こんにちは
上馬店より一周です。
先月はしれっと休暇を頂いていまして、九州に行ってきました。目的地は大分県に位置する久住山。
標高は1800mくらいと数字で見るとそうでも、、、ですがちゃんと登山することなんてせいぜい年に2回くらいの自分にとってはなかなかな道のりでした。

人生ではじめて宿泊込みのしっかりめの登山でしたが、自転車もいいけどたまには山もいいな!
昨年の休暇はパートナーと北海道を自転車でツーリングしてきたので、一年ごとに山と自転車を交互に楽しんでいけたらなと計画中。
来年の自転車休暇はまた北海道かなぁ。。。(1週間程度の道程でいいところあったら教えてください)
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Romanceur (55)
ファーストバイクとしてご用名頂いたロマンスールのカンチ。
細身のチュービングを用いて、パイプ同士の接合部は装飾的なラグ溶接、地面と水平なホリゾンタルトップチューブというクラシックなツーリングバイクのバイブス溢れ出る現代では希少な立ち位置の1本です。
僕らの大好きなバイクシーンにおけるアイコンのひとりであるULTRA ROMANCE御大のシグネイチャーモデルというのはもはや言わずもがなでしょうか。
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先日のMADE bike showでは彼ら名義であるRONS bikesのミドルリーチロード、CR-1に跨る姿が度々激写されていましたが、この人は本当に何してても映えるなぁ。
昨年のMADEでショーの後片付けしてる時でさえ映えてたもんな。ロマンスは後片付けとかしないと思ってた(アイドルうんちしない的な)。
とかなんとか言ってますが立ち振る舞いジェントルメンな彼らには会ってコミュニケーション交わす度にファンにさせられちゃいます。
そんな彼のシグネイチャーとあっては人気が出るのは当然でCRUSTの中では見知ったラインナップのひとつになって長いこと経ったような気がします。
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今オーナーは上馬店に鎮座している展示車のRomanceurを見て頂いたのがきっかけだったようで。
このバイクの構成は自分で考え組み上げたのでそんなこと言って頂けるのは感謝の極み!でしたね。
ULTRA DYNAMICOのパトリックが来日して上馬店のバイク見てくれた時もベストだぜ!なんて言ってくれたもんだから、そんな熱意が伝わってくれたのかも。とか勝手に思っていますがまぁこのフレームのパワーでしょう。
特徴的なところであるギア周りはクラシックスタイルである前ギア2枚。弊社オリジナルYMCクランクをチョイス。
シフトレバーはダウンチューブにアナログなシフトレバーが取り付くWレバーのスタイルを展示車そのままトレースして頂き。
この特徴的でクラシックな3アーム形状はロマンサーのようなバイクに着いていると特別感を感じますね。
ついつい自分はTHE旅自転車なバイブスでお淑やかに組みがちなロマンサーですが、ゴールドチェーンなんて茶目っけチョイスもして頂きつつ。
今回ゴールドチェーン以外にキーになったのはサドルでしょうか、数あるカラーラインナップの中でもタンカラーのFlite、milano flite racerとレザーサドルが有名なBERTHOUDのレザーバーテープでタンカラーのカラーマッチングを。
このタンのカラーリングはいろんなパーツにおいて実は選択肢が無いゾーンなので自然と収まるところに収まったカタチで。
タイヤはULTRA ROMANCEが手がけるDYNAMICOのグレーのRaceをご指名で、
このウルトラヴァイオレットのフレームカラーはタイヤのグレーにマッチするカラーリングで考えたんじゃないかってくらいに相性が良い気がするのは自分だけ?
ブレーキ周りはカンチブレーキをチョイスして頂き、抜かりなくアメリカ製のPaul componentの前後ミスマッチセッティング。
形状的に制動力がどうのなんて言いますがそれは野暮ってもんですし、Paulのブレーキを見て心に響いてしまったらばそれはもうそういうことだと思います。
制動力はもちろんですが、ルックスも性能のうちの1つなんです。とその昔自分が尊敬する自転車乗りが言ってた気がします。
クラシックツーリングバイクの要素を持ちつつも主な使い方はコミューター、
日々走る上で非常に便利な走れば勝手に点灯するダイナモライトも合わせてセッティングさせて頂いて、日常を気兼ねなく乗る相棒になってくれました。
こんな独特な世界観のあるバイクを組む上で個人的に大事にしているのはある程度その世界観に軸足を置いたパーツチョイスをしつつも、乗る人が必要としている機能をちゃんと入れ込むところ。
機能だけを突き詰めても面白みがないし、ルックスだけで乗ってなんかフィットしないなぁ〜もまた違うわけで。
そんないい落とし所を見つけるのがメカニックだよなぁと思いながら六角レンチを握る日々です。
EVASION (L)
トラックバイクをお持ちの若いオーナーがチョイスしてくれたCRUSTのイヴェイジョン。
トラックとは180度異なる太いタイヤを生かした林道ライドやキャンプライドの相棒となるべく手にして頂き。
先日のBluelug別注カラーのEVASIONのようなインパクトあるカラーリングも映えるCRUSTを象徴するフレームのひとつですが、
このブラックベースのオーセンティックなカラーリングのEVASIONもやはり良きですね。
と、いえばなピンクロゴに左右に配されるパームツリー。


