1970年代のBMXの創世記ともいえる時代より、BMXパーツをアメリカ生産にこだわり堅実に生産し続けている伝説的なブランド。
始まりを辿ればレーシングカーのシャーシ(自転車でいうフレームのようなもの)メーカーだったようで、お子さんがBMXレーシングを始めたことがきっかけでBMXパーツメーカーに移行したそうです。なんてピースな一家なんだ!と思いながらも、金属加工を得意としていた彼らにとっては簡単で、必然とも言える移行だったよう。
今なおBMX市場ではスタンダードとされている48スプラインアクスルの3ピースクロモリクランクを初めて製造したのもPROFILE RACING。
少しデザインは違いますが、現行でもBMXやMTB用に48スプラインのクランクが生産されています。
BMXはもちろん、ピストバイクに使っていた方も多いはず、
僕も以前はデッドセイラーに付けて使用していました。
今日はハードコアで通な皆さんに僕の大好きなPROFILE RACINGのパーツたちの魅力をお伝えしたい!
BMXライダーで知らない人はいないかなと思いますが、実際に僕もBMXを始めた頃から憧れだったブランドで、かっこいいパイセンの自転車についていて、うらやましぃ〜なパーツって感じです。
そんなPROFILEのラインナップを吟味していたある日、僕たちの自転車にフィットなパーツもあるじゃないか!ということで…オーダーから数ヶ月の時を経て入荷しました!!
まずは目玉の新製品、
ELITE AL MTB CRANK
ダウンヒル、ダートジャンプに対応したPROFILE RACING最新作のクランクです。
史上最強のアルミクランクが爆誕しました。
削り出しの極太のアームは、もはややりすぎな高剛性っぷり。
CNCのディテール、細部に施されたレーザー刻印まで全てがかっこ良すぎる!
裏側には大胆に肉抜きが施され、重量面もいうことなしです。
今回プロファイルをしっかりお取り扱いさせていただくきっかけともなったこのクランク。
僕のとっておきバイク、CRUST DEAD SAILORに早速インストールしました!
*CRUST BIKES* dead sailor (M)
仕上がりはこんな感じ、アルミの太いチュービングとのバランスもいいですね。
クランク交換に伴ってギア比を軽くしてみたり、ハンドルを交換したりしましたが詳しいカスタムはまた後ほど…
実際に乗ってみて、カッチカチの剛性感、見た目からは想像できない軽快さ、これは間違いなく「エリート」です。
率直にクランクだけでこうも変わるのか。という感想で、クランクにおいて剛性感というのは最も重要なことであると再認識しました。これはめちゃくちゃ「調子いい」です。
取り付けに際して細かなスペックのお話も。
左右のアーム・アクスルからなる3ピース構造で、
アクスル径は30mm、BSA30mmのボトムブラケットに対応します。
BBのシェル幅はシャフトの違いで68mm用と、73mm用の両方がラインナップ。
対応するチェーンリングの規格はSRAM 8-BOLT。
最新の規格をしっかり拾ってくれるのも長きにわたって最前線を走り続けるPROFILEならでは。
純正のスパイダーを使えばBCD104mmのチェーンリングも使用可能です。
ここまでで、多くのバイクにフィットしてくれることがわかります。
ガチガチのマウンテンバイクにはもちろん、
CRUSTのWOMBATや、EVASIONなどのハードユースなグラベルバイクに入れたら最高なんじゃないのよ…と妄想が捗ります。
BBはPROFILE純正のBSA 30mm OUTBOARD BBもございますので、合わせてチェックです。
左アームにはこれまた無骨なプリロード付きなので、取り付け・微調整も簡単です。
回転もスルスルなのでクランクフリップもやりやすいですね。
次にご紹介するのは、
ELITE MTB HUB &ELITE BOOST MTB HUB
PROFILEといえば、パーク内に響き渡るBMXハブサウンドでしょう。
BMXで愛され続けるカセットハブをギア付きバイク用に落とし込んだのがこちら。
このハブを使えば、BMXパーツ譲りの剛性と、昇天必至のどデカいラチェット音をアナタのバイクにも宿らせることができます。
ハブの爆音ラチェット音の正体は、6つのツメと68個のミゾで引っ掛かりが204ポイント。
↑フリーボディーを外すとギザギザが見えます。
着脱が容易なのでメンテナンス性も高いです。公式のメンテナンス動画もあるのでご覧ください。
他社のハブと比較してもPROFILEのノッチ数は飛び抜けて多いです。これが細かく甲高いハブサウンドの正体です。
また、ノッチ数が細かくて多いほどラチェットが引っかかるポイントが多く、ペダルを踏んだ時のアソビの少なさに直結します。
アソビが少ないと、クランクを回した瞬間に、ロスなく後輪に力を伝えることがでるというわけです。
MY BIKE、MASH ALL-ROADにインストールしてみました。
*MASH* all road (L)
MTBハブではあるけれど、オールロードやグラベルバイクにもお使いいただけます。
シンプルな出立ちとレトロポップなロゴがなかなかいい雰囲気だと思いませんか?
