上馬店のタニです。最近目が悪くなってきたので冷凍のブルーベリーを主食に切り替えました。米の代わりです。弱点はどんなおかずにも合わないという点です。
先日に続いて、間も無く発売、現在抽選受付中のRivendell Atlantisのことを書きます。
抽選のお申し込みは4/13(日)の20時まで、各店にてお受けしております。
とはいえ、倍率的に激戦区な色/サイズもありますし、入荷数よりご希望者数の数がまだまだ少ない狙い目の色/サイズもございますので、ぜひお店に実物を見にきてくださいませ。
取り急ぎ、発売に合わせてデモ車を組み立ててみました。
今ロットではなく2018年のフレームです。
弊社ペインターコンノボーイの私物でしたが、今乗ってないそうなので勝手に僕の私物パーツで組みました。ビルドテーマは、僕のじゃないけど「自分のだったら」。
今日はこれをバイクチェックするので、ビルド妄想のおかずにしていただけたら幸いです。
過去ロットの個体ですが寸法は変更なし、唯一の違いは今回追加されたシートステーのこの↓↓↓ポンプペグがありません
これ。これとっても嬉しい仕様変更ですね。使うかわからんくてもフレームポンプをここに仕込みたくなります。僕は空気圧オタクでライドにはフレームポンプ必需人間なのでこの仕様はめっちゃテンション上がりました。
このデモ車のフレームサイズは53。持ち主のコンちゃんのPBHは84cm。
この写真でサドルハイト74cmくらいかな?それでこのくらいのシーポス出代ろになるので、サドルハイトが71cm以下の方はフレームサイズ50がいいと思います。
サイズのお問い合わせを多くいただきます。解決方法はやはりPBH(地面から恥骨までの距離)の計測です。店頭で無償で計測しますのでまだの方は是非ご遠慮なく。
Atlantisは大きめ小さめとかでなく”推奨PBHそのまま”を選んだ方が乗りやすく、格好良くなるモデルです(スタンドオーバーがしっかり高いため)もちろん身長によって、考えあっての組み方によっては例外もあるので、迷ったらご遠慮なくメカニックに相談してくださいね。
バイクチェックに戻ります。
”THE”リヴェンデルというこの佇まいと風貌。25年も象徴モデルであり続けたその歴史の積み重ねなのか。
組み方、パーツのチョイスに正解はないですし(互換はありますが)乗る人の用途や好み、体格に合わせて組むことができるので、これもあくまで一例と思って見ていただければ。
ハンドルはBillie Barな気分でした。
僕個人は「Full Rivy」(全てのパーツがrivbike.comに載っているもの縛りで組む組み方)が好きだし得意です。Full Rivy縛りなのに、”量産型”になっていなくて”個性的”になってるRivendellが最強に格好いいと思っています(グラントさんのバイクがそれです)もちろんRIVパーツ以外で組むのも否定しませんしとっても良いと思います(つまりのところ自由です!)
このハンドルのキモはやっぱり「フォアグリップ」(このバイクで言う青いバーテープが巻いてあるところ)の長さ。
「いかにこのフォアグリップを広くとるか」が昨今のRiv系バーのキーだと思います。登り坂やガタガタ道、段差越えでここを使いこなせるととっても楽ちんです。
なのでここを握るために邪魔なワイヤーは逃したり、シフターの位置を工夫したりして、なんとか「フォアグリップ」を確保します。(シフターはSHIMANOのFD用をひっくり返してリア用に使った時の操作感にハマっています)
今回このバイクでは、いつもより猟奇的に執拗にそのフォアグリップにこだわって組んでみました。
まずグリップ長さ、普段は一般的なグリップの長さを想定して130mm〜確保することが多いのですが、110mmほどにしてみました。
グラントさんが唱える「フルグリップ状態」。グラントさんは90mmくらいにすることもあるそうなんだけど、それには僕の徳と修行がまだ足りないのでとりあえず110mm。これでフォアグリップを+20mmも確保できます。
そんでもってブレーキレバーは僕の私物、去年惜しくもディスコンになってしまった名作DXR。買っておいてよかった。
(今手に入るもう一つの名品「R780」もいつなくなってしまうかわからないのでみなさん買っておいたほうが良いです!僕は2セット持ってます)
このDXRレバー、最高なんですけど、フォアグリップを握ってみると「引き代調整ボルト」と「アジャスターのロックリング」が手に当たって痛いんですな。それを
