今日の上馬日記ですー
年末年始に頂いたカスタムオーダー、徐々に消化しつつあるこの頃。ちょくちょく春めいてきて、新しい季節にのるべく新車のご相談も増えてきました。
念願の納車日の一コマ。
変速やブレーキ、これから長く付き合っていく愛車の取り扱い説明を担当スタッフからレクチャーを受けるお客さま。そしてドキドキの納車タイム。
オーナーと同じくらい僕らも高まる瞬間です。春になってからはオーダーが殺到します。春になる前に、新車のお見積もり、今乗ってるバイクのカスタムリファインなんでもご相談くださいな。
今日はカスタムリファインの一例、ご紹介しますー
ピットインしたお客さまのSURLY DISC TRUCKER。以前納車させてもらって、度々カスタムを経ている自分もお気に入りのバイク。
たくさん乗って頂いてるのが目に見えて、ウレスィ。
本日のオーダーは、
クランク周りの一新。
フロントシングルがゆえ、チェーンリングの歯数がギア比に大きく影響します。その辺も踏まえましてクランクを交換します。
「どんなものがあります？」というお話から、個人的なおすすめクランクを見てもらい選んでもらいました。
ででーん SUGINO MIGHTY TOUR。
日本が誇るSUGINO、のツーリングモデル。いくつかグレードがあるのですが、競輪クランクでいうとSUGINO 75っていう最高峰があるのでそれに例えるとピスト乗りの方には伝わりやすいかもしれません。
CNCで整えられた部品のエッジは指を切りそうなくらいエッジが立った造形（指を切ることはないけど）。
クランクもどんどん進化していくけれど、僕はやっぱりこういうヒトデ型の５アーム５ピンのクランクがかっこいいな〜と思っちゃうわけです。
これに合わせるチェーンリング。フロントシングルの場合チェーン脱落、ってうのが天敵なのですが、
ナローワイド（チェーン脱落防止）機能が付いたチェーンリングの元祖、WOLF TOOTH。これもCNC削り出しによるスパッとエッジのたった造形がフェチ心をPingko立ちさせてきます。
お互い精度の良いもの同士、
合わせた時のスチャッと感は気持ち良いです。スチャ！って感じ。
この組あわせ、エッジの立ったシルバーのクランクにブラックのチェーンリング・・とあるクランクと自分の中で重なります。
これ！偶然今お隣にて組み付け中のお客さまのバイクにそのソースになるクランクが付いていました。RITCHEY LOGIC。
オリジナルはトリプルなんだけど、このクランクの現代版というか、ナローワイドのシングルってトコがネオな感じで程よくダブります。オマージュ。
そんでもって今夏のクランク交換に伴う最大の目的。
*PHILWOOD* bottom bracket。
おそらく今現代手に入る四角テーパーのBBの最高峰。僕らの憧れBB。
特注のベアリングによりヌメッとしたなめらかな回転。そりゃ新品だったら安いBBもツルツルよく回るのだけれど、PHILのベアリングは高耐久で防水防塵シール性も超高い。末長くこの良い状態が続きます。
装着しちゃうとこの美しいボディがもう見れないって儚さはあるけど。
その儚さを埋めてくれるのがこちら。
この憧れBBを装着した勇者のみに与えられるロトの紋章bottom bracket mud guards
どこにどう使うかっていうと、
スチャッとここに仕込みます。
ただでさえシール性の高いベアリングに加え、物理的にホコリや砂の侵入を防ぎます。（長らくこのガードをつけて乗ったバイクをお掃除すると、その効果実感します。中のベアリングシール部が明らかに汚れません）
そんでもって、クランクアームの隙間からチラっと覗くさりげなさが、最強のBBを密かに主張します。このクランクならなおさらチラリ。もちろんこれが見えたからって自転車は速くなりません。でも自分のバイクに気に入ってる箇所が増えれば、明日の通勤ライドも少し体が軽く足も回るはず？僕はそうです。
体重、脚の力を受け止めながらとめどなく回転するBB、実感か錯覚か、そのなめらかな踏み味是非味わってほしいです。
こうやって納車のときより、少しずつ少しずつ快適で格好よくなっていくカスタマーズバイク達。そしてたくさん乗られて役目を全うしていくバイク達は本当に格好いい。
あなたの愛車の足回り、最近メンテナンスはしてますか？もしかしたら調子悪いまま乗ってるかも？
調整して良くすることもできるかもしれないし、高性能なものに交換してもっと良くなるかもしれません。
ギクッときた方、お気軽にご相談ください〜
