上馬店のタニです。
年始の休暇はシャミと静岡に行ってきました。
目的はもちろん、Rivendell乗りのオーナーMochizukiさんが作るタコス・ブリトーの名店「夜明け前」。
この投稿をInstagramで見る
僕はお目当てのプレート(写真2枚目)をフォークとナイフで食べたのですが(めちゃくちゃ美味い)、シャミが「来慣れている感」を出してきてプレートではなくブリトー単品を手で食べて格好つけてきました。
この投稿をInstagramで見る
トルティーヤチップスも手で食べながらこっちをチラチラと見てきたのがとても腹立ちました。
食民度の低い僕個人の意見ですが、夜明け前さんのご飯は美味しいのはもちろん、東京で食うなんかようわからん味無しオシャレ創作タコスではなくって「現地感」というか、Dickiesに擦り減ったVANSを履いて貪り食うような(想像です)海の向こうの憧れの味な気がして大好きなのです。
そしてビジネスホテルに一泊、もちろん翌朝はビュッフェの「お湯に入ったソーセージ」と「グチャグチャスクランブルエッグ」を堪能。

そしてMochizukiさんのアテンドで、静岡・清水をRivendellライド。

最高でした(打ち上げのお寿司も美味かった)。ありがとうございました。
・・・・・
僕が今回の旅に持ち出したのは、

A.HOMER HILSEN。38mmのタイヤにドロップハンドル。色は「ダークゴールド」。
そしてシャミは、

Sam Hillborne。タイヤは42mmでBillie Bar。1ロットしか作られなかった「ブラック」。
そう、二人とも「細Riv」で来ました。Rivendellのラインナップの中にも「太いタイヤが履ける」とか「細くて速い」とか「重いけど荷物運ぶのが得意」とかそれぞれ個性がありますが、今回僕らが揃って持ち出したのは「タイヤは〜45mmくらまでの機動力のあるRivendell」=細Rivでした。
先日ウエンツも良い記事を書いていましたが ↓


「太いタイヤでオフロードを走る」ことも大好きですが、果たしてアスファルトでそんなタイヤが必要なのか?・・・いやぶっちゃけ全然太くても走れし太Riv大好きなので甲乙をつける話ではないんだけれど、なんだか最近細Rivな気分。
今回の旅が山道や林道ライドではなく、市街地のライドメインだっただけかもしれません。
ーーー鉛筆ーーー
本日は他の人のバイクを見て、何かを感じたり、自分のバイクに還元できることを探したりする行為、それすなわちバイクチェック。
「細Riv」をテーマに最近組ませていただいたお気に入りのお客様のバイクをご紹介します。

「ダークグリーン」のA.HOMER HILSEN。本国の言葉を借りると「バスタブいっぱいのマカロニチーズに滑り込むような」バイク。
意味わかります?ぶっちゃけどういうことなんだろう。。僕の解釈は、

23mmのカッチカチタイヤのフルカーボンロードバイクに「ゴトゴト」と乗った直後、このHOMERを乗ったらきっと全身の細胞がこう言うだろう、「バスタブいっぱいのマカロニチーズに滑り込むような乗り心地だ!」と。・・・とはいえ「しなやかで絨毯の上を走っているような」の方が僕はしっくりきますね。
伝わるだろうかHOMERの乗り味。
坂の多いエリアにお住まいのオーナー、登り坂の軽いギアも大事なファクターでした。

*BLUE LUG* YMC-W crank set 、このクランクのハイライトはそのクラシックなルックス・・・だけではなくって「30tのインナーリング」がポインツ。
ヒトデ型 5pinのpcd 110mmのダブルクランクにはつけられないこのロードバイクより”少し小さな”インナーリングが、坂道や峠道、走る道や遊び方の幅をブワッと広げてくれる隠し味。

