こんにちは
上馬店より一周です。
SURLYの新型stragglerがローンチされ少し経ちましたが、
弊社ヒューマノイドSURLY日本代表のひとり↓こと金子さんの開封動画↑はご覧になりましたでしょうか?
(卒アルの写真をサムネに使うのは流石にズルいしこんなん絶対笑う)
数年に1回、世の自転車技術の進化とSURLYイズムとの擦り合わせの為にフレームのマイナーチェンジが発生するSURLYですが、
stragglerが誕生して10年もの時が過ぎて、いよいよ現代のスタンダードとのギャップが起きているであろうとアジャストをすべくな変更がこの度行われました。
細かな部分もそうですが、目にもガラッと変わって人によっては”別物”だなんて言う方も少なくないのですが。
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“NEW” straggler (52)
ざっくり言うと昨今のグラベルバイクの規格と流行に沿ったフレームになったわけです。
時代に即した正統なアップデートが施されました。
僕らが普段stragglerを組む上でここが良いんですよ!といの一番にお話しするのが、
「シングルスピード化が簡単に出来る」なのですが、新ロットはそれが不可能になったのが非常に大きな点なのかなと。
ただこれは一方的な退化というわけではなく、構造がシンプルになりDIYのハードルを下げてくれるという見方も。
とはいえ、この現行のバイクのスタンダードであるスルーアクスルタイプに対応する、karate monkeyやgrapplerタイプのエンドだったらよかったんじゃね?と思わなくもないのですが、
採用されているモダンなブレーキタイプとの兼ね合いによって不可能になったんだろうなぁなんてメカニカルな組み合わせの都合に頷いたり。
いちグラベルバイクとして非常に有用な選択肢になったのは間違いないところでしょう。
ただ正直、シングルスピード可が不可能になったことにより、僕ら自転車をカジュアルに楽しむユーザーにとって日常に寄り添う道具としての側面は少し弱まったと言わざるを得ないのかなぁと。
現代スタンダードになったmidnight specialが登場当初、「え?なんかSURLYっぽくなくね?」と思いつつも今ではその雪解けの期間を経てSURLYのいつもの面々として認識されているように、
きっと自分が未熟者なだけで新stragglerの良さに未だ気づいていない、surlyが先を行き過ぎていることに気づいていないだけ。と思わなくもないのですが、ただただ、う〜む。といった現状です。

でも、タイヤクリアランスが43→50に太くなったのはめっっっっっっちゃくちゃいい!!!!!
stragglerが生まれた後に世のスタンダードとなったタイヤサイズ、650x47Bを付けられないのは旧stragglerの弁慶の泣き所。
そう思っていた全国のメカニックは少なくないはず。これはスポーツとカジュアルの両面においてメリット多大だと思います。
新stragglerを機能的にどうこういいつつも、モダンバイクの乗って調子良い!と感じるバイブスより、本能的に良い!と感じるシルエットの旧straggler、
このクロモリフレームのシルエットを体現する1本ってやっぱいいよな〜と。。。も、思うのです。
(こちらは現在庫限りになるので、悩んでいる方はご英断いただけたらなと)
でも機能的なところが時代に即して変化していないというのもSURLY的ではないわけで。。。旧ロットだけを持ち上げるのもまたなんか違うと言わざるを得ない。
まだ乗ってすらいないし。食わず嫌いは良くない。
とりあえず新stragglerにも乗ってみたいと思うここ数日。今度金子さんの借りてみようかな。
どうせ新stragglerに乗ったらば手のひら返しすると思うんですよね。
そんなstragglerのマイナーチェンジが大きく取り沙汰されるここ最近ですが、
DISC TRUCKER (46)
少し前の大きなマイナーチェンジといえばDisc Truckerでした。写真は現行の方。(Mさんお元気ですか!?)
こちらも今回のstraggler同様に車輪とブレーキ周りの規格のモダン化がメインの進化、細かな設計の変更も見直しされましたが
全体的なシルエットの変化は今stragglerほどでなく、少しの変化に留まる形に。
クロモリらしいシュッとしたパイプを用いたシルエット、そして今回stragglerで成されたヘッドチューブは太くならず細身のままで今でもラインナップされています。
っぱクロモリのフレームとあればこれですよ。
もうこれは半ば本能的に感じちゃう部分だと思うんですよね。
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個人的にもこのバイクに跨ってその昔日本一周したことから、社内でのあだ名は”一周”と呼ばれているので、Disc Truckerは自分の中で思い入れの強いモデル。
年に1回はなにかと手を入れては乗るシーズンがやってくるのですが、それはなぜか今くらいの少し寒い時期が多い。

