上馬店のタニです。
今日はコットンバーテープについて考えます。(新色お披露目もします)
皆さんは布のバーテープは好きですか?

タイトに細身に、ハンドルの形状がバシッとダイレクトに伝わるこの感じ。僕は大好き。

もちろん、この布のバーテープが進化していって、昨今の色々なバーテープに進化していったので、クッション性やグリップは現代のものに劣ります。
それでも惹かれるその魅力について今日は書きます。
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実はこの布のバーテープ、BLUE LUGオリジナルには2種類あるのご存知でしょうか?
アクリル100%、化繊で作られた「*BLUE LUG* Acrylic Cloth Bar Tape」。

そして綿100%、その名の通り純コットンな「*BLUE LUG* cotton cloth bar tape」。
それぞれ長所短所があって、
「アクリル」の方は、雨や汗、汚れに強い。そもそも発色も良くって、日差しや経年でも褪色しにくい。
「純コットン」の方はその逆で、雨や汗も吸って汚れやすいし、紫外線や摩擦でどんどん劣化していきます。
あれ、そう聞くと綿100%の方全然良いことないじゃん・・と思うなかれ。
今回の主役は綿100の方、僕が大好きなのは後者のコットンの方です。自分のバイクは必ず綿100のコットンバーテープを選びます。

「劣化しやすい」=「味が出やすい」
日差しや雨、摩擦で日々褪色していく、古着のスウェットやデニムのように、アタリが出て馴染んでいくこの感じ。

革サドルと一緒で、使い込んだら唯一無二の雰囲気に育ちます。それは見た目だけでなく手馴染みもどんどん良くなる。それがコットンバーテープの魅力です。
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そんな長所と短所を併せ持つ綿100コットンバーテープ、アクリルに比べて色展開が少なかったのですが、この度ワガママ言って新色を作ってもらいました。

「ブルー」—ネイビーでもシアンでもない、ジェネラルユース(普通の)ブルー
「グリーン」—オリーブでも深緑でもない、ジェネラルユース(普通の)グリーン
「イエロー」—薄いレモンな感じじゃなくって、和カラシのような濃い黄色
「グレー」—薄すぎず濃すぎず、汚れると格好いいグレー
「バーガンディ」—鮮やかなワインレッドではなくドッシリな ”臙脂色”
どれも新品だとはっきりした色ですが、経年変化していくことを想像して選んだ5色です。とってもお気に入りな最強の5色と思うのですがどうでしょう。。

古着やVANSの色褪せた感じがお好きな方、欲しいTシャツが化繊混だと萎える方・・きっとわかってくれる人がいると信じてこの綿100コットンバーテープカルトを布教したい。
(なーんて大袈裟に書きましたが、強調したいのは「アクリル or コットン」は優劣や良し悪しではなく「好み」の話です。劣化しにくい、色が落ちにくい感じがお好きな方は是非アクリルを選んでくださいね)
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とはいえ、いくら綿100%カルト教団の僕も、雨や汗で臭くなったりするのは嫌です。
そこで登場するのがセラックニス。

綿100%のコットンバーテープの真価を発揮するには、このセラックニスがマストです。
タンスや家具がそうであるように、塗ったら表面を保護。
コーティングして雨や汗から嫌な汚れ方を防いでくれる「バリアー」の意味合いと、色・風合い・質感もとってもよくなり、経年の変化も感じやすい。
自分のバイクではこのコットンバーテープとセラックニスはマストでセット。塗らないでそのまま使うことはありません。
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ちょうどニス塗りのご依頼があったので写真を撮ってもらいました。

新色の「グレー」。ハンドルはAlbastache Bar、バイクは女子オーナーのSam Hillborne。セイル糸で端っこを処理、

ブレーキレバー付近、差し色に「イエロー」と「シアン」をチラリ。

ニスは「アンバー(琥珀色・ハチミツ色)」なので、塗るとバーテープの色が変わります。グレーはこんな色に。

最初っからオリーブ色のバーテープより深みのあるカーキ色。イエローは深い山吹色になって、シアンはグリーンに変わります。
そして、これで臭くなったりしません(これ大事)

とはいえとはいえ、この「色が変わっちゃう」っていうところ。ここが魅力でありハードルなんだな、とも思います。
僕はこのニスのアンバー色が大好きなので問題ないですが、塗る前に色をコントロールできないし、ニス塗りたくない人はおそらくこの茶褐色に色味が傾倒しちゃうのがきっと嫌ですよね。

そこで登場「透明セラック」。こちらは漂白ニスなので、色味を変えずに使うことができます。
←透明セラック/アンバーセラック→

このようにアンバー色のニスを塗ると「ブルー系」は緑っぽくなっちゃうし「白・グレー系」もアンバーが重なると存在できません。
左端が透明セラック、こっちは少し色が濃くなるだけで色味を残したまま表面保護・防臭ができます。ブルー、グレーの色味を残したい方は透明セラックを塗ってみてください。

(ブルー x グレーに透明セラックの例)
よーし新色コットンバーテープ、お気に入りカラーばかりなので自分のバイクで実験します。

まずはバーガンディ。ニス前はこんな鮮やかな発色。
これにアンバーセラックを塗ると・・

めちゃくちゃ良い。こんな深い良色になります。ここからさらに日焼けて白っちゃけてくると、それは最高。
そしてもう一丁。

ジェネラルユースブルー。
このままでも良い色ですが、
アンバーセラックを塗っちゃうとグリーンっぽくなっちゃうので、ちょっと裏技。
上記の「アンバーセラック」と「透明セラック」を1:2で割ります。ブレンドセラック。すると、

めっちゃくちゃ良い色!透明セラックだけだと小綺麗すぎる、でも色味をそんなに変えたくない方は2種セラックをブレンドで新たな色味を探求してみてくださいませ。
そしてあとは沢山乗って、乗りまくって、

このくらい白っぽくスカスカになったら、バシッともう一度塗る。

すると塗る前とは違う表情で何度でも復活します。
お店ではバーテープ+ニス塗り合わせての作業も承りますので是非ピットインしてくださいね。
ご自身DIYでできちゃう方はニスの単品販売もご用意しております。乗れば乗るほどお気に入りになるコットンバーテープいかがでしょうか。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。タニでした。