BROOKSとのコラボサドル『B17 FOR BLUE LUG』。
本日3/30(日)19時よりオンラインストア発売です。ご遠方の皆様お待たせいたしました。
念願叶ったこのコラボレーションのストーリーは「まっちゃんブログ」を読んでいただくとして(必読)僕は手元の話をピットからお送りいたします。
僕はブラウンを2個手に入れました。念願の『B17 FOR BLUE LUG』開封の儀。
シルバーレールがめっちゃ良い。
そして早く「お名前欄」やサイドの穴にカラフルなヒモを通したりしたいのですがその前に公言しておきたい、
僕はBROOKSが大好きだ!
ベルトゥもアナトミカも嫌いではありませんが、お尻相性実証済みっていうのもあるけど自然とBrooksに手が伸びます。どのくらい好きかと言うと、僕のパーツBOX 通称「地獄の扉」を開けば中から飛び出す、僕の使い魔たち。
これらの他にバイクに付いているものと今回使役したブラウン2匹を含めるとあと合計12匹を従えています。
「飼いすぎじゃね?」と思うことなかれ、この中にはすでに壊れていていたりもう使わないものを含みます。愛着が詰まっていて捨てられない。僕の歴史なんだな。
右から2番目のインペリアル(穴あき)は入社1年目に皆から誕生日にいただいたんだっけ、だから14年くらい前。SURLYのPACERやANTに使っていました。左の2つはその時はピストばっかり乗っていて前傾姿勢だったのでNarrow(幅細タイプ)やTeam Pro派でした。今は細いの使わない。
表皮のヒビが物語るように、僕はあんまりオイル塗らない派。こうやってみると塗っていたものはちゃんとヒビなしで育っている。
黒赤を交互に一生懸命レースアップしている当時の自分が愛おしい。多分今と変わらず夜な夜な自分のバイクのことを考えていたんだろう。
おそらく一番古いのはこの子です。
たしかペップ=グアルディオラ体制で二つ目のチャンピオンズリーグを獲得する前だから2009か2010年くらいから使っているものだと思います。なので15年選手。
よく「BROOKSは長持ち」なんて言うけど、確かにそうとも言えるんだけど、僕的にはボロくなっても壊れかけても格好良いまま、むしろどんどん格好良くなる、って言うニュアンスで「長持ち」なんだと思います(新品状態が長く続くのではなく、経年変化を楽しむもの)
こんなボロボロでも捨てられない。当時原宿で働いてて昼休憩に金魚鉢の冷やし豚を食べた後にFIG BIKEで買ったんじゃなかっただろうか、最初は競輪フレーム、そのあと変なフロント24チューブラーのファニーバイクにつけて、SteamrollerやKarate Monkeyを経てRivendellに移して・・なんて本当色々なことを思い出す、自分の歴史でもある。
壊れるたびに穴を開けたりジップタイ通したり、、先っちょが外れたりスプリングのナットが吹っ飛んだり、、センターホールが変形してTim Timが挟まったり、、でも15年経っても捨てられないサドルってBROOKSの他にないと思うんです。
でもココ。
この【○BROOKS○】のネームプレートが外れてきててズボンが引っ掛かるようになってきた。まあ別にそのくらいならズボンが破けてTim Timが丸見えにでもならない限り使い続けるつもりだったんですが、
今回のコラボレーションがサドル交換の良いきっかけになってくれました。
まずはやってみたかった「名入れ」に挑戦。
ノウハウなしの一発勝負なので緊張しますが、アルコールでちょいと油分を拭いてマスキングテープしてからやってみました。
ん、もっと上手くできると思ったけどチョイチョイでした。でも気に入った。そもそも元はあんなフランケンシュタインみたいなサドル使っていたので多少の失敗はノーダメージです。
なんとなく付属のオイルをヌリヌリ。彫った後にオイルをヌリヌリしなきゃいけないかはよくわかっていませんが、なんとなくしました。
さて、もう一個の個体では試してみたいことがありました。
ジャーン、打刻印。楽天市場で買った手芸用のチープなものです。うまいことできるかしら?
(その作業模様をジャッキーに動画撮ってもらいました)
お、これは上手くいった!ワークシャツのネームみたいな殺風景なフォントの感じが気に入りました。
リューターの方はCLEMに装着、
角度はTosco Barに合わせてややしゃくり気味に、ヒモはイエロー単色で。
うむ、気に入りました。そしてバネ付きFlyerおつかれさま、外しました(捨てません)
打刻の方はCharlie H.Gallopに、
ヒモはブルー/ホワイトのツートンにて。
これから15年間よろしく。
打刻、すごい上手くいったのでノってきてしまい、後ろの淵の部分に追加で打ってみました。
「IF STEAL MY (○BROOKS○)」(もし僕のブルックスを盗んだら、)
「YOU DIE」( 領域展開 )
・・・これは正直やらない方が格好良かった、ぶっちゃけ後悔していますが、これも時を経て思い出す思い入れになっていくんだろう。(皆様も名入れ、打刻は慎重に)
もちろんカチッと引き算名前欄をあえて「空欄」にしたままも格好良い。ホビー用のリューター、打刻印でも全然できちゃうのでぜひ挑戦してみてください。
再販、再入荷があるものでは無いし、まさかBROOKSとコラボができるなんて思っていなかった(実現してくれたまっちゃんありがとう)ので、感無量というか、とっても感慨深いプロダクトになりました。僕はここから15年かけてボロボロにしていく所存ですので、ぜひ皆様にも使って欲しいサドルです。
最後まで読んでくれてありがとうございます、タニでした。