音でっか!小気味よいサウンドは、これぞ求めていたもの!
ブルーラグでお取り扱いのあるハブの中で間違いなく一番の爆音です。
クルマのエンジン音もそれなりに大きい方がかっこいいじゃないですか。
走行性能云々の前に、乗っている時のモチベーションが断然違います。
早速お客様のニューバイクにもインストールしていただきましたのでご紹介!
*WILDE* rambler SL (XS)
街乗りがメインの用途だけれど、グラベルやアドベンチャーにも興味アリな女性のファーストバイクとして。
フレームのカラーも大変気に入っていただき本気仕様のカーボンフォークモデルをチョイス。
今後のライドを見据えて抜かりないパーツチョイスでオーダーいただきました。
まずは本日のテーマであるハブはELITE MTB HUBのpolishをお選びいただきました。
ポリッシュのハブは上品な高級感がありますね。
その中にも遊び心を残す雰囲気で、フレームと共に輝く姿は所有欲を満たします。
フロントももちろんセットで。
今後のハードなグラベルライドにも対応する高耐久なハブです。
また、大きなハブサウンドは周りに自分の存在を知らせてくれるので、安心して街中をサイクリングできます。
コンポはSHIMANO GRXのLIMITEDで、マウンテンバイクのスプロケットを使うグラベルコンポはMTBハブとの相性が抜群です。
グラベルバイク×ライザーバー×GRXって街中メインのたまにアドベンチャーな方への最適解だと思うんです。
ハンドルバーはフレームに合わせてWILDEのCardinal bar。
BMXパーツブランドのS &M社製のクロモリハンドルをProfileのハブと合わせる。完璧です。
このハンドルは僕自身もDEAD DAILORにつけて使用していますが、BMXハンドルと同じ製法で作られた2ピースクロモリハンドルは、しっかり硬さもあり、さらには一般的なBMXハンドルよりもバックスウィープが効いているので普段使いもしやすくなっています。ただBMXハンドルを低くしただけではないところが流石です。
とっておきの一台にぜひ入れてほしい、個人的ベストカセットハブです。
ブースト、非ブースト両方の規格でブラックとポリッシュが入荷しています。
代々木公園店のサンバも自身のLA CABRAに使っています。
サンバ曰く、
”Profile racingのMTB用のハブは無骨でアメリカン。
ノッチ数が多いのでペダルを踏みこんだ時の反応が良くて山で走るにももちろん調子よし。”
とのこと。激しく同感です。フラットバーのラカブラ、かっこいいな〜。
次にご紹介するのは、
これぞPROFILEの名品、TRACK HUBも入荷しています!
BMXパーツのDNAを引き継いだ高強度な設計で、トリックライダーで使ってる人も多いハブ。
先程のエリートハブとは異なり、トラックハブはクラシカルなデザイン。
ハブシェルには3つのロゴがぐるりと掘り込まれており全方向からかっこいいですね。
固定ギアのねじ山の逆サイドにはフリーギア用のねじ山も完備してますので、汎用性高くお使いいただけます。
付属のロックリングも分厚くて、強度重視な設計が至る所に垣間見えます。
LUGのサヤ子ちゃんがニューバイクのスチームローラー用に抜擢してくれました。
組み付け担当のシャミさん、絶賛ビルド中!
シルバーのハブに墨入れは反則ですよ…(スミ入れのご相談はCOOK PAINT WORKSまで!)
そしてそして…
最後はHELM MTB STEMもカラフルに入荷しています!
ゴツくて可愛い。圧巻のラインナップ。長さは50mm。今ならカラー豊富にお選びいただけます。
代々木公園店TOMMYさんのWILDE SUPERTRAMPについていたのがかっこよかった。
(今回ターコイズは入荷なしです。)
かっこいいけどなかなか手に入らないのがPROFILE RACING。
アメリカ自社工場生産。大量生産できるものではないので、今回も少量ずつの入荷になってます。
オンラインストアにも掲載しておりますので、気になる方はぜひお早めにです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
(最後は僕のへたっぴバースピン!)
written by ジャッキー