今日は上馬的バイクチェックワンツーチーしまーす
9月はおかげさまでスーパー忙しくてなかなかアップできなかった「コンプリートバイクカタログ」。
忙しすぎてチューヤンが抜け毛を気にしたり、サプライがさらに痩せこけていったりもしましたが、やむなし。
お客様にぴったんこな世界に1台だけのバイクを組むのが我々の使命、そこにオーダーがある限り、おしっこ漏らしながらでも頑張りまっす。キェーーー喜んで!!
まずはクリーンで知的なアッセンブルのFAIRWEATHER TRACK。
特徴的な前下がりのフレームに、自転車専門塗装工房cook paint worksによるツヤッツヤなブラック塗装。これは「ウルシブラック」と命名しました。
真鍮製のヘッドバッジが際立ちます。
パーツはピカピカのポリッシュシルバーにこだわり、日東の競輪ドロップハンドルもクロモリ製をチョイス。同じくピカピカのH plus Sonのリムとマッチング。
サイドスキンカラーのタイヤにあえて革サドルではなく、雨にもダメージにも強いPORTLAND DESIGN WORKSのEVAフォームサドルを合わせたところが都会的、通勤もデイリーなライドもへっちゃらです。
お次はオーナーのこだわりの詰まったスペシャルCROSS CHECK。
写真では分かりにくいですが塗装もスペシャル、日光に当たると紅く輝くダークメタリックブラウンです。
アルミフルフェンダーにリアキャリア、レザーサドルとCROSS CHECKの懐の深さをフル活用したフルアーマーバイク。ゆくゆくの拡張性もまだまだあります。
ただ単純にクラシックにならない様にパーツはオールシルバーではなくブラックやガンメタのパーツを随所に導入しました。
コンポはシマノClaris。こだわるところはこだわって、用途に合っていればコンポはチョイチョイ、というのが最高に格好いいバイクの組み方だという噂。
日東さんの変態系ツーリングハンドルにブレーキはマウンテンバイク用Vブレーキを合わせちゃうところもマニアック。
そして最近増殖中、路面を選ばない機動走破性にディスクブレーキの制動力をも併せ持ったSURLYの新兵器Straggler。
このバイクは珍しいパターン、実は最初はほぼメーカー完成車ノーマル状態で納車させて頂いたバイクです。
通常このバイクカタログの撮影は納車前にするのですが、こだわりと美意識の高いオーナーは、お渡し後すぐに乗り回しながら各所のカスタムを決意。
結果さらに格好よく生まれ変わっちゃったので、急遽こちらから納車後の撮影オファーをしました。
回転駆動系は抜かり無く高性能なアメリカンコンポーネントを。
ヘッドとBB、肝心な急所はCHRIS KINGの限定PURPLEカラー。見た目の美しさだけでなく、永く高回転を維持できる至高の定番です。
ある分だけでしばらく手に入らないという噂のPAULのRHUBは、ジーーーっという独特のラチェット音と、驚異の120ノッチ(遊びがほぼ無く脚を踏み込んだ瞬間ホイールが駆動)。ステムとシートポストもアメリカンコンポーネントにこだわりTHOMSONを選択しました。
落ち着いた色味のバイクが多い中、メタリックパープルのフレームにネオンカラーのパーツチョイスも確信犯的。
そんでもってPACER、SURLY的解釈のクロモリロード。
末永く使い切れる格好よいスチールロードバイク、のお手本のようなアッセンブル。
not ARMYなカーキグリーンは個人的にここ最近のカスタムペイントで一番好きな色かも。これももちろんCOOK PAINT WORKSの仕業。
「○○色!!」と形容しにくい半オマカセなアンニュイカラーがソリッド単色塗装でバイクをかっこよくする秘訣なのかも?と小声でリークしておきます。
そしてSURLY x THOMSON x WTBの組み合わせは鉄板、という事もリーク。
実用的かつ美意識高く、ステム、シートポストはアメリカ製超高精度メーカーTHOMSON。ネジ一本から補修のきく間違いのない選択。
そこに合わせるのは「漢は黙ってWTB」でおなじみsilveradoはタフなスチールのバイクには無条件で合います。
ハンドルのEASTON、リムのVELOCITYも実はアメリカンコンポーネント。この見えない共通項が回り回ってバイクの統一感=おさまりの良さになるんだなーと思います。
都内アスファルトはもちろんグラベル未舗装路も快適に走るユーティリティバイクです。
オオトリはフルカスタムのPUGSLEY、さてどっから突っ込んでいこうか。。
特徴的なカスタムペイントはCOOK P[以下略
自転車専門のペインターにかかればこんなツートンペイント+フォークのマッチペイントもお手のもの。
WHITE BROSのファットカーボンフォークはクラウン部と剣先ラグ部をフレームカラーに合わせて塗り分けしました。
内装ハブALFINE搭載ですっきりした外観と広いギヤレンジを実現。
ん?内装ハブなのにドロップハンドル?と引っかかった人はバイクギーク。詳しくは店頭でチューヤンに聞いてみてください。
八の字のシルエットが特徴的なハンドルはSALSAの名作WOOD CHIPPER。
オフロードでも太いタイヤを自在に操るために生まれたハンドルです。
そんでもって何よりのハイライトはフロントハブ。特注ファットバイク専用のPHIL WOOD。屈強な作り、美しい仕上げ、滑らかなベアリングの回転、最強です。
ちなみにこのバイクもSURLY x THOMSON x WTBの鉄板共通項。間違いないです。
今回も烈火の如くご紹介しましたが、気に入ったバイクは見つかりましたでしょうか?
お母さん足りない、おかわり!という方はこちらをチェック
塗装やカラーバランスをチェックするもよし、パーツの組み合わせ、構成の妙を考察するのもよし、バイクの用途やライフスタイルを想像して紐解くのもよし、です。どうでしょうか。