こんにちは。
上馬店より一周です。
先日のトミーさんのブログ、ご覧になりましたでしょうか。swiftcampout in 北海道。
日本一周して以来個人的には実に7年ぶり?の北海道にテンションの上がる3日間を味わいました。
ここ最近お客様でも二人ほど今夏北海道での長期ツーリングをされる方がいて、うわ〜いいなぁ〜また行きてぇ〜なんて思っているここ数日です。
北海道はスケール、ロケーションが日本とは思えないおっ広げさなので、自転車をお持ちの方は人生で1回は行って乗って欲しいなぁなんて思います。
人生観変わるとまでは言いませんがあんなとこで自転車乗っちゃったもんなら、飛ぶぞ。
勝手にハードル高く感じていた飛行機輪行も、一度体験してみて新幹線輪行より気持ち楽なんじゃないかと感じます。
空港周りで自転車の運搬にショッピングカートみたいなやつ使えるの強すぎる。
バイクの重さに肩を引きちぎられそうになりながら構内を徘徊しなくて良いのですよ。。。(これがどんなに素晴らしいことか)
ただ羽田空港までの道のりが自転車で行くとなると少し遠いです。(第2ターミナル)
空港敷地内に入ってからが遠いんじゃ。。。こんなトンネル2本通らされる。車道は自転車通行不可だし。狭いし。
なんでこんな作りなんだよ!?なぁ!って100回くらい前を走るカリカリに八つ当たりしてました。カリカリごめん。
海路で各所港からフェリーでアクセスするなんて方法もありますがそれの為に片道1日かかることが多いですから、
よほどまとまったおやすみでなければ飛行機輪行ってかなり現実的なのではないかなと思っています。
これからの休暇でどんどん飛行機輪行使って遠くに行ってみようと思った一コマでした。(ヘルプしてくれた羽田空港職員Kさんにbig upを)
色々なことがあった三日間ですが個人的にはハイパーグッドバイブスなブラッドさんにお会いできたのが非常に良かった(あんな大人になりたいぜ)。
素敵な方なので、北海道に自転車持って行って乗りたいぞ!って方は是非ブラッドさんにガイドして頂いてください。
喰らいます(良い方過ぎて)。もちろんロケーションに喰らうのは言わずがな。
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実はしれっとニューバイクで参加していたcampout、当日楽しかった裏で出発の三日前に大急ぎで組んでいました。。。
ブルーラグ伝統のドタバタ滑り込み間に合わせスタイルです。
パッキングも出発前日に載せ切れるか確認するカンパニートラディショナル。
夏休みの宿題は最終日になって烈火の如く終わらせるタイプ。その性格は立派な大人といわれる年齢になっても健在です。
The dreamer (S)
今回のswift campoutに向けて自分なりの今、このタイミングでツーリングに重点を置いたドロップバーバイクに乗るならこんなんかなぁ。
をCRUSTでも数少ないハンドメイドのモデルであり、swiftcampoutのような1、2泊程度のライトツーリング向けの設計であるThe Dreamerをベースに形にしました。
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はじめは何年前だろう、、、
確かインスタグラムで淡い水色のドロップバーのDreamerを見たのがファーストインプレッションだったと思います。確かロゴがピンクだったはず。(上のはビルダー本人のプロトタイプ)
そのバイクには確かフロントバッグとサドルバッグがついてて、バッグの前後上下とモリモリに不釣り合いな量のキャンプギア達が積まれていたのが非常に印象的でした。
(確かその後そのオーナーはバイクを盗まれてしまったはず)
当時の自分の中でツーリングバイクの中ではそのバイクが五指に入るほど格好良くて、
そのDreamerの画像があったらここに貼りたかったんですが探せども見つけられず。。。(誰か見つけてくれ!)
