納車させてもらったお客様のナイスバイク達を一気にご紹介するバイクチェックワンツー。
ここ最近忙しくて溜め気味でした。なので今日はデデーンと放出します。
といっても紹介したいバイクが溜まり過ぎて全然追いついていましぇん。
お披露目までちょっと時間差になってしまいましたが、落ちない鮮度、芳醇な香り、広がるぶどう畑。
むしろ今改めて見て、組んだ自分たちでも気付かされる事がいっぱいです。
ではいきまーす
トップをかざるのはRivendell Bicycle Works ”Sam Hillborne”
最近幡ヶ谷&上馬店頭に来て頂いた方は、シレッと店内にぶら下がってるのを見かけているかもしれないRivendellのフレーム。
特徴的なオリジナルラグを使ったフレームは、ただクラシカルではくくれない独自の世界観。
まだまだ日本では見馴染まないフレームですが、感性感覚の良いこのオーナーは早くも気付いちゃったようです。
NITTOやSUGINO、Rivendellと親交の深いジャパニーズコンポーネントを中心に、この先もずっと末永く付き合っていける様なアッセンブル。
変速周りは背伸びしない日常使いにピッタリのclaris。だってレースバイクじゃないから。チープで重いけどしっかり動きます。
ハブはPHILWOOD。最高のハブ。どこへ行くのでも常にハブは回り続けるので。あと見えないけどBBもPHIL、肝心カナメの回転部分には最高の物を。
この不要なものはよくばらず、必要な所に投資する、メリハリのあるパーツチョイスがめちゃんこ良いと思います。ほぼ一生使える、というのもポイント。
コットンバーテープとレザーのサドルも乗れば乗る程、使えば使う程味が出て、末永く変化を楽しめます。安直にただ「飽きないバイク」と表現するには惜しい、本当に10年後も乗っているであろうバイク。NOT消耗品。
軽くて速いバイクじゃないけど、今後の人生で一番股がる日が多いバイクはこういうバイクなのかも。
お次はここ近頃のご指名率No.1フレーム、FAIRWEATHER CX。
無駄の無いシンプルで美しいフレームを、女性オーナーのエブリデーバイクにアッセンブル。
ご夫婦でご来店、自転車に詳しい旦那さんのお手伝いもあり、パーツ一つ一つから考えて選んで頂きました。
このフレームはシングルでもギア付きでもお好きな方で組めるのですが、今回は軽くてトラブルのないシングルスピードで。
女性がまったり乗るならシングルで十分かも?でも後々ギア付きにも出来る様にホイールハブは一工夫。
シングルハブではなく、カセットハブにシングルスペーサーで組みました。念のためです。
一粒で二度美味しい、乗ってからその人のライフスタイルに合わせてまた変化できるのもカスタムバイクの良いところ。
最初は少し堅い印象のあるレザーサドルですが、乗り味マイルドなバネ付きモデルFLYER。
WALDのフロントバスケットにバッグをドサッと入れて、踏み面の大きなMKS ラムダペダルは乗る時の靴を選ばない様に配慮。
乗り味しなやかなFAIRWEATHERのタイヤ”TRAVELER”とVANSグリップのライトグレーの色合わせは女性ならではで流石だなーと思います。
続きましても奥様シリーズ、SURLY “LONG HAUL TRACKER”
このバイクは自転車好きの旦那さんから奥様へのプレゼント。
フレームカラーは奥様指定のミカドコーヒーレッド。忠実再現はCOOK PAINT WORKSのお仕事。
転んだら心配だからフカフカの太めのタイヤを。。乗るのが怖くない様に前傾姿勢にならないハンドルを。。などなど旦那さんの工夫と愛情が詰まったパーツチョイスです。
当初はホイール径の大きなCROSS CHECK案も出ていたのですが、股がりやすく足付きの良い、イコール乗るのが怖くない、乗るのが億劫にならないLHTがベースフレームに選ばれました。
フェンダー装備で急な雨降りにも対応、WALDのバスケットでお買い物もバッチリです。
安定感抜群のPLETSCHERのセンタースタンドがあればいつも行くとこどこでも停める事が出来ます。(慣れてしまった僕らは忘れがちですが、壁やガードレールに立てかけるのって女子は抵抗ありますよね。)
これだけこだわれば、きっと女性でも楽しい自転車生活を始められると思います。趣味自転車の男子諸君、是非参考にしましょう。
続いてもSURLYですがガラッと雰囲気は変わります。
SURLY最強の万能トラクター”TROLL”をCOOK PAINTにてラメラメなメタリックゴールドにスペシャルペイント。
インパクトのあるフレームカラーなのにこれだけ上品に見えるのは、計算されたパーツチョイスの仕業。
クラシカルなサイドスキンのFAIRWEATHER XCタイヤ、ビンテージMTBがソースのブルムースバー、通称マッチャンバー。
オールドスクールを臭わせておいて、前後ディスクブレーキで内装ハブ。このモダンなミックス感。オーナーのセンスが伺えます。
ブラックでまとまりがちな現行のマウンテンバイクパーツですが、コンポはシルバーで統一。PAULのブレーキレバーにWHITE INDUSTRIESの美しいクランク、MADE IN USAの削り出しパーツ。
そしてこのバイクのミソ、WHITE INDUSTRIESフロントハブへの”墨入れ”。
アクセントのCHRIS KINGのヘッドセットとハブの刻印をカラーコーディネート。グっと来た方はCOOK PANT WORKSにすぐ相談!
さりげないけどこういう所に神様は宿るんじゃなと思います。
そんでもって最後はSURLY自慢の月面探査機”MOON LANDER”
目の覚めるようなホットピンクでカスタムペイント。
26×4.7インチ、SURLYで最も太いタイヤを飲み込める全地形走破バイクです。
メーカー完成車をベースにオーナーのこだわり部分だけカスタムしました。
ブレーキは油圧式に換装、これだけで高い制動力と感触の良いタッチを得られます。
PDWのファットバイク専用のドロヨケDave’s mud shovel。極太タイヤからの跳ね上げを全て受け止めれるフェンダーもやはり極太。ワンタッチで脱着が可能なのもポイント。
フレームサイズに合わせて作られたフレームバッグはREVELATE DESIGNSのもの。ここにライド中必要な物を積み込んでしまえば身軽な装備で遊び回る事が出来ます。
タイヤの空気圧をあげればもちろん街乗りだって出来ちゃいますが、真骨頂は泥、砂、雪。低圧にした極太タイヤの広い接地面が、普通の自転車、マウンテンバイクでさえ走れないような所も走破可能にしてくれます。
思わず乗って遊びに行きたくなっちゃう、遊びの価値観さえ変えちゃうスーパーバイクです。
。。。ふうう、ドワワーっとご紹介しましたが気になるバイクはありましたでしょうか??
趣味の合うバイク、自分の引き出しには無いバイク、次に組むバイクの参考になっちゃうバイク。。
このカタログを見れば、必ず何か引っかかるバイクがどなたにも見つかると思います。
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