昨年のちょうど今くらいの時期はこんな感じにカスタムして乗っていました。
シングルスピードを愛するPaul componentの象徴的プロダクトであるMelvinを用いてシングルスピード化、11/2の#internationalsinglespeeddayの時くらいだった気が。
なんでこの時期に乗りたくなるのかは自分でもわからないんですが、ならではの形容し難いなにかがあるんでしょう。

(これは日本一周当時 in 北海道)
もともとはツーリング向けのモデルであり多少のことではビクともしない屈強なフレームのつくり、荷物を大量に載せてもフラつかない安定性が売りであり、
それを特徴づけるところとして26インチの小さめの車輪サイズが採用されています。
現代ではもう一回り大きい27.5インチと二回り大きい700Cが世のスタンダードの2種、いにしえのMTBシーンで主流だったこの26インチというホイールサイズ。
現代的でないのでタイヤの選択肢が多くないデメリットも事実としてあるにはあるのですが、車輪経が小さくなることによって車輪がより丈夫に仕上げることができるのがツーリングDNA。
車重40kg越えのバイクで日々100km走っていたけどノートラブルだったのはそんな細かな設計の積み重ね、フレームの設計にもそんなノウハウが蓄積されています。
海外のツーリングにおいて僻地に行った際にタイヤが入手し易い(らしい)ということもあって、26 インチホイールを根幹としてツーリングに軸足を置いた1台なのですが、
それは”ツーリング特化”というわけでなく僕らの”日常”においても通づるところが多くメリット多大なのです。
そんなDISC TRUCKERの愛嬌あるシルエットは少しいなたく、昔のマウンテンバイクを彷彿とさせるような形でもあります。



こないだ幡ヶ谷店のチューヤンさんが組んでいたDISC TRUCKERはまさにそんな感じの1台になっていて、今だからこそこんな感じで組んでも良いなぁ〜と横目に見ていました。
近所のTSUTAYAに駐輪されてた時にあれ?珍しく千歳烏山にカッケーバイク停まってんな!と2度見したもんな。細かいパーツのズルさは置いておいて。
このフレームサイズはおっきめ56サイズ、この大きめのサイズ感の佇まいながら、小さめの26インチホイールが醸す”この感じ”、お分かりいただけるでしょうか。
他メーカーはフレームサイズが大きくなるのに比例してホイールサイズが大きくなることもままあるのですが、
このDISC TRUCKERに関しては56サイズ以上は700Cと26インチが並行してラインナップされているのがユニーク。
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ここ最近はカーゴフォークを差し込んでたまの業務スーパーへの調味料&食材運搬機として乗ることの多いマイDISC TRUCKERですが、久しぶりに手を入れて乗りたいわけですよ。ええ。
いろんなカスタムを経験しながら10年くらい付き合ってきた、相棒的な1台ではあるのですがまた違う側面を体感したいなぁ〜なんて沸々とバイブスが湧いてくるわけです。
このDISC TRUCKERをDISC TRUCKERたらしてめているのは歩調のマイペースさ。ゆっくり乗るのが楽しい1台なわけですが、
一周壮年はこう思うのです。「だからこそこのバイクに最近なかなか乗らねぇんだ!!!!」と。
ブルベにトライしてみたりどちらかというとスピード感あるバイクにお熱な身として手がなかなか伸びない。というか朝に弱いのが大きく影響しているのですが。
いつも時間に追われているからこそ速いバイクを自然と手に取ってしまう揺るぎない事実。

でもDISC TRUCKERに乗りたいんですよねぇ。。。
パーツボックスをひっくり返し、六角レンチを握って放課後のメカニックピットで今日も頭を捻るわけです。
つづきます。