そこから3、4年後くらいでしょうか?弊店でもCRUSTの取扱がはじまり、Dreamerの初回着弾の時にうわ!乗りてぇ!!!と思ったのですが(アルゼンチンにいる誰かさんも確かそう)その席は先輩メカニックである金子さんに。
フレームビルダー一個人がフレームを1から溶接して作るので供給量が少ない&不安定なハンドメイドバイク、先輩が乗るなら後輩は指を咥えて見ているしかなかったのです。
ハンドメイドバイクとして気になり出したら外せないのが、やはりフレームを作り出しているビルダーその人。
The Dreamerの作り手、Darren Larkin氏はリックハンターの元でヘルプをしている時期があったり、
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実はCRUSTのカーゴフォークのプロトタイプを作っていたり、
その他にもLarkin cycle名義でユニークなバイクたちを作っているのをDreamerきっかけにチェックし始めました。
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CRUSTの中の1モデルという枠から超えて(そんなことあんの?)、
Larkin名義でも作られているDreamer、フレームビルダーDarren Larkinを象徴的するひとつのフレームといえます。
余談ですが、8月にポートランドで行われるMADEというハンドメイドバイクのショーがあるのですが、
Larkin cyclesも出展するよう。(Larkin他メンツが鬼過ぎて鬼ヶ島です)
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ショー用に用意しているこの2本のフォーク(あとヘッドチューブもあった)をIGでチラ見せしています。
ふむふむ、いいですねぇ。。。(ショートリーチキャリパーの33cクリアランスとかなにそれアツい)
どんなバイクに使ってカマしてくるのか今から非常に楽しみなひとりですね。
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手持ちの余ってるパーツを使って少し変速的な、でもツーリングのシチュエーションで真価を発揮する構成にしています。
数年前にバーエンドシフターのバイクを誤って倒してシフターをブチ折ってからバーコンには及び腰でしたが、禊は終わったかなと個人的なバイクでは幾年ぶりかに。
(というのは半分冗談でこれ以外リアメカ動かせるシフターがその時無かっただけです)
いつものシチュエーションだとトゥーマッチなギアの幅広さなんですが荷物を載せて車重がモリっと増すとこれがまた良い仕事するのです。
Dreamerは普通のフレームと違って、無塗装のクロモリ素地剥き出しの状態で海の彼方から届きます。
つまり”お好きな色に塗装する”というのがデフォのフレーム。塗装なしの選択肢はありません。
ここ最近は自分のフレームの色に拘りは無いので弊社ペインター今野さん↑に丸投げ全部おまかせスタイル。
campoutでカマしたいのでオネシャス!とだけ伝えて待機すること数ヶ月。
あ、1点だけ注文。合わせてラックもペイントしてください!を添えて、仕上がってきました。
ラックはNITTOの32F、ダボ位置が決まっているので取り付けられるバイクこそ選びますが、マッチペイントした時の一体感はM-1には出せない領域です。
師曰く、当初はビカビカオレンジ系にしようと思っていたそうですがなんか違ったらしく少しくすんだ緑、金のロゴ部分はリアル24karatsな金箔を貼り付けてもらいました。
(箔の残弾は少ないらしいですが、ブリンブリンをご希望の方はそんなペイントの選択肢も御座います)
The Dreamer (M)
毎回ではないですがたびたび仕様変更、ブラッシュアップされて着弾するDreamer、こちらは先日納車されたお客様のバイク。
こちらは自分がゲトった後に着弾したブランニューロットで、マイバイクと少々仕様が異なります。
わかるかな?
メニシングを固定するケージ類が取り付けられるようにと。
またこれまで最小のXSサイズのみホイールサイズが一回り小さい26インチでしたが、
他サイズ同様27.5インチの2.1のタイヤサイズがクリアできるようにと変更されています。
弊社カメラマンのアロちゃんは旧ロットのXSサイズに乗っていますが、彼女は27.5のホイールをインチアップして履かせてます。
27.5ホイールも入るは入るけど26インチほど太いタイヤは付けられないので、アロちゃん曰く「今ロット調子良いっすね!」だそう。
(らしさ満点で格好良い1台なので幡ヶ谷にお越しの際は是非見てあげてください)
campoutではハンドルにフロントバッグのperegrine、リアにzeitgeist、フレームバッグのholdfastといった構成だったのですが、
もう少しだけ積めたら、、、なシチュエーションがちょこちょこあったのでフォークにも荷物積めるニューロットいいなぁ、と思ったり。
まぁそんな一期一会な部分も含めてのハンドメイドバイクなので、それも良しとしましょう。ご縁ものです。
工場のラインで効率よくドカッと量作られるフレームと比較して、
全ての作業を1人で手がける以上コストはどうしても嵩むし、供給量や納期も不安定と無視できないデメリットもいくつかあるのですが、
“ひとりの人間が熱意を持って手仕事で作る”という1点でそれらを許せてしまう自分がいます。
量産フレームでは施されないハンドメイド特有の手のかかった工作や尖ったコンセプト、
そのビルダー個々人の持つその人だけの代名詞的なディティールには心揺さぶられるものがありますし、
各ビルダー同士の繋がりやシーンのこれまでの歴史だったり、多くのものを背負ってこの自転車という乗り物に真摯に向き合い、それを仕事にしているフレームビルダーたちに魅了されているこの10年です。