こんにちは。
上馬店より一周です。
皆さんCalbeeのポテトデラックス、ご存知でしょうか。
ご周知の通りポテトチップスといえばCalbee、Calbeeといえばポテトチップスなわけですが。
ポテトデラックスは通常のポテチの数倍の厚切りポテチなのですが、これが非常に美味でザクザク食感の満足感たるや。
じわじわと身の回りに布教している真っ最中です。最近は期間限定のマヨネーズ味への投資を惜しまないです。
周辺スーパーだとサミットくらいにしか置いていないメタルスライム程度の希少さですが、見かけたら売り場買い占めしても損させませんので頭の片隅に置いて頂けたらと。。。
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普段Bluelugにいらっしゃるお客様のバイクのジャンルは多岐に渡ります。
(そもそも店頭のラインナップの幅が広いのでそれはそう)
バイクカタログには基本的には取り扱いのあるバイクをメインに掲載されますが今回は取り扱いのない、所謂「お持ち込み」バイクチェックをば。
GANGSTA V1
Brooklyn Machine Worksより代名詞的トラックフレーム、ギャングスタ。
マイナーチェンジを繰り返して現行のV4を街中でよく見かけますがこちらはV1。
現行の台湾製でなくアメリカ製のお持ち込みフレームの組み立てご依頼を頂きました。
(GANGSTAを見るたびに個人的に思い出すのはやはりNYのメッセンジャー、オースティンホースのGANGSTA)
いわゆる”あの頃”からトラックバイクに親しまれているオーナーの秘蔵っ子フレーム、トリックフレームらしいやんちゃなニュアンスよりかは少々緩めの感じで組ませて頂きました。
やはりあの頃から乗られている方となると、ここはこれでこう!な
マナー的ビルドをご存知が故のコレは正統派過ぎてなんかな、、、なんてやりとりがいくつかありましたが、
そこは今のバイブスとの擦り合わせ作業を経ていい落とし所の一台になったのではないかと思います。
SURLYのSUNRISE barをベースにアメリカのコンポーネントを交えたクルーザーニュアンスな1台、やはりアメリカのバイクにはアメリカのコンポーネントがハマることを嫌でも感じさせられます。
Deluxe “26
西海岸のレジェンドフレームビルダーの1人であるChris Kelly氏が今なおハンドメイドで作成するKELLY bicycle co。
26インチでVブレーキでサスペンションジオメトリ、おそらく90年代に作成されたであろうこの1台はサスペンションフォークからリジッドフォークへの差し替えをはじめリフレッシュ作業を施して現代に復活させました。
はじめの状態はこちら。
遠方の倉庫に永らく佇んでいたこのバイクはとあるきっかけでこのリビルドに至ります。
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Deluxe single speed “27.5
昨年自分が組ませて頂いたお持ち込みのシングルスピードリムブレーキMTBのKELLY、
アメリカのハンドメイドバイクを掘り始めたその昔、インターネットの海で見かけては憧れの対象のひとつだったので、いちメカニックとしてぶち上がる思いを抑えられず、オーナーさんを苦笑いさせてしまった様な気がします。
積年の思いが願ったり叶ったりだったのです。
詳しいディティールについては前述のブログを見て頂けたらと。
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自分の人生の中では非常にメモリアルな1台だったわけですが、このブログをきっかけにご縁あって自分の手元にやってきました。
当時物で問題なく使用できるところは残しつつも壊れてしまっている部分もチラホラ、そこは現行品や手持ちのパーツで補いながらリビルド。唯一障害となったのはフォークでした。
フォークコラムは1-1/8、カンチ台座付きで26インチホイール対応、そしてサスペンションジオメトリー向けの肩下”440mm”という少々ニッチな規格のモノが必要でした。
フレームの作成者であるChris Kelly氏にあのユニクラウンのストレートフォークで作って頂きたいなぁ、、、
なんてのは未だ本人に直接会ったことの無い、海の向こうのいち日本人には到底夢物語であり、SOMAの現行品のユニクラウンフォークを刺しています。(いつかは作って欲しいと妄想している)
ニッチなフォークが故に同様の悩みを持たれている方も少ないながらいらっしゃる筈、と思いオンラインストアにも掲載しています。
肩下440mmフォークの難民の方へ救いになればと。
普段自分のバイクではあまり使わないようなネオンイエローのRitcheyのグリップや、
UltraDynamicoのMARSタイヤはレッドにしてみたりと、故人であるお洋服屋さんのオーナーが今この瞬間Bluelug上馬店に来て接客するならこんなパーツをご案内するだろうな。
なんていつもであれば自分のバイブスで自分だけの1台として組むところを元の持ち主の心根を憑依、添加しながら形にしたつもりです。
フレーム各所に入っている「TEAM VORTEX」はこのフレーム作りに携わっていた当時KELLYのファクトリーがあったオークランド在住の方のアパレルブランド名を冠した架空のチームだそう。
昔話過ぎてインターネットの海を駆け巡っても詳細は分からず、今となってはTEAM VORTEXについて詳しい物語を知ることは叶いませんが、メカニックを続けていたらばいつか何かのきっかけで知ることが出来るかもしれない。
というのがメカニックを続ける新たな理由の1つになりました。
いつか自分もこの世からいなくなるので、そうなった時に自分が所有しているバイクたちはどうなるんだろうか。
なんて話をスタッフとたまにしますが、もしその時はマジでどうしよう。。。
このKELLYはたまたまご縁あって自分の手元へと受け入れ先がありましたが、もしその時にそんな人が周りにいたら受け継いでいくべきなんだろうなぁ。。。
ふと、居るだろうか。なんて。
今回はこの辺で
それではー