上馬日記です。

僕らブルーラグの飲食部門、LUGの名物キッチンスタッフ、ナッツさんが先日”まかない&差し入れ”を持ってお仕事終わりに上馬店に来てくれました。

その日は忙しく、19時まで飯抜きでピット作業に入っていたのでお腹ペコペコでした。

ちなみにナッツさんの旦那さんプサンさんはブルーラグ古株メカニック。現在は週末を中心に上馬ピットに立っています。


↑滅多に見れない夫婦の絡み。冷酷に100円を請求され苦笑いするしかない旦那。

ナッツさんはLUGのムードメーカー。人見知りしない明るい人なのでランチに行った方は是非お話ししてみてください。天然で超おもろいので。普段自転車部門をご利用のお客様も是非LUG HATAGAYAをご利用くださいな。
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プサンさんは寡黙で優しい人ですが、元メッセンジャーで休日も自転車ばっか乗ってる重度の自転車病。週末の上馬店、”走るパーツ”、”走るバイク”については是非この人に聞いてみてください。実体験に基づいたリアルなアドバイスをきっとくれます。
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今日の上馬日記はバイクカタログ更新です。最近組ませていただいたお客様のバイク達を一挙にごらんくださいな。
*SURLY*karatemonkey complete bike BLUE LUG custom
*SURLY*karate monkey size:18″

今季から各所マイナーチェンジを経て生まれ変わったkarate monkeyを、極太のスリックタイヤで街を流せるシングルクルーザーのニュアンスで組ませていただきました。

シンプルだけど万能な29インチMTBとして、額面通りのオフロード車にも街乗りのクルーザーにも組める懐の広さが人気だった同車種。今回のマイナーチェンジでフォークやフレームにダボ穴が増え”積載”や旬の”バイクパッキング”にも対応しました。個人的にはシートチューブ付け根の三角形の補強がスッキリ無くなったとこも注目。
*SURLY*karatemonkey complete bike BLUE LUG custom
長いトップチューブを利用して短めのTHOMSONステム、グイッとライズした日東B802バー。オーナーのご要望「BMXのようで、でもファットバイクじゃ大げさで、シングルで街を流せるような。でもホイールはデカイ方が好みで・・」というリクエスト、無事にクリアできたかしら??
*SURLY*karatemonkey complete bike BLUE LUG custom
ディスクブレーキは機械(ワイヤー)式。油圧式に比べて整備性と燃費も良く。デイリーに街で乗るなら機械式がオススメ。レバーは機械式ディスク用で最も美しいPAUL LOVE LEVERをば。made in USA。このレバーも今季から関節部にベアリングが仕込まれて一層スチャッとしたタッチが際立ちました。
*SURLY*karatemonkey complete bike BLUE LUG custom
わずわらしいギアは全部取っ払ってシンプルにシングルスピード。もちろん登り坂や使えるギアは限られるけど、パーツの数も少なく故障や不調のメリットをグンと減らせます。削り出しが美しいクランクはWHITE NIDUSTRIES。初来店のときアメリカンな単車に乗ってらしたので、この手のパーツお好きかな?とご提案させていただいて、気に入っていただきました。無骨なアメリカのバイクには無骨なアメリカのパーツを。
*SURLY*karatemonkey complete bike BLUE LUG custom
1枚しかないコグも高精度のCHRIS KING。惚れ惚れする切っ先のような精度。
*SURLY*karatemonkey complete bike BLUE LUG custom
土の上を駆けるマウンテンバイクとしても、荷物をパンパンに積んでアウトドアに持ち出せるアドベンチャーバイクとしても、そして従来の空手モンキーにもあった長所シングルスピードとギア付きのコンパチ、街乗りやクルーザー、ライフスタイルに落とし込んだ組み方もできる、要するになんでもできるのがこのフレームの強みです。

お次もシングルスピード。太さと力ず良さがウリの上記とは打って変わって細身で繊細な美しさがポインツのシングルスピード。
Frame:*FAIRWEATHER* track BLUE LUG CUSTOM PAINT by COOK PAINT WORKS
*FAIRWEATHER* track size:S

しなやかで細身のチュービング、地面と水平のトップチューブ。アクセントになるシートステー、シートクランプ部のフィレット溶接工作が特徴のクロモリトラックフレーム。
Frame:*FAIRWEATHER* track BLUE LUG CUSTOM PAINT by COOK PAINT WORKS
Frame:*FAIRWEATHER* track BLUE LUG CUSTOM PAINT by COOK PAINT WORKS
オーナーが選んだ雰囲気のあるグリーン。シルバーで統一されたコンポーネント。革サドルとコルクグリップ、体の触れるところは風合いの出るものを。乗り味だけじゃなくてオーナーが美意識高く組んでくれたんだなーってのがわかりますな。
Frame:*FAIRWEATHER* track BLUE LUG CUSTOM PAINT by COOK PAINT WORKS
ニュルッと滑らかにフィレット溶接された*FAIRWEATHER* CR79 fillet stemが同フィレット溶接のシートクランプ部とめちゃんこ合います。
Frame:*FAIRWEATHER* track BLUE LUG CUSTOM PAINT by COOK PAINT WORKS
攻め攻めのピストも好きだけど、方の力抜いてしなやかに走るこんな組み方が気分。
Frame:*FAIRWEATHER* track BLUE LUG CUSTOM PAINT by COOK PAINT WORKS
PHILのハブでホイールを組めば滑るように転がる感触を味わえます。そしてPHILのミソは、それが長く続くってこと。安価なハブも、新品を手で持って指で回せばそりゃツルツル回ります。体重が乗って毎日荷重を受けながら酷使されて、1年後も2年後もその滑らかさが続いていくっていうのがミソ。そしてベアリングを使い切ったらベアリングを何回でも打ち替えられる屈強なハブシェルのありがたみがジンワリ五臓六腑に染み渡ります。

そしてお次は最近じわじわご用命を増やしているALL-CITY。このブランドの成長がブルーラグ内の勢力図を塗り替えてきています。
*ALL-CITY* space horse complete bike BLUE LUG custom
*ALL CITY* space horse size:46

女子オーナー恐るべし。日本製のフェンダー、亀甲が美しいHONJOのマッドガードをハイライトにフラットバーコミューターとして組ませていただきました。

無表情で好きなカラーにカスタムペイントしやすいSURLYと比べて、女性デザイナーによるデザインを打ち出してくるALL-CITY。(代表のジェフやライダー達は男性。デザインやカラースキームを担当しているのは女性)。なのでALL-CITYは塗らずにそのままでもこんなに様になります。
*ALL-CITY* space horse complete bike BLUE LUG custom
清潔感のあるシルバーコンポーネントは日本製NITTOのものを中心に選んでもらいました。亀甲フェンダーや日東さんのステムの仕上げにピンときちゃう女子・・恐るべし。男子はもっと頑張らにゃあかんよ。
*ALL-CITY* space horse complete bike BLUE LUG custom
BROOKSのグリップはサドルとマッチング。ギアシフトレバーはメーター付きのSHIMANO純正が好みでない場合はこんな風にバーコンをサムシフター(親指変換)にすると手元がスッキリします。
*ALL-CITY* space horse complete bike BLUE LUG custom
操作するレバーを減らしてシンプルに、フロントはシングル、ギア一枚。女子でも街を流すに最低限のギアをカバーできていれば大丈夫。フロントディレイラーが無い分落ちやすくなったチェーンを守るのはPAUL社製chain keeper。今やチェーンの落ちにくいナローワイドなチェーンリングも存在しますが、このパーツが物体として好きです。

それに街でチェーン落ちたら手が汚れちゃいますしね。女子がチェーンで手を汚すのはさせたく無いのでそういう意味でも必須です。
*ALL-CITY* space horse complete bike BLUE LUG custom
見た目の美しさはもちろんだけど、朝出る時は降っていなくても、備えあればで付けたHONJOのマッドガード。リアの跳ね上げで洋服汚しません。

HONJOのフェンダーはそのフレームに合わせて手作業ワンオフで穴あけ等の加工が必要です。それって少しマニアックなんだけど、無事着けばこうやってスペシャルなバイクになります。そしてそれがついに女子に指名されるとは。感無量。
*ALL-CITY* space horse complete bike BLUE LUG custom
女子チャリをご紹介する時に毎回書いてしまうのだけど、本当こんな素敵なバイクで街を流している女子が増えたら本当ちょっとだけ日本変わると思う。レーンの整備や道交法、満員電車の緩和や排気ガス問題。その鍵は本気で女子が握っていると冗談抜きで思います。

・・・今会は以上3台でした。好みのバイク、あなたのバイクに取り入れたいポインツはございましたでしょうか?

僕が思うに自転車は乗る楽しみ、いじる楽しみ、そして「見る楽しみ」っていうのがズドンとあるから素晴らしい。「乗れれりゃいい」「速けりゃいい」ってだけじゃこんなに魅了され無いですよね。

ということで「ブルーラグバイクカタログ」にて他のバイクも是非ご覧くださいな。あなたの選球眼に引っかかるバイクがきっとあります。

>>【BUILT BY BLUE LUG】