上馬店からタニです。
先日のブログの続きです、僕の妄想念仏が、自転車欲しい人、でも何が欲しいか迷ってる方のお手伝いになりますように、と流し読んでくれたら幸いです。
相変わらず、平日はRivendell、定休日はまうんてんばいくというのが最近の僕の自転車生活です。
例えば、この日は雨降りだったのと、帰りに薬局に行きたいので、
マウンパ羽織って、フェンダー付きのJoe Appaloosaで通勤。BOXティッシュ(ネピア)も積むためにはバスケットとサドルバッグがついたバイクが必要です。
これが僕のエブリデイバイクです。
対してこれは僕のまうんてんばいく。
毎日乗るバイクと毎週乗るバイク。ソレとコレは陰と陽で合わさるとま〜ん丸になります。
「チル」担当と「アクティブ」担当とも言う、どっちかでもいいけど両方あるととっても楽しい、ということを伝えたい。
あなたにはどちらが必要でしょうか?既にどちらか片方をお持ちの方、もう片方を手に入れて一緒にまん丸作りましょう。
僕の「まうんてんばいく」に話を戻します。
*FALCONER CYCLES* MTB
数年前、カリフォルニアクインシーの大好きなフレームビルダーキャメロン=ファルコナーに作ってもらいました。(上馬店にてオーダーできます)
毎週お休みの日に一緒にいるこのバイクを最高に愛していますが、それは「大事にしてる」「良い子良い子してあげる」とかじゃないフェーズに入ってきました。それが嬉しい。
傷やペコなんて気にしないしどうでもいい。いっぱい乗って遊んでいつの日か折ることができたらビルダーさんに治して貰えばいいし、治らないほどに壊したら、それは鉛筆や消しゴムを無くなるまで使い切った、という誇らしい気持ち。
乗れば乗るほど、前回怖くて降れなかった段差をピョーンと行けるようになったり、ビビってブレーキしてしまったカーブをズバっと曲がれれるようになったり・・「練習」と「成長」を重ねていくバイク。
最初はわからなかった足の裏の押し込む感じ、OURYグリップごとハンドルが手にくっついてくる感じが徐々にわかってくる感覚は、初めてインフロントキックを覚えてフリーキックにカーブをかけれた子供の頃のあの歓喜に似ている。一日中壁に向かって蹴ってたな。
僕はピストでトリックとか全然やってこなかったし、BMXがルーツでもないので、こういうゼロスタートからちょっとずつ成長していくのが快感で病みつきになりました。
練習しなくても乗れるのが自転車の良いところですが、練習して少しずつ乗れるようになるジャンルの自転車もとっても楽しい(そこが「雪がなくてもできるスノボ」なところ)
また、グラベルバイクの「グラベル」よりも走る場所を見つけやすいところも「まうんてんばいく」の良いところです。有料ですが合法的に走って遊べるコースやパークは日本中にあります。
ですが、サスペンションフォークについて。
サスペンションは恐怖心を取り払ってくれるし、上手くなった錯覚をさせてくれます。山では幾度となく助けられました。これが無いと走れないコースもある。だけどもやっぱり、山以外でしんどい。
このバイクで街乗りってあんまりしないです。前に進む力をサスペンションが吸ってしまって進まない。あと単純に、街中でルックスが少々大袈裟であること、街や私服に馴染まない感じもある。
たとえば休日上野公園まで行くぞーなんてなったら絶対乗りたくない。Rivendellで行きたい。サスが入ると途端に「山専用品」になってしまう。それは包み隠さず言わなければいけない。
とはいえ休日にこのバイクに乗るのは最高だし、そんな「オン」と「オフ」の2種類のバイクがあれば、お互い補い合って、僕の自転車生活はとっても楽しいものになったので、ぜひお客様にも陰陽両面の自転車生活を薦めたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・と、ここまでは前回のブログでお伝えしたかったこと。
・・・
「いや欲しいのはそのどちらでも無いんだよな」という方もいると思うし、「いや2台もいらないんだよ」と言う方がいるのもわかる。
というのも僕自身このブログを書き始めてから今日までで、オンオフどちらでもなくてどちらでもあるバイクがとっても気になっていて、キリン一番搾りを嗜みながら毎晩考えるのです。
頭の中にポワンと浮かんでくるいくつかのバイクたち。
この投稿をInstagramで見る
