今日の上馬日記です。

その前にこの前起きた実話を書きます。

閉店後、残業終わりにお店の前のベンチで缶コーヒーを飲んでいました。深夜の環七は人通りは多くないのですが、一人女性が中島みゆきのヘッドライトテールライトを歌いながら歩いていらっしゃいました。

カバンを振り回し気味だったので、酔ってらっしゃるのかな、と思いついその方を目で追ってしまいました。

そしてこちらに気づき、目が合った瞬間

「何よ!?」

と結構強めの口調で怒られました。KO WA I。

後になってじわじわと、なんで怒られたんだろう、という気持ちがモコモコパンプアップしてきましたが、きっと僕が悪いんです。すみませんでした。

今日の上馬日記は上馬的バイクカタログです。

最近上馬で組ませていただいたお客様のバイクや店頭展示車、上馬ピット定点観測、バイクチェックをダダダっといきまーす
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いきなりにスペシャルなバイクを持ってきてみました。*AHEARNE CYCLES*touring bike

アメリカはポートランドオレゴンの伝説的なハンドネイドバイクビルダー、AHEARNE CYCLES。これは当店からのオーダーではなく、オーナー様のお持ち込みフレームです。海外のバイクショーの写真やパソコンの中でしか見たことがありませんでしたが、まさか実物をみることができるとは。そして組み付けをさせてもらえるとは!感動です。オーナーのためだけに作られたフレームに、このフレームのためにデザインされたワンオフの前後ラックと、マッチペイントされたフェンダー(フェンダーのピンストライプ!)。まさにドリームバイク。ハブダイナモよりその電線取り回しは、溜息出そうな造形のフロントラックをinternal、SCHMIDTのライトへと給電します(このライトマウントまでの流麗な造形!)。いつかはこんな自分だけのバイクに乗ってみたい。。当店に持ってきていただいてありがとうございますー。

続いてもカスタマーバイク。
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*SURLY*krampus
29×3.00というお化けタイヤを50mm幅のリムで履くことのできる、29erプラスという規格を(後に出るプラス規格全ても)世の中に定義したSURLYの歴史的名機krumpus。ファットバイクよりも速く走ることができて、普通のマウンテンバイクじゃ走れないところや乗り越えられないところも走破できちゃうファットバイクの長所も持ち合わせる爆撃機です。この度はメーカー完成車をベースにCOOK PAINT WORKSにて”つや消し”マットブラックにお化粧直し。山遊びを考慮してブレーキを油圧式にチェンジして、アクセントカラーにredを含んでアッセンブル。メーカー完成車ベースでもいきなりスペシャルな佇まいで乗り始めることができます。マニアックなあえての選択THOMSONステムのX4 dress up kitがアクセントです。

ちなみSURLY公式の紹介文が相変わらずオモロイし説得力あるので下に貼っておきます。


「Krampusは29erの中の革命児。この自転車は、ファットバイクではない。確かに、50mm リムの3インチ タイヤだ (当社はこの組み合わせを「29+」と呼んでいる)。しかし、ファットバイクは速度を抑えて這うように進むように設計されているところ、Krampusのフレーム (ジオメトリー、チュービング直径/厚さ) は、長いトップチューブで、ホイール、タイヤのサイズを考慮して可能な限り短いリアエンドという設計だ。大きくて幅広のタイヤと組み合わせると、この自転車はとんでもない回転慣性とグリップを生み出す。切り裂くように進み、身体にうまく応えてくれる。タイヤが大きいので、ちょっとしたサスペンションのような緩衝力もある。Krampusは、あらゆる地形に挑戦することもできるオフロードバイクだ。Krampusの生きる場所は、茂みでの走り、スピードレース、ダートトラックでの走り。乗るのがただひたすら楽しい。分かったかな? よし、それじゃあ思う存分楽しんで。」

最後に店頭で組んだFAIRWEATHERを2台ご紹介。
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*FAIRWEATHER* 「track」
FAIRWEATHERのトラックバイクモデルを”ピスト”風味は少なめに、毎日乗れる普段使いをイメージしてリーズナブルに。このTRACKはもちろん変速機のないシングルスピード専用設計です。よく店頭にて「ギアがなくって大丈夫ですか?」とご質問いただくことがありますが、軽量なフレームを土台にしてきちんと品質を持ったパーツ群で組み立てたバイクはびっくりするくらいよく走ります。少ない力でグングン前に進んで、いつの間にか行動範囲や価値観まで広げてくれるのがシングルスピードのバイクの魔法(本当です)都内の足としてならなおさら、シングルで十分だったりします。BROOKSの革サドルはたった2人しか打てる職人がいない、という銅鋲が目印のteam pro SP。コルクグリップはニスでコートしてサドルにリンクしてあります。シンプルにこのまま乗ってもよし、 WALDとかのバスケットつけても可愛いと思います。

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*FAIRWEATHER*「CX」
シングルでもギア付きでもどちらにも組むことができて、オンロードもオフロードも気持ち良く走ることができるCXモデル。軽量で反応の良いフレームには、太いタイヤやブロックタイヤを履くこともできるので、その名の通りシクロクロスレーサーやグラベルロードに組むこともできるし、タイトにオンロードタイヤで都会的に組むこともできます。自由度が高いから乗る人によって変幻自在な用途使命を課すことのできるフレームでもあります。
マッハシルバー=金属調塗料でカスタムペイントした個体を上馬チーフメカニックダンカン君にオフロードで遊べる一台に組んでもらいました。街乗り普段使いもなんなくこなし、未舗装路ダートを見つけたらそのまま突撃できる外遊び大好き人間に提案する一台。ハンドル周りにRITCHEYとCADENCEを紐つけて選んだり、ウルフトゥースのチェーンリングはフロントシングルのバイクのチェーン落ちを防いじゃうし、クリスキングのヘッドセットはまじで壊れないので長い目で見ると合理的であったり・・メカニックならではな提案が詰まったバイクです。最初はわからなくても乗ってるうちにいつか「これにして良かった!」と思ってもらえるように念じたお札を諸穴に詰め込みました。

手前味噌で恐縮ですが、FAIRWEATHERのフレームは価格に対してのスペック(というか乗って得られる実感)は最強だと自負しております(真顔)。

もちろんクロスバイクより高価だし、もっともっと値段が高くて高性能なフレームはあるのだけど、1円あたりのスペックは本当に一番です。

この春の新車、次に買いたい2号機の候補に是非入れてください。信じてもらえないなら試乗車組んじゃおうかな。乗って欲しいです。

今回のバイクチェックは以上です。

バイクチェックのおかわりこちらから→→→カスタマーズバイクカタログ。今まで組んだバイクがいっぱい載っています。

明日は水曜日、上馬と幡ヶ谷は定休日です。ご用の方は水曜営業代々木公園店、ご遠方の方は弊社ウェブストアーにてお待ちしておりまーす