こんにちは
上馬店より一周です。
ナルジーンで飲み物を毎日運んでしばらく経つようになり、愛用の花粉症薬は喉が渇く副作用ということもありここ最近手放せないナルジーン。
毎度飲む時の悩みというのがうまいこと飲めずに床に飲み物をぶちまけることでした。
そんな中救世主的に発見したのがシリコン製の飲み口パーツ。
ドピャッとたくさん中身が出てこなく飲みやすいので地味にオススメな逸品です。
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DISC TRUCKER (52)
このDISC TRUCKERを手に入れて頂いてからもう何年経つかな?な、旧ロットのフレーム。
当時どノーマルなコンプリートバイクを手にしていろんなところへ連れてっていってくれていた、当時ギリ10代だった若きオーナーもいっぱしの大人に(時の流れを感じる)。
時を経てこのDISC Tがそれまで担っていた役割はニューバイクで担うことになり、一旦寝かせていたのですが生活環境ガラッと変わる節目を機に改めてしっかり乗れるようにとガツっとカスタムをしてくれました。
とてもいいカスタムだなと思ったので改めてバイクチェックの筆を取っています。。
一番はじめのピカピカの状態でのバイクチェックには無い、乗ってきたからこその愛着や味がならではなバイブスを放っていて格好良い。
今回ガラッと変わったのはまずはハンドル。
それまでのマスターシュバーからクラシックマウンテンドロップなNITTO RM-3へ。
この取り付けた時の「く」の字に下ハンドルへ降っていくシェイプはこのバーならでは。このハンドルを見ると思い浮かんでしまうのはBlackMountainCycles本拠地で見たMikeさん私物の黄/青のSalsa(もちロスメイド)でしょうか。
週6の足として&たま〜にマイペースなツーリングでも、なんて用途なのでハンドル周りにはNICE RACKの荷物を避けて路面を照らすダイナモライトはマストなところで。
輪行駆使して都外にもどんどん行っちゃうし、なんなら真夜中でもお構いなしに走ることもある子なので走れば勝手に点灯してくれて充電の手間もないダイナモライトは非常に心強い味方もとい”必要”な装備なんだろうなと。
今回SONから出ているライトマウントを使用してハンドルにダイナモライトを取り付けいます。ラック上に荷物を乗せた時に光が荷物に被らないよう配慮して取り付けています。
フロントラック使用者の方にはちょうど良いソリューションなのでお見知り置きを頂けたらと。
耐久性、明るさはもちろんのことデザイン性にも優れるダイナモライトを作るSONらしい、見た目にも拘ったこのパーツは隠れた銘品と言えると思います。
そしてこのBROOKS!
ツーリングの出先で雨にたくさん降られ、ラフに扱いすぎてレザーは伸び伸びで色褪せもだいぶキテいるんですが、
そんなBROOKSのB17はシグネイチャー。アジという領域を超えたこの馴染みよ。
馴染みといえばFairWeatherのペダルストラップのナイロンも色が抜けたこの表情。
使われてきたモノだからこそなバイブスが宿るのはこんなところに。
にしても革サドルはレザーが伸びてもテンション張れる限界はあるので、濡らさないにこしたことはないです。
買って間もない方はレインカバーなりで対策しっかりして頂けたらと。
フレームのSURLYロゴのデカールはギリSURLYと認知できるかできないかくらいにはパリパリと剥がれかけている状態、
もともとデカールが付いていたところは剥がれても微妙に周りと色味が異なりステルスロゴになりかけ。
それはそれでいい笑ですが、各所ロゴは乗っていくうちに自然とこうなってくるのを考慮して交換用のデカールの販売も別途あります。
今オーナーは予算抑えるべくひとまずはデカールそのままにプランに。(今度やろう!)
