今日の上馬日記はまたまたバイクカタログ。お客様のバイクをご紹介。
なんだけどその前に
読みました?軍曹のブログ「TOMII CYCLES – CANVAS」。
RIVENDELLやSURLY等の”意味濃く”作っていて、作ってる人たちのスタイルが見える自転車たちが好きですが、やっぱり”ハンドメイドバイクバイク”っていうのがその究極で、その際たるものって信じています。
なので自転車が好きになっちゃったからには、”いつかはきっと”とハンドメイドのバイク達を皆さんに横目見てほしいし気にしてほしいし、そして乗ってみてほしい。自転車っていう”モノ”だけじゃなくてその後ろの作ってる”ヒト”を明確に感じながら付き合う自転車です。
なーんて本日のバイクチェックはそんなハンドメイドバイクから〜
*LOW BICYCLES* MKi road
カルフォルニアはサンフランシスコ、シャープなアルミフレームを得意とするハンドメイドバイクブランド”LOW BICYCLES”。
このバイクを2台目に選んでいただいたオーナーが乗っていたのはMASH WORK。シングルスピードで峠に行ったらギア付きが欲しくなっちゃたそう。っていうかシングルでそこまで踏んだのがすごい。
そんなオーナーが選んだ2号機はMASHと同じサンフランシスコ拠点のハンドメイドフレームビルダー。マジメ系大手ロードバイクと違いCADENCEやトラックバイクシーンに密接で、ピストやシングルから次に見える視野で支持されることの多いLOW。
-ブルーラグ上馬店では、こういうスピーディなバイクはチーフメカのダンカンの専売特許、組み付けも担当した彼に聞いてみました。
「LOWはブルーラグではスチールのフレームが多い中アルミ、カッチリ硬くて前に進むバイクが好きな方にオススメです!標準で付属するENVEフォーク、硬いっす、下りのブレーキングでブルブルしない、コーナリングでもたわみが少ないので狙ったラインにシュッとバイクを差し込むことができます。しかもテーパーコラムでなおさらです」
-コンポはSRAMフォース22、なんでSHIMANOじゃないの?
「自分のチャリも全部SRAMでオーナーにもその良さを伝えて選んでもらいました。慣れですけどSHIMANOのSTIはシフトレバー部とブレーキレバーが一緒に動いちゃう。まあそこはSRAM信者の決まり文句で、単純に見た目の格好良さ、アメリカンブランドっていうのが前提にありますね笑 ダブルタップの直感的なカチカチってクリック感、慣れると一番変速しやすいす。」
「あとこちらのオーナーのMASH WORKを組ませていただいた経緯があって、このコンポなら絶対気に入っていただけると思いました」
-なるへそ。じゃあホイールは?
「ハブはキングR45、重量、回転の軽さと足止めた時の抵抗の少なさはいわずもがななんですが、
新品時が最高、ではなくて乗り込んでいてベアリングのシールに当たりが出たら、より滑らかになるっていう・・使って古くなっていくのではなく、良くなっていく一生モノ。そしてリムはHEDベルギー、アルミにしたのはカーボンほどシビアに扱わなくていいってとこ。耐久性、精度、重量、ルックスも、全てに置いてこれが最強で。敵なしすぎて迷う選択肢がほしいって思っちゃうくらいっす」
トラックバイク出身でスポーティで体育なフレームはちょっと、って方に是非乗ってほしいロードバイクです。(LOW、フレームストック少しだけあります、気になる方是非見に来てください!)
続きましてもハンドメイドフレーム。
*SIM WORKS* doppo ATB
名だたるアメリカンハンドメイドバイクを僕ら日本人に伝え続けているSIM WORKSが提案する全地形対応ATB(オールテラインバイク)。拡張性が高くて積載量も多いツーリングバイクだけど用途をそれだけに限定しない、エブリデーバイクよりもう1歩2歩遠くへ冒険できる、mede by Shin-服部製作所-によるハンドメイドフレーム。すらりと伸びる湾曲したシートステー。
組み方で表情と用途をいくらでも変えれる懐の深さ、この度はオーナー日常に寄り添ったアッセンブル。地方にお勤めのオーナーが東京滞在時に自身の行動範囲を全部カバーできるようにってコンセプトで組みました。
フロントにはハブダイナモを仕込んで昼夜問わず何処へでも運んでくれて、フロントラックはPotluck Rack。荷物を積んでもバスケット乗せてもバッグをサポートさせても丁度いいサイズ。日東製。サドルとグリップ体が触れるところはレザーとコルクで柔らかく。
フェンダーアイレットとリアキャリアダボ、乗りながらまだまだ拡張できて今後オーナーの用途がどう変化してもずっと身近に寄り添ってくれます。例えば今回は街乗りをイメージした組み方ですが、制動力の高いディスクブレーキにオフロードタイヤを飲みこむクリアランスは、日常や生活圏を飛び出すアドベンチャーバイクにも組むことができます。乗りまくってどんどん変化していって行く様が今から楽しみです。
そして弊社バイクカタログ、あいかわらず統一感なく違うバイクが出てきます。
*RIVENDELL* clem smith Jr.
極太いタイヤクリアランス、長いホイールベース。頑丈で無骨なルックスを持つのに乗り味はしなやか。RIVENDELLが作る”クルーザー”と”クランカー”の合いの子。そんでもってちょっぴりツーリングのニュアンス。軽いとか速いとか、短命でせっかちな自転車に疲れたらぜひとも乗ってほしいバイク。
流麗なほかRIVモデルにはない無骨さにSKSのプラフェンダーで雨の日も快適。複数台バイクを所有するオーナーですが、振り返ったらいつの間にか週の大半はコレに乗ってしまいますように!って思いで組みました。高さと手前に大きく戻る幅広ボスコバーにユサユサ体重をかけて、街中の段差、縁石も悪路も何も神経質になることなく進みます。
そしてこのCLEMはRivの特徴でもある装飾的なラグ溶接を少なくすることによって価格もほかモデルよりリーズナブル。RIVENDELLのバイクを身近に乗り始めれるところも魅力的。完成車パックはクルーザーのニュアンスが強いけど、創世記MTBのように組むのもアリです。
そんでもってRivのバイクは納車のその日よりもしばらく乗ってそのオーナーの生活感が染み込んでからの方が格好いい。その後初回点検時にピットインしていただいたときの姿がこちら。
フロントにバスケット。これも乗ってみて必要になったら付ける、って感じでいいと思うんです。そして以前カスタムオーダーしてもらったSWIFT INDのzeitgeist saddle bagを。乗りながら、不便を外して、便利を取り付けて、ユーモアと自分らしさで汚していくとどんどん素敵になっていくRIVENDELL。
そんな行為をずーっと続けていると・・
RIVENDELLのボスグラントさんになれるかも笑 これは究極すぎですね笑
本日もジャンルバラバラだけど上馬らしく内容がかたよった、すばらしい3台でしたー
他にもDOPEなバイクがズラリとあるので僕らの「バイクカタログ」、是非チェックしてみてくださいな〜