードーバイクから今回のMASH all-roadへの載せ替えに至りました。
新調したのはホイール周り、ハンドル、ブレーキくらい。
ホイールは*VELOCITY* quill rim のリムに、*WHITE INDUSTRIES* CLD 12mm thru-axle disc hub のハブを前後に。
WHITE INDのハブってフリーボディの抵抗がかなり少なく足を止めた時に気持ちい音する割に加速してる?ってくらい無抵抗に惰性で進んでくれるのでかなりお気に入りなんです。
ハンドルは*WHISKY* No.7 6F aluminum drop handlebarでフレア(ハの字に広がるやつ)は少なめ。幅はグラベルとかに比べて狭め、をチョイス。
ピンピンではないけどロードバイクなので爽快なスピード感を味わうにはこれくらいが調子良し◎
ヘッドセットは載せ替え。
以前のバイクでお使いだったものをグリスアップして再使用。ベアリングのメンテナンスができて調子良く使い続けられるのはクリスキングの専売特許。
今回はロゴ逆付けでのご指定で。
シートポストも以前のバイクより載せ替え。
このシートポスト現在は、*BINGHAM BUILT*という名前で継続中。旧KENT ERIKSENとなります。ケントエリクセンでビルダーをやっていた彼で過去のNAHBSでアワードを受賞した過去も。
ブレーキキャリパーを除くコンポ関係は載せ替えビルド。
元ロードに使われていたので互換性、パーツの相性はバッチリ。
僕も大好き2×11スピード。
ブレーキは元のロードがリムブレーキだったのでキャリパーを*TRP* spyre flat mount disc brakeのディスクブレーキに新調。
今回も素敵なオーダーありがとうございました!!
昨今の完成車やパーツなどブラック化が進む中こうしてシルバーパーツを基調として組み上げるの相当素敵ですね。
点検、カスタムいつでもお待ちしてます!
お次のMASH all-roadを。
*MASH* all-road
こちらのオーナー様は先ほどのall-roadのオーナー様と違い、このMASHが初のロードバイクだそう。
他にもトラックバイクやダートツアラーなんかもお持ち。
細いタイヤでもクリアランスの空白を気にせずにかっこよくなるバイク。
それでいてラックや、荷物の積載、フェンダーなんかも受け入れてくれる汎用性の高さも兼ね備えている。実はそんなフレームって意外となくてall-roadって稀有な存在だったりします。
ハンドルは*SALSA* cowbell drop bar でSALSAのドロップバーの中でこのハンドルが一番フレアが抑えられております。
この車体のハイライトと言っても過言じゃない(ハイライトが多すぎる。)のがこのクランク。
INGRID(イングリッド)と言ってMade in ITALYです。
見たらわかるアルミの削り出しによる製品でめちゃくちゃ軽量なつくりなのと、アルマイト加工が施されたクランクアームとその削り出し特有の形状がとても特徴的。
お持ち込みいただいたアイテムで取り扱いはしていないのです。
クランクの種類もジャンルによって選べるし、クランクアームのアルマイトカラーも結構幅広く選ぶことができました。
むっちゃくちゃかっこいい。笑
ハブは見た目にちょっと新しい、*kuwahara* diavolo v3 limited hub setのハブ。
これがノッチ数150ノッチと言われラチェットの数が多いからペダルの送り角度も極めて少なく遊びの少ないペダリングが可能。
もちろんノッチ数の多いハブでしか奏でられないフリーの音が高音でこれまた気持ちがいい。
INGRIDのRDも見逃しちゃいけませんね。
3Dプリンターで出力されたケージがやばい。そもそもRDも製造できちゃう技術力に脱帽。
SHIMANO、SRAM、CAMPGNOLO、それぞれの変速段数に対応。変態すぎませんか。
操作感はばっちりで変速機のバネテンションは高め、故にチェーン脱落のリスクも軽減されるんじゃなかろうか。
この車体についてるボトルケージは*HULSROY* symmetric bottle cageのボトルケージ。
ボトルケージを専門に作ってるわけじゃなくて「フレームビルダー」です。
裏話(?)をすると彼は15年前に日本に旅行で来ていたんだって。
しかもその時にブルーラグにも遊びに来ていたらしい。その当時僕はまだ中学生。
その時ブルーラグでたくさんの買い物をしちゃったって聞いた時はとても胸熱だった。流石にそのことは知らなかったけど当時良くは知らなかったはずの彼のプロダクトを今扱ってると思うとなんだか急に気になり始める・・・
以上が2台目のMASH all-roadとなります。
今回の車体はお持ち込みのパーツもございましたがそう言ったご依頼ももちろん承っております。
INGRIDのような魅力的だけど触ったことないパーツに触れられるのは本当役得だなと。
いつも楽しいお仕事をありがとうございます!!
シルバーを基調としたクラシックな佇まいのMASH all-roadと、フロントシングル、油圧ブレーキと用いたパーツも軽量なアルミ削り出しとモダンなall-road、どちらもall-roadの好例となりました。
細タイヤから太タイヤまで今までもそうだったけど気がつけば本当に選択の幅が広がったなとここ最近強く思うのです。
使い方や好みのスタイル、全てのフレームに得て不得手があるけどその中からとっておきが見つかると思うのでぜひざっくばらんに相談してください。
それでは今回はこのへんで!
シャミセン