今回ハンドルと合わせてガラッと変わったのが本所のフェンダー。
デフォの26インチから650Bにインチアップして47Bを履かせているホイールにすっぽりハマるsim works by HONJOのsmooth62を取り付けています。
フォーク側の縦クリアランスは気持ちタイトめではあるんですが少しの潰し加工を経てタイヤとの無理ないクリアランスを実現しています。
以前のロットだからこそな今とは少々異なる作りのDISC TRUCKER、特に後ろの車輪と縦パイプとの距離感、ヘッドチューブの長さは目に目立つところ。
ただこの旧ロットのDISC TRUCKERに乗って日本一周しているという、自分のアイデンティティを形成してくれたきっかけのバイクというのもあり旧型DISC TRUCKERに愛嬌を感じずにはいられないんですよね。
SURLYのバイクってたま〜にモデルチェンジさえすれど、旧型は旧型で色褪せない魅力があります。
一般解釈的な新旧な数字や性能で測れないモノが宿っているのが他のスポーツバイクブランドにはない無二の価値観なんでないかなと思います。巷では”ビンテージSURLY”なる呼ばれ方をされ始めているとかいないとか。
どの年代、どのモデルの現行品であっても永く乗っているとそれはいわばビンテージ化して、自然と魅力的なバイクになっていくのがSURLY哲学ともいえますね。
DISC TRUCKER (56)
この数年を経てのDISC TRUCKERに対する愛情もとい偏愛の発信を常々見て頂いていたオーナーさま。メカニック冥利に尽きる組み手指名ビルドをご依頼頂きました。
それまでお持ちだったレーシーなカーボンロードからのセカンドバイクのご用命、言ってしまえば真逆のバイクであるこのDISC TRUCKERを。
カーボンロードのように軽くないし、快適なスピード感というよりかは少々まったり目、でも長寿命且つクロモリフレームらしいしなやかな乗り心地。
そして荷物を乗せてもフラつき辛い安定感という日常的に乗る乗り物兼運搬道具としての機能にフォーカスしたチョイス。
パーツ単体の「重量」というこの手の自転車を組む時に足枷になりがちなファクターから解き放たれ、ただただ丈夫にを目指して組みました。
担当が自分ならでのは組み手とオーナーの思惑が合致したビルドだったかなと。
フレームカラーはペイントしているのですが。自分が当時日本一周した純正の少しくすんだグレーっぽさも併せ持つブルーを回想してオマージュ。
当時を思い出すカラーリングが個人的にツボになっているのと組みながら少しエモさ感じていました。
ハンドルはしれっと新作な銘品B352アルバトロスバー、の31.8mmクランプverであるB352″SSB”。
クランプ経が変わっても銘品は銘品。間違いない使い心地、プロムナードバーにおけるベンチマーク的存在です。
オーナーさんが下調べをしていく上で画面メモしているバイクに大体このハンドルがついていてもうこれしかないじゃないですか!!と。
ステムもこれまた最強NITTOのクロモリステムで31.8mmクランプのUI-12を。ハンドルをしっかりとクランプする4ボルトステムで且つ”クロモリ”という存在。耐久全振りであると共にクロモリらしい細身のルックス。
シートポストもこれまた日東のサドルをしっかりと固定する2ボルトサドルクランプの83S。サドルの角度調整がし易いのもツーリングポイント高めですね。
しれっとシートクランプはデフォで付いているブラックでなく、シルバーに差し替えさせて頂いています。
これは日本一周当時自分のDISC TRUCKERの担当だった谷さんがしれっとシルバーに変えていたというところから。
納車の時にそのお話するのをすっかり忘れていたのでこのブログを見てエモーショナルな気分になって欲しいなと思います。
この56サイズ以上のDISC TRUCKERにおいてはホイールサイズ径が700Cと26インチ“2種選べる”ようになるのは意外に知られていないかもしれません。
1つのフレームで両方のホイールサイズのコンパチという昨今割とスタンダードなったものでなく、それぞれのホイールサイズに合わせてフレームの形が異なります。
オンロードタイヤの選択肢広げて”走る”ことへ注力の出来る700Cと荷物を”支える”ことへの注力である26インチという棲み分け。
車輪径が小さくなることによってホイールの耐久性を上げられるのが”ツーリングバイク”のDNAを持つDISC TRUCKERならではの要素ですね。
荷物をたくさん運ぶ or 体格の良い方においては26インチをチョイスする意味が強いです。
特にこのオーナーは数年後に海外へのツーリングを画策されている中でのチョイスだったので26インチを推させて頂きました。
途上国においては26インチタイヤの入手性が高いという要因も相まって26インチ一択。
そして隅々まで昔のマイDISC Tを見て頂いていたようでタイヤもこれまた最強のSchwalbeのmarathon plusを。
ツーリング&日常用途向けの位置付けあである耐久性最強タイヤであるマラソンの中でも最も耐久性の高いタイヤがマラソンプラスです(他にもオフロードモデルとか舗装路特化も)。
このタイヤマッッッッッジで重い(1本ほぼ1kg)んですが日本一周中に40kgの車重で1万キロ乗りながらタイヤを突き破ってパンクしたのが2回という耐久性はマジでダテじゃないです。
合わせてリムもこれまた耐久寄りでveloctiyのATLASを。
より屈強な同社のCliffhangerも選択肢にあるのですが、SKSのプラフェンダーとタイヤの太さの兼ね合い考慮してATLASに。
ワイドさもそうですが、そもそもクラシックなボックス形のリムの方がプロムナードバー用いたこのバイクの姿形に馴染みあるかなとも思います。
このバイクにおけるテーマだった積載はSURLYの24-pack rackを。
日々2リッターのペットボトルを6本乗せて運ぶなんてことを仰っていたのでそんなヘビーデューティーなオーナーにはぴったりなチョイスだったんでないでしょうか。
24缶パックのひと箱がぴったりのサイズ感から名付けられたこのラックは2リッターペットボトル6本でもへこたれることなく。
対荷重性能も13.6kgとしっかり数字もクリアして対応してくれるタフさを備えています。
もしまた日本一周するならどんなバイクにしますか?というのはたまに組み立て担当するオーナーさまから聞かれたりするのですが、
そもそも行きたくないというのは第一にありますが(マジで大変なんです)、
まさにこんな感じかなぁ、、、ラックだけ足したら完成かな?なんて思う構成になっています。あ、スタンドは外すかも。
是非ともお時間ある時に日本一周にトライして頂きたいな!!!なんて思ったり。
自分が日本一周している当時は70代でされている方もいらっしゃいましたし、若くないとしても決して体力的にハードルが高いわけではないです。
まとまったお時間出来たらば是非にですね。
今回はこの辺で
それではー
いっしゅう