こんにちは。
上馬店より一周です。
花粉症ヘッズのみなさまごきげんよう。
今日の都内はやや強めの花粉飛散日ですがいかがお過ごしでしょうか。
上馬店ではジャッキー(と自分)が花粉にめっぽう弱く、目をゴシゴシと擦りながらホイールを組んでいます。
いよいよ毎年恒例の戦いが本格的に開幕するんだなと思うと武者震いが止まりませんね。ともに乗り切りましょう。。。
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Preamble (XS)
SURLYが”ハードボイルドコミューター”と称するプリアンブル。
カスタムの幅の広さが1つの売りであるSURLYのラインナップ中、街乗りバイクとして必要最低限のタイヤ幅、必要最低限なラックマウントを備えた、
SURLYの哲学をよりソリッドに生(き)のままに反映させたいわばネイキッドSURLYともいえる1台。
このモデルの大きな特徴といえば同ブランドのSTRAGGLERに並んで最小サイズのXSサイズがかなり小さめのつくり、小柄な方には嬉しいサイズ展開から女性オーナーからのご用命率が特に高し。
もちろんメンズにも分け隔てない恩恵があるわけですがそれは後述。
今オーナーも150cm代の身長、乗れるフレームサイズの自転車はどれも小さな車輪ばかり、でもちっちゃい車輪には乗りたくないんです、、、
なんて悩みを持たれていた中での出会いでした。
ハンドルはステム一体型の▽地帯が特徴的なNITTO B903ブルムースバーを用いて、タイヤはオフロードみが少し添加されたWTB VENTUREを盛り込んだグラベルニュアンスな組み方にて。
ギア周りは街乗りで過不足のないフロントギアシングルでシンプルな組み合わせは機能における最大公約数を備えています。
サドルはRivにお乗りのパートナーの方がここぞのタイミングで取っておいた少し味の出たBROOKSのレザーサドルをプレゼントというのがエモい。
同様の規格が盛り込まれ、取り付けタイヤ幅も似寄り、同じ位置付けにある「STRAGGLERの廉価verでしょ?」なんてお声も度々聞きますが半分合ってるけど半分は合ってないです。
STRAGGLERを語る上で大きなポイントになる”シングルギア化が出来る”特性を削ぎ落としたところがまず1つ、もうひとつ大きなポイントがPreambleの方がヘッドチューブが長いこと。
文字で見るとぱっと見なんのこっちゃな特徴はハンドルのポジションを生み出す時の美観に一役買います。
(左:Preamble XS 120mm 右:Straggler 38サイズ 85mm)
似寄りのstraggler最小サイズと比較するとこんな感じ。数値でいうと35mmの差。
コミューターバイクとして不可欠な”ハンドルを高めのポジションにした”際に、ステム下へコラムスペーサーをさほど積まなくても良い感じの位置にすることが可能というのが特徴です。
そのポイントこそがハードボイルド”コミューター”としてのDNAを持つ大きなポイントなのかなと。
midnight special (50)
自分の生活圏内には担当させて頂いたお客様が数人いらっしゃるのですが、おそらく遭遇率2トップの内のオーナー。
おともだち内でそれまで楽しんでいたキャンプ遊びを今度は自転車で!という経緯で手にして頂きました。
たまの週末のライドだけでなく日常的に乗って頂いてるのが度々すれ違う時に伺えて組み手としてこれほど嬉しいことはないですね。
たまの長期休暇の時に会う姪とか甥(いないけど)くらいの感覚で自分が組んだバイクに出会えるのはサッと見るだけでも調子の良し悪しが伺えてなんだか安心するのです。
SURLYが打ち出す広義な”ロードバイク”として生まれたミッドナイトスペシャル。
このモデルが生まれた当初はまだまだ一般イメージ解釈な”ロードバイク”といえば路面のちょっとした凹凸に気を遣うほそほそタイヤ、登場当初のぱっと見の印象ではあまりにもそれから離れすぎていて「え、これがロードバイク?どうしちゃったんだよSURLY」と思ったのは自分だけじゃないはずです。
旧型にあたるPacerの出立ちはどちらかというとクラシックロードバイクのそれに近いものだった(当時としてはそれでも尖ってたけど)こともあり、そのギャップからどうしてもモヤモヤがしばらく払拭ができませんでした。
