年に何回か、

推し!!と強く感じるプロダクトに出会うことがあります。

 

自転車屋というジャンルではありますが自転車以外のモノもこんもりどっさりと宇宙一の品揃えを自称するBluelug、

そんな環境に身を置いているとモノに対しての自分の中のハードルは年々上がり続け、推し!!!まで到達する製品に出会うこともなかなか少なくなってきます。

 

2024年のフレーム部門はBlackMountainCyclesのmod zeroをノミネートしているのですが、今回は小さいモノのお話をば。

少し前に弊社カメラマンのサブちゃんからオススメされてから自転車生活を送る上で定番と化している、AUSTERE MFGのutility strap

バックルがアルミ削り出し、他の部位もフルメタルで作られた本格派の荷物固定ストラップです。

65kgのニューなカマーであるムチムチなネモやんがぶら下がれるくらいには強く、

角材を自転車でキャリーする時にも活躍するくらいに信頼性が高いです。

「ナイロンのベルトが伸びずにギュンと絞れて」、「バックルは緩まず固定され、解く時はワンタッチ」、「長さが無段階に微調整可能」という3拍子がこのストラップを揺るぎないモノにしています。

荷物を固定するストラップなんだからそれはそうだろうよ!!!!

とこれ系のストラップを使ったことない方は感じるかもしれませんが、それら全てを次元高く満たしているモノってなかなかないんですよこれが。

荷物ストラップ論争に終止符を打つべく生まれた存在やもしれません。

しかしあくまで基本的には「荷物を固定する」ストラップであり、その許容を超えた身体の安全に関わるシリアスな使い方はされないようよろしく願いします。

マジで屈強なのは間違いないですが。

 

これ系のストラップにしては少し高価な印象こそありますが、逆をいえば弱点はそこだけかなと思います。

アルミニウム削り出しで作られたバックル本体にチタンシャフトとステンレスのスプリングのコンビネーション、

頑強なフルメタルバックルはむしろ値段に対しての性能はコスパいいんでないか?と、個人的には考えていますが皆さんはどう考えますでしょうか?

 

自動車非所持自転車生活者の自分にとって、どんな荷物でも自転車で運ぶ必要があるので、このストラップを手に入れてからというもの評価はうなぎ登りです。(そういえば明後日7/24は土用の丑の日!)

ベルト部はナイロンの素材上、伸び切ってしまいビヨビヨになることもないですし、タフなバックルが壊れた例も未だ見たことないしで耐久性と機能性の次元の高さは無二だと思っています。

 

荷物留めのストラップなんて使ってしまえばどれもさほど変わらない、そう思っていた時期が私にもありました。

 

そんなAustere、サイズとカラーリングによっては欠品が続いていましたが久しぶりに再入荷しています。

これまでナイロンベルト部がブラックのみラインナップでしたがレンジャーグリーンコヨーテも仲間入り。

ミリタリーテイストな2色はパンツのベルトにも調子が良い好配色が爆誕です。

そう、バックルの調子の良さからパンツのベルトとしても使って頂けるこのストラップ、

もう少しベルト部分の幅があったらもっと良さそうだよね〜

なんて会話もちらほらあったわけですが、、、

パンツ向けの新作ベルト、Lock beltがこの度着弾しました。

代名詞的カムバックルとはまた造りを変えて、スライドタイプのバックルを備えています。

スライドしてロックする時のストッとベルトを噛み込む感覚が気持ちいいです。

開発に2年が費やされたという渾身のバックルは「市場最も過剰に設計されたベルト」と彼らが謳うのも納得、機構が変われど流石のAUSTEREクオリティです。

ベルトをバックルへ通して折り返したらば「サクっ」と噛み込まれるまでバックルをスライドするのをお忘れなく。スライドしたらばもうあなたのベルトが緩むことはありません。

ガチャバックルのベルトを使った時に誰もが一度は体験したことがあろう気づいたら緩んでいるってのが起きません。

これまでレザーのしっかり厚みワーク系ベルトを好んで使っていましたが、AUSTEREはしなやかなナイロンベルト部分が腰に合わせてムニュっとしてくれるのでかがんだ時の食い込み感も少なく(これが結構デカい)、ほど快適です。

 

タフでごっついワーカーなプロダクトも好きではありますが、使って快適な製品というのはやはり自然と手が伸びるわけでして、お仕事の時はもちろんそれ以外のシチュエーションでもこのベルトがデフォになったここ最近です。

多少ベルトを選ぶ比較的細めのベルトループのDickies 874でいつも使っていますがするっと通ってくれるのが地味に嬉しいポイント。

ごん太なナイロンベルト部分を利用して荷物留めのストラップとしてももちろん調子良しです。

ラックユーザーであればこのベルトを腰に忍ばせているとあってよかったな場面に出会うことがあるかもしれません。

 

ラックへ普段巻いておくutility strapと合わせて懐刀的に腰に忍ばせて頂けたらと。AUSTERE箱推しになること請け合いのニューカマーを味わってみてください。

 

ではでは。