ギア周りはSHIMANOのコスパに優れるマウンテンバイク向けのミドルグレードであるDEOREを盛り込んで、山の中で必要になる上り坂で活躍する軽いギアを備えつつ、
そこでコストを抑えた分ご自身が心惹かれたアメリカのコンポーネント類を。投資の箇所にはメリハリをつけていただき。
ある程度のバランスはありますが、スピード求めた乗り方されるのでなければ自分は変速関係はさほどコスト割かなくても良いと思っているクチです。
それなりに消耗品のニュアンスもある部分なので、それよりも長期間の使用を意識出来る回転箇所の方が優先度高めにコスト割きたいなと思っちゃいますね。
ま、マイバイクをいざ組もうと思ったら職業柄張り切りまくっちゃうんですが!!!!
ブレーキ関係はPaulのメカニカルディスクブレーキのKlamperをば。それに合わせてレバーもPaul製のLove leverに。
ハンドル交換の際のフットワークの軽さであったり、現代のスタンダードである車やバイクと一緒の油圧式と比較して構造シンプルが故にトラブルへのリカバリーのし易さだったりとラフに扱いたい方には機械式の方をオススメしています。
何よりもこの削り出しパーツが詰まった造形が半端なく格好良いのでそれだけで使いたくなっちゃうんですけども。
バイクの性格が決まるホイールに関しては、軽快さに振って頂きこれまたwhite indのCLDとvelocityのBLUNT SSにて。
ツーリングのニュアンスも大きめに含むフレームなのでツーリング方面に性格振っちゃうなんてのも手ではありますね。
タイヤはダートを意識したMAXXISのブロックタイヤに。いろんなタイヤメーカーありますが、ついあのMAXXISの黄色いブランドロゴが頭をよぎっちゃいがちです。
このバイクの元ネタになったCRUSTオーナーのマットさんが魔改造したcross checkのDNAを受け継いで、組み幅の懐の深さが 売りであるこのEVASION。
ドロップバーダートバイクとしての側面も持ちつつもこんなMTBライクな組み方がハマったり、はたまたラックを取り付けてしっかりめのツーリングバイクにしても良し。
CxCが廃盤になってから”ポストクロスチェック”はどのバイクになるのか、CxCが生まれた当時とは本当にバイクが多岐にわたる現代で満場一致な1台はなかなか生まれないかもしれませんが、
EVASIONはそれにかなり近いバイクであることは疑いようのない事実ではあるなと思います。
そしてその事実を色濃いものにさせるのはやはり”シングルスピード”のDNAを持つ、ロッカーエンドでしょう。
通常のギアードバイクのように魔改造的なパーツを盛り込んで、いわば無理くりシングルスピードにコンバージョンするのでなく、通常のカスタムの延長で(これが珍しい)シングルスピード化が可能なのはやはり遺伝子組み替えでない直系な血筋にいるのかなと。
(ギアードで組ませて頂くことが大多数なのですが)

ちなみにそんな組み方のEVASIONが鋭意進行中なのです(N様もう幾ばくかお待ちを)。
こちらも追ってご紹介させて頂こうと思います。
ではでは
いっしゅう




















