アメリカのヴァーモント州ってみなさんご存知でしょうか?
Independent Fabricationのあるニューハンプシャー州とAFFINITYのあるニューヨーク州に挟まれる州。
日本人には馴染み深い某カレーを連想する方が多そうな気がしますが、Analog Cyclesというバイクショップがある土地です。アナログは弊社グローバル卸部門の取引先でもあります。
長年自転車業界に身を置いてきたJames(ジェームス)とCandice(キャンディース)の二人からなるショップ。
最近ヴァーモント州ポルトニーのダウンタウンへとショップを引っ越しましたが、
以前は木々の中で店を構えていました。ガチで森過ぎて。
超田舎じゃん!こんなとこで自転車乗れたら絶対楽しいだろうなぁ!というかショップにライフライン整ってるの?
というのがファーストインプレッション。
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僕らも馴染み深いCRUSTやRivendellのバイクに跨って自然の中を駆け回っている様子がIGから。
見たことのないカラーアルマイトのパーツに触れていたり、撮影しているパーツの写真がいちいちユニークだったり、飼っている猫達が非常にキュート(猫好きに悪い人はいない)。写真を通していちファンになっていた昨今。
その中でも特に目を引いたのは彼らがオリジナルでデザインしている「tanglefoot」でした。
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こちらは製品前のプロト、組まれる前のを見た時はフォークが厳つくて格好良いバイクだなぁと思っていましたが、
バイクになって驚いたのはステムの短さ、この手のドロップバーのダートバイクにしてはかなり短いものが取り付けられていたのが非常にユニークに感じられました。
そんなバイクの名前はmoonshinerと言います。
彼らからフレームを少しだけ分けてもらい、まずは展示車として1台。
上馬店に展示しています。もちろん試乗も可。
実は先日のバイクロアで一足先にしれっと試乗コーナーに鎮座していました。
バイクロアに行った方は乗って頂けましたでしょうか?初見で驚いた方も多いはず。
27.5×3.0までのタイヤクリアランスを備えたバイクで、かなり短めのステムを想定した長めのトップチューブと、この手のダートバイクにはあまり見ることのないBBの高さが顕著なところで。
数値的な部分もですがやはりフォーク周りのディティールに非常にパンチあり。喰らいました。
彼の地のバイクが好きな方ならお馴染みのアレとアレがソースになっている特製フォークです。
このバイクや彼らのIGを通じてわかることもあるかと思いますが、まだまだ分からないことだらけのAnalog cyclesとtanglefoot。
もっと彼らのことについて知りたいなということでスタッフのJamesとCandiceにインタビューさせてもらいました。
↑のバナーから飛べます。
また今回彼らから届いたのはフレーム以外にも。
バーモント州の最も過酷な季節にちなんで名付けられた「FIFTH SEASON」、彼らのバッグレーベルです。
極寒の上にビショビショに濡れて、当然のように泥まみれになるようなタフなコンディションにも対応出来る、ワックスキャンバスを用いたWALDバスケット向けのバッグ、squall sack(137用)とvortex sack(139用)。
モダンで洗練されたモノが増えてきたいちジャンルではありますが、このハンドメイド感!人里離れた山奥でScottさんというおじさんが一人でミシンを踏んで作っているそう。
彼らのサイトでの説明文が良いなと思ったので見てほしいです。一部抜粋でdeepl翻訳。
“どんなものにも使える最高のバッグは、ワックス加工されたキャンバス地で作られたものです。ワックス加工されたキャンバスは、(防水性のあるPU生地で裏打ちされた頑丈なコーデュラと比べて)かなり軽く、見た目も美しく、修理が可能で、再ワックス加工ができ、そして経年変化が楽しめます。合成繊維の場合、経年変化はあまり期待できません。プラスチックは色あせたり、剥離したり、カサカサでもろくなったり、あるいはその両方が起こります。さらに、コットンは再生可能ですが、プラスチック繊維はそうではありません。”
“ワックスコットンは防水性ではありませんが、正しく縫製されれば耐候性があります。私たちのバッグは、水を通さないように最小限の縫い目しかありません。このバッグを雨の中に一晩置いても、朝にはノラ・ロバートの437冊目のサイン入りの本が乾いていることでしょう。”
クルクルっと巻いてハンドバッグとして持ち歩いても良いですが、ショルダーバッグにした時の佇まいが個人的に好みです。
ショルダーのストラップは付属してこないので適当なものを見繕って頂けたらと。
こちらは同ワックスキャンバスを用いたサドルカバー、
「プルタブは革製なので、踏んだり、誤ってドアに閉めたり、プラスチック製のものを好んで食べる動物がいても壊れません。」
という説明文がキャットラバーな彼ららしい。
そしてmoonshinerにも巻いていたバーテープ、wool blazer bar tape、
だい〜ぶイナためのカラーラインナップばかりな逸品。名前もらしくて非常に良いです。
ライトパープルが個人的にイナたさ全開で好きです。
オールドスクールに裏面にノリがついていないタイプ、握り心地もオースクなのでコンフィーな乗り心地がお好きな方は下にやらかめのバーテープを巻いてください。
一つで一般的な幅のドロップハンドル1本分巻ける長さになっています。
本体じゃないんですけど、焼印が施された芯の木にグッときちゃうんですよね。
こういうちょっとしたところに惹かれちゃいます。
ステッカーも3デザイン、左端に少し隠れているデザインがアレでソレで良きですね。
。
。。
。。。
実はmoonshinerともう1つ着弾したtanglefootのフレームがあるのですが、代々木公園店にて夜な夜な組み付けている某せんと氏。
そちらは彼が後日ブログにて綴ってくれるかと思いますのでこちらもお楽しみにどうぞ。
今回はこの辺で
Thanks for all the support! James , Candice and Analog cycles!!
Isshu