どうも、代々玉あたり調整を生業としている一族の末裔、サプライです。
現在はここ上馬の地に根を下ろし、伝統の技を守っている、設定です。
さて、
先日なかなか歯ごたえのありそうなOH(オーバーホール)のご依頼がありました。
結構年季?の入った車体をお預かり。
26インチのかわいらしいバイク。
今回はコチラをOHを兼ね、エブリデイヤングライフバイクにしようと思います。
まずは現在の状態をチェック…
クランクまわり
フロントディレーラーの錆び具合が年月の経過を感じさせます…
リアメカ・スプロケらへん
堆積した泥が石のようになっております…。余談ですが、リアメカのプーリーを外すと
必ずと言っていい程髪の毛が絡み付いているのは何故なんでしょうか。
HP(ヘッドパーツ)まわり
けっこうサビサビ。少々中身が心配です…
フロントハブ
リアハブ
リム・スポークの汚れもけっこうキてます
錆もそうですが、水垢はなかなかのもの。
覚悟を決め、分解作業に取りかかりましょう
まずはハブをあけてみます。
見えにくいですが
グリスが真っ黒です…
中の玉を取り出して綺麗に
欠けや減りも無く、状態は悪くなさそう。
受け側に虫食い等も見当たらなかったので
今回は新しいグリスをどっさり詰め込んで元に戻しましょう。
使うのはもちろん
ボアードグリス。なぜなら特別なグリスだからです。
綺麗に洗浄して…
シャフト・ナットを締め込み、玉あたりを調整(伝統の技)
振れをとり…
センターを出し、テンションを揃えます。
今回は大きな振れもなく、リムの摩耗も目立つ程ではなかったのでこの辺で。
状態が悪い場合はリム・スポーク交換をオススメすることもあります。
お次
クランク・BBを外して状態をチェック。
水が溜まっていて、錆もそこそ。
スチールフレームに水分は大敵なので、長く愛用するためには、
定期的なメンテナンスが、必要です!
BBをねじ込む前に
リーマーをかけ、
フェイスカット
面を出してあげます。
次はフォークを抜いてヘッドチェック
こちらも未処理でしたので、迅速に処理します
サクッ
サクッと。
ここから↓組み直し。
今回は日常使い用にとの事でしたので、曲げ浅めのカモメハンドルをお選び頂きました。
グリップはコルクをチョイス。
…なにやらいい雰囲気が漂ってきました
あわせてタイヤも新調
フレームの色と良くあっています。
この辺はオーナー様のセンスが光るところ。
完成図
引きで
カジュアルで使い勝手良さそうなエブリデイバイクに転生。
フロントのラックは使う予定があるそうなので継続です!
ライトマウントがかわいいです。
OH後↓
クランクまわり
リアメカ・スプロケまわり
HP(ヘッドパーツ)まわり
フロントハブ
リアハブ
リム・ホイール
OHでリフレッシュしました。
いかがでしょうか。
愛車と末永く付き合っていくには、どうしても定期的なケアが必要になってきます。
それはシングルであれ外装であれ内装であれ、例外は無いでしょう…
そこでもし、あなたが自転車を愛しているのなら(あんまり愛してなくても)、
その愛車への惜しみない愛、上馬店で形にしてみませんか?
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