例えばSTRIDSLAND。このリール動画ぜひ見てください。街中の縁石や公園の段差も遊び場所になるバイク。
「街」も走れて、「土」も走れて(ここまでだったら他にもある)、「練習して上手くなっていく楽しさ」もあって、でもちゃんと移動で使える実用性もある。
この投稿をInstagramで見る
彼の投稿する動画を見てると「俺もこんなふうに乗れるようになりたいな」と思わせてくれる力がすごい。たしかに、このバイクは冒頭のどちらにも当てはまらない、オンとオフ2で割り切れないバイク。
そして、まうんてんばいくのことを考えるとたびたび登場するこの男、変な男です。
カネヤンのSURLY 1×1。彼もアスファルトの上と土の上を同じバイクで同じように楽しそうに乗る。それはSTRIDSと同じものを感じるし、あれ、そもそもSURLYってそういうブランドだったじゃないか、と思い出す。
(音声ONでどうぞ、「楽しそうに乗る」とは)
こう言うバイクはなんて名前で呼べばいいんでしょう?MTB?ATB?それともSTRIDSの言うMTBMX?車種じゃないのかもしれない。
自分が気になっているバイクはどんなだろう?具体的なキーワードを言語化してみる。
・ノンサスペンション、鉄フォーク・リジッドフォークであり、
・「練習したくなる」(乗るのが上手くなりたくなる)要素があって(ある程度ピョンピョンできるジオメトリーであること、するとRivは外れる)
・でもちゃんと「移動」に実用的であること。(つまりトリック専用のBMXやパークバイク、ダージャンバイクではない)
・そんでもって日常でも格好良くて(大事)、アスファルトも土どちらも走って「楽しい」もの
・・・
でも1×1はビンテージSURLY、もう手に入らないし、STRIDSLANDは僕よりジャンプが上手なサンタの愛車になる予定・・何よりよく一緒に乗りに行く人間とは被りたくない、という卑しい気持ちもある。
うーん他の選択肢模索と2本目のプルタブに手が伸びます、意外にラガーにしてみる。
ああ、CRUSTのWOMBATが全て満たしている。
でも上馬でこのフレームといえば一周の愛車で、悔しいが組み方も格好いい。しかも彼と被ると「まあ、真似しても良いですよ」的な攻撃を受けそうだ。
ヨヨコーのサンバの個体も格好いいですね。
他には何があるかな?とあるお客様のバイクが頭に浮かびます。
*SURLY* karate monkey (16″) なのですが、
サスペンションフォークにアジャストされた現行のKARATEではなく、初期の旧ジオメトリーのビンテージKARATE MONKEY(Vブレーキ台座!)、それを去年人気のあったサーモンピンクにカスタムペイント、BTCHNのライザーバーで組んだお客様のバイク。
とってもナイスビルドで組むのがとっても楽しかったのと、納車前に試乗させてもらって、その乗り味にビビッときた。シンプルで頑丈で、無骨で無表情な道具のような、自分の性に合うのはやっぱSURLYかもしれない。
日常私服でアスファルトの上をスイーっと流せて、良い感じの縁石を見つけたらジャンプしたくなって、休日は山にも行けて、トレイルやコースも走れる。条件を満たしまくっておる。
この方はシングルスピードにて組みました。
持ち主の趣味や好みを変幻自在に反映しても良いのがSURLY。その寛容さも今の気分にぴったりでした。やはりSURLYなのか、自分の中のSURLY再評価がグングン膨らんでいきます。
しかし古いKARATE MONKEYも1x1同様にもう手に入らない、でも15年ぶりにSURLYに乗りたい。今の自分に合ったSURLYを考えるのがとっても楽しい。
(モタモタしてるから、いつの間にかチューヤンに先を越されている)
引き続きRivendellに乗って日常を生きて、休日はアクティブに「まうんてんばいく」で遊ぶ、それは最高なのでその2極をお勧めするに至ったわけですが、いつの間にか、そのどちらでもないけどFUNに乗れるSURLYやSTRIDSやWOMBATのような、名称不明なバイクに今猛烈に乗りたいです。
酩酊の先に、いつの間にか合成写真を作っていました。
自分が次に乗りたいバイクはこんな感じなんじゃなかろうか。
もしかして、LOWSIDEなのだろうか?はたまたBRIDGE CLUBを。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。性懲りも無く続きます。