こんにちは!
上馬店バニーホップ担当のジャッキーです。
みなさんバニーホップの調子はいかがでしょうか?
最近は猛暑&豪雨なので低空飛行気味な方が多いかと思います。
僕自身も暑さにやられてしまいまして35度を超えてくると1度につきバニーホップが1cmずつ低くなってしまいます。
今回は、僕自身も乗っているCRUSTのDEAD SAILORを新たにオーダーいただきましたのでご紹介です。
ダートジャンパー?デッドセイラー?って方は僕の以前のブログをチェックしてみてください。
先日のデジさんのブログでご紹介のあった、AluMAXと同じくFrank the Welderが手がけたこのフレーム。
MADE IN USA×HAND MADE×DIRT JUMPERという何とも珍奇で贅沢な一台となっております。
*CRUST BIKES* DEAD SAILOR DIRT JUMPER FRAME
今回もしっかりダートジャンパーとしての性能を重視しつつ、このフレームの持つ新旧が融合した独自の雰囲気も意識して組み付けさせていただきました。
入荷時は未塗装状態のDEAD SAILORですが、今回はCOOK PAINT WORKSの今野先生によるスペシャルペイントを施させていただきました。
メインカラーのみご指定いただき、その他のデザインはお任せいただきまして、
艶々のブルーメタリックをメインに、ロゴは下地のアルミを活かした抜きになっています。
下半分をあえて無垢の状態で残しています。スプロケットが小さく(23t!)チェーンが接触しやすいチェーンステーや、トラックエンドで何回も着脱をするエンド部分、ブレーキの取り付け台座、BBシェルなど、通常使用でのダメージが予想される部分に関してはあえて素地のまま残すことにより、永く綺麗に使っていただきたいという思いからもこのようなデザインになっています。
セレクトしたパーツ達も一切抜かりなく、まず注目していただきたいのはハンドルまわり。
*BTCHN* 4130 high riser×*PAUL* boxcar stem
昨年のMADE BIKE SHOWをきっかけに取り扱いが始まったBTCHN。
今年のMADEでのバイクも必見です。(こちらのブログをチェック!)
そんなBTCHNが作るハンドルバー、堅実にクロモリのハイライズのモデルをチョイス。
BTCHNに合わせるべきはやはりPAULということで、新製品の6ボルトのBOXCARを。
22.2mm限定の6ボルトが持ついい意味で気色悪いツラは、個人的にはとてもツボなところであります。
フレームにフォークは付属してこないので、お好みのサスペンションフォークを選ぶことができます。
今回もROCK SHOX Pike djを召喚させていただきました。
高剛性かつ軽量で動きも抜群、Pike djの右に出る26インチのサスペンションフォークはないでしょう。
スペシャルなフレームにはスペシャルなフォークを入れてあげたいですからね。
前後ハブ、クランク、スプロケット、BBはPROFILE RACINGです。
個人的に大好きなブランドというのもありますし、それよりもこのフレームを組むにあたって必然とも言える存在なのです。
このフレームの設計上の取り付け可能な最大スプロケット丁数は30t。
フロントの歯数の制約のなかでギア比を適切にするには後ろにもかなり小さなコグを使う必要があります。
今回は10t。もちろんフリーコグには10tなんて歯数はありませんから、DISC WORD HUB等のフリーコグを取り付けるタイプのシングルスピードハブは使えません。
ギア付き用のハブにスペーサーを入れてシングル化することも可能ですが、フレームがシングルスピード専用設計の場合は個人的には好まないです。
そんなときに使いたいのがProfileのシングルスピードカセットハブ。BMXタイプのこのハブは、コグとラチェットが一体化しており、9tや10tの小さなコグがついたシングルスピードハブです。profileの135mmのボルトオンタイプ、ディスク台座がついたモデルを使いました。
修理やギア比の調整のために簡単にコグドライバーの交換が可能で、コグやボルトもチタン製のものが用意されていたり、シンプルながら至れり尽くせりなハブなのです。
クランクに関しても、Profile製のBMXタイプの3ピースクロモリクランクを使いました。剛性面でも特に強く作られていますfが、このクランクのメリットは、剛性面のみならず、23tや25tの小さなスプロケットを装着できるところにあります。
ギア比は23t×10t=2.3
MTBとはいえ山登りではなく、街乗りやストリートトリックに対応したギア比になっています。
ギア比は漕いだ時の重さはもちろんですが、フェイキーで後ろに進んでいる時にペダルを回さないといけないタイミングにも直結しますし、技の中での踏み込みのタイミングや、低速からのアプローチ前の加速感等にも関わってくるので、重くても軽くても乗りにくくなってしまいます。
また、個人的にはこの手のバイクは可能な限り最小な歯数構成にするのが望ましいと思っています。
シートポストとシートクランプはTHOMSONで合わせました。
太いサイズまでしっかりとラインナップされているのもTHOMSONの強みですね。
サドルはSDG bel-air BLUE LUG別注モデル。
このサドルはどんなバイクにも似合う最高のサドルですが、SDGはMTBに強いメーカーですので、今回のチョイスはサドルも喜んでいると思います。レールの角度や先端の形状も相まってシートをカチアゲても馴染むのがいいですね。
SDGってこういうことです。やばすぎる。
別注bel-airはそろそろなくなってしまいそうな残数ですので、あるうちにどうぞ。
このフレームはダートジャンパーというニッチなジャンルの中で、世界一の技をするために開発されたものではないし、より高く飛ぶための最新技術が詰まっているわけでもないです。
何が世界最高かって?
こんなものをCRUSTと共謀してわざわざ作ったという最高の遊びを味わえることに価値を感じます。
実は上馬店にあと1本だけ在庫がありますので、少しでも気になってしまったちょっと変わった人はまずは僕のDEAD SAILORを乗りにきてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ジャッキー