ハンドルは僕の性癖Albastache bar。
オルタナティブな形状なのになぜか乗りたくなってしまうこの魔性のハンドルがピタッとくるのもHOMERの魅力。

このハンドルの用途と乗り味に関しては「下ハンの無いドロップハンドル」と思ってください。もしくは「前傾姿勢をしない人のためのドロップハンドル」。
こちらのリムもこのオーナーのための隠し味。

Velocity A23と並ぶか超えるか超軽量な*PACENTI* brevet rim。
ホイールは真ん中のハブが重くなってもそんなに気づけないもんですが、外周部=「振り回す先っちょの部分」が軽くなると乗り味に大きく影響します。坂の多いオーナーの自転車生活と、HOMER自体の軽快さを活かす隠し味。
左シフターだけダウンチューブに、よく使う右はバーコンに、というのはオーナーのこだわり。
ここからしばらく生産予定のないHOMER。このダークグリーンもサイズによっては少し在庫ございますのでぜひ愛車の候補に入れてあげてください。
・・・
次です、元はHOMERの弟分として誕生したモデルSAM HILLBORNE。

ずっとピスト、シングルスピードに乗ってきたオーナーのニューバイクとして。
スタイルの良い脚の長いオーナーなので(羨ましい)57サイズのフレームです。

カラーは「マスタード」、僕は「バタースカッチ」と呼んでいる大好きな色。
50mmのタイヤを放り込めばトレイルも走れる万能フレームですが、40mm前後のスリックタイヤ、もしくはノブ低めのグラベルタイヤを履けば細Rivとしてスイスイ街中を走ることができます。
このバイクのハイライトはもちろん、

*PAUL* melvin chain tensionerを利用した、「フロント多段のシングルスピード」=「ニバイワン」。
HiとLowの2段変速シングルスピードバイク、と思ってください。
この組み方といえばRoadunoというそれに特化したバイクもありますが、

未来9速や10速のギアを付けることのできる、多段用のハブを使えるところがSAMでニバイワンをやるメリット。
まずは2速のバイクで乗り倒して、慣れてきたら2×9速のギア付きバイクに簡単にカスタムできます。組み替えた姿も楽しみですね。

ハンドルはRivendellがデザインした最高傑作にして永遠の定番「アルバトロスバー」。そして2速を操るシフトレバーはステムの首に仕込みました。
シングルに慣れ親しんだオーナーが「やっぱギアは要らないな」となるのか、それとも「もっと速く、もっと遠くまで!」とギア付きバイクにカスタムは発展していくのか・・・楽しみです。

・・・
そして、最後にもう1台見てください。

これはTIG Roadini、現在のLugged Roadiniの前身モデル。オーナーは女性。
そして新品のバイクではなく、数年前にこの納車して、乗り込まれたものです。

この美しさ、格好良さ。
それはディスコンで今となってはレアなフレームだから、ではなくって。

Rivendellのグラントさんがよく使う言葉「ビューセージ」。
「新品ピカピカよりも、大事に使われて経年変化を重ねたモノは美しい」という考え。傷や汚れも格好いい、という価値観。

その昔グラントさんが、新製品が並ぶバイクショーの会場で、一番格好よかったのはどの新製品よりも、とあるブースに展示してあったビンテージのバイクだったな、とふと気づいてしまったそう。

僕はこのビューセージの考え方が大好き。実際肉眼でもインターネットでも目を取られるバイクって決まってビューセージされたバイクばかり。最新のMTBだって泥だらけが格好いい。

古くなっていくことが「愛着が減ったり」するのではなくて「どんどん好きになる」感覚(ジーパンやブーツのようですね)、そんなバイブスがこのバイクから放たれていたので、これから納車の新品バイクではないけれど、写真を撮らせてもらいました。
なんなら、Rivendellは全て数年乗ってもらってから撮影したいくらい。

ビューセージされたRivendellだけを集めたフォトブックなんかあったら、見たいですよね?
たびたびピットインしてもらったビューセージ済みのRivendellはこうやって撮影していこう。
ーーー
街も自然の中も走れるのがRivendellの魅力ですが、どちらかというとアスファルトや日常が似合う細Rivバイクチェックでした。