外してしまおう。
アジャスターのロックリング無くて大丈夫か警察のみなさんには、T780 XTには付いてなかったのを思い出してもらうのと、これが無くて勝手に回っちゃうこともないし、仮に回っても危険じゃないことを説明しておきます。
これらをオミットすると、
邪魔するものは何もない、至高の握り心地。
グリップは現在実験中、後日ご紹介予定のRivendellフェルトウールグリップ。このグリップはカットできるので、先述のグリップ長さを自在に設定できるんですな。輪ゴムのアイデアがグラント節全開で、本当に大好きだ。
AtlantisはJoe AppaloosaやSam Hillborneと同じく、トップチューブの長さはRIVの中では中間くらい。サイズの合っているAtlantisをお持ちでこのBillie Barを使うなら、おそらく100〜130mmの長めのステムが必要になる可能性が高いです。(今回はフレームサイズ53/身長180弱/サドルハイト74cmくらいを想定したので130mmのステムにしました)
ホイールはフレームの持ち主コンノボーイのものをそのまま拝借。
PHILのハブの刻印にフレームと同じくTealカラーが墨入れしてあるのに気づいてほっこり。
ペインターらしい職権濫用。リムはRiv印のVELOCITY ATLAS。羽の生えた地球儀のロゴが可愛いタフなやつです。チューブは新調してあげよう。
タイヤのクリアランスの推奨は55mm(2.1インチ)、過去ロットと変わりなければ2.3-2.4くらいまで入るはず、、2.4は今ロットでまだ試していない。どなたかHilliBikeで組む方2.4試させてください。
選んだタイヤは、僕の中の「太RIV」の定義はこのタイヤが入るかどうか、ULTRADYNAMICO Mars。
舗装路でも結構転がるので「オフでもいけちゃうRIV」を構築する場合、これを履いておけば間違いないです。
ドライブトレインは私物セットを放り込みました。いつか来る(ことを願っている)上馬10周年フレームのためにここ数年コツコツ集めていたパーツたち。コンちゃん、あげたわけじゃないからな。
ちょうちんサイクルさんの店舗オープン記念にお邪魔した時に買ったSUGINOトリプルクランクと、
老舗自転車屋さんのショーケースの中で眠っていたラピッドライズRD。でっかくて赤いプーリーが格好いいでしょ(賛同者いないこと知ってる)
これは僕個人的のポリシーですが、Rivendellに関してはフロントシングル反対です、必ずFDつけて多段にします(付けなきゃいけないわけじゃないです、個人的嗜好です)
ついついバスケットや積載満点で組んでしまいがちですが(賛成ですが)実は積載をなくすとビックリするくらいRivendellは軽いし速いです。
「重くて遅い」イメージは「積載装備のせいなんだ!」って試乗してくれた方にお伝えしたくて、バナナサックだけにしてみました。
(このSACKVILLEバナナサック、もしかしたら近日ちょろっと入ってくるかも??気長にお待ちください)
「オフロード専用バイク!」ってわけでは決して無くて、街乗り普段乗りは当たり前に出来て、パーツを組み換えることなく、
そのままの状態で河川敷や砂利道、オフロードも全然走れるようなバイク。そしてその次の日はそのまままた通勤で使えるバイク。あっちとこっちをシームレスに行き来できるバイク。
平日の”道具”であり、休日の”遊び道具”であるバイク。
本国では、初期ATLANTISのイメージもあって”ツーリングバイク”として組むことが多いみたい。前後ラックにサドルバッグ、キャンプ用品一色を積載できるツーリングバイクの役目もAtlantisは得意です。
(これは兄弟モデルのAppaloosaだけど、こんなイメージ)
もしくは、ウルトラロマンス卿がおっしゃるように、ATB、MTBの解釈でオフロードに全振りすることもできます。
この頃のコンノボーイの組み方がイメージ近いでしょうか。
乗ってみないと、そのおおらかで独特な乗り心地が伝わらないRivendellのバイク。僕らがRivendellにお邪魔したとき気さくに試乗させてくれたのが嬉しかったので、同じことがしたいです。是非試乗していただけたら幸いです。
フレームのご予約・抽選受付は4/13日曜日の閉店まで、ブルーラグ各店でお受けしているので、ご来店お待ちしております。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます、タニでした。