た だ 、
やはり自転車大好き集団のSURLYが思うロードバイクは僕らの思うロードバイクの何歩も先を行っているわけで。
2018年に生まれたmidnight special、登場当時は今ほどパーツが普及しきっていなかった今の規格が盛り込まれたフレームでした。
ピュアなロードバイクシーンでもそれまででは考えられないほどの太いタイヤの選手が勝負の世界で好成績を収めるここ最近、
その勝利を皮切りに一般自転車シーン全体がどんどんとmidnight specialをはじめとした、SURLYが思うロードバイクの概念に近づいていっているのがあまりにも先見の明過ぎていて、あぁあの時の俺は何も分かっていなかったんだな、流石SURLYだなと思わざるを得ませんでした。
SURLYはいつでもそう。出始めは先を行き過ぎていて周りが追いつけていないけれど時間が経ったらばいつの間にかそれが時のスタンダードになっているのです。
足回りはMade in USA white industriesで固めて頂いて、ロードバイクならではな軽量さを求めつつも。
アメリカもののポリッシュ質感のコンポーネントは一般バイクシーンにおいては稀有な存在な昨今、それを昔から今に至るまで作り続けてくれる心意気たるや。ペタルマの地に敬礼を。
フレームサイズに対してトップチューブ少し長めのmidnightは普通の体格であれば少々短め70mm前後の長さにドロップバーという組み合わせが主流になるかなと。
そしてこの長めのトップチューブというのもモダンなロードバイクにおけるいち特徴として挙げられます。
いくつかは偶然もあるのかもしれませんが、ある程度時が経ってから先を行き過ぎているぜSURLY、、、思い知らされた人はきっと自分だけじゃないはずです。
彼らは愛すべき自転車気狂いなのです。
midnight special (50)
そしてこちらも先ほどと同様ミッドナイトスペシャル 。
ぱっと見こそ対照的な2台ではありますが形にする上でどんな乗り方をするのかの用途はおふたりともあまり遠くないです。
「奥さんとの兼用で毎日の通勤からたまの週末のロングライドまで」というのがテーマ。
近いニュアンスであっても好みや使い方紐解いて伺っていくと、こうも形になるバイクの様相は異なるのが面白いですね。
今回奥様も兼用されるとのことでフラットバーというのが組む上でのマスト要素でした。
奥様とは身長全く一緒という兼用バイクにありがちな「どちらかが姿勢を少し我慢する」という状況が生まれないハッピー兼用バイクに。
自分の脳内フラットバー天下一武道会においては度々優勝しているのがsim works Getaround bar。
とりあえず握って、使ってみてください。言ってる意味がきっとわかってもらえるので。
そしてもう1つマストだったのが前カゴ。やはり週5の相棒となると荷物を乗せる機能はどこかしらに盛り込むべきだと思います。
やっすいマウンテンバイクもどきの前カゴにライターと新聞紙詰め込んで、釣竿背負って川っぺりに繰り出した幼い日のあの時を思い出してください。増えたものを気軽にボンボコ載せられる偉大さを。
NITTO M-1BラックにバスケットをONのいつものスタイルにて。
前カゴスタイルにおいてはフラットバーの方が操作し易いので、よっぽど荷物少ない等でなければとりあえずフラットバーを試して欲しい。
いちスタイルとしてドロップバーは格好良いけど!
そしてこのmidnight special純正カラーである「Fool’s Gold」、愚者の黄金を冠したフレームカラー、
それまでkarate monkeyでも採用されているこのSURLYらしいネーミングのカラーは珍しく短いスパンでモデルを跨いで2度目の登場でした。
日本人の言葉の響き的に「ゴールド」だけ聞くとラッパーの胸元に輝く宝飾類、
俗にいうブリンブリンを想像してしまいますが、現物見たらばそんな印象は薄く実際見てみてこのカラーに傾いている方が少なくない良カラーだと思います。
あと名前がSURLYっぽくて格好良いな〜なんてついニヤニヤしてしまう。
前ロットmidnight、人気からなのか生産期間の長かったメタリックライラックに続いて、
これから人気カラーになるんであろうなという予感をひしひしと感じますね。
今回はこの辺で
それではー
いっしゅう