快晴、晴天という名のブランド”FAIRWEATHER/フェアウェザー、7年の時を経てパニアバッグのニューモデルがリリースです。

 

名前をALL TERRAIN/オールテラインパニア、ATP(エーティーピー)と呼んで頂けたら。

これまでのロングセラーパニアバッグであるキャンバス生地のロールトップパニアナイロンを使用した軽量なフラップトップパニアが並行してラインナップされているFairweatherですが、

今回このパニアが生まれたのはパッキングに特化した、よりシンプルなモノが欲しいという声がきっかけでした。

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バイクパッキングジャンルが成熟していくにつれて、それまでのラックありきなクラシックなスタイルから、ソリッドに、軽快に自転車に乗る行為を楽しむべくラックレスなフレームバッグ類が主流になっていった昨今。

モダンなラックレススタイルになればなるほど、それに合わせた用品類はより小さく軽く、余分なものは積まない(積めない)スタイルに。

少し高価で小ぶりな用品がいくつか必要になることもままあり、バイクツーリングそのもののハードルが高くなってしまうことがう〜んと思うこともしばしば。

自転車に乗る楽しみこそラックレスなスタイルには及びませんが、より多くの荷物が積めて少しお高い用品をわざわざ用意しなくとも、

非日常を味わうのには十分なラック + パニアのクラシックスタイルがまだまだ定番であって欲しいと思いますし、数ヶ月に1回の非日常を味わう際はもちろんのこと、前カゴ、バスケットの延長のように週5の日常の相棒としても活躍してくれる。

そんなシチュエーション問わず取り回しの良さはラックレスのスタイルに勝るところなのかなと思っています。

 

でも、ただそれだけなら既存のパニアでも十分役立つじゃないの。と思うわけですが、、、

なにせはじめのキャンバス生地のパニアが生まれたのは遡ることなんと11年前(!)、ナイロン生地の方は7年前と時代が変われば好みも変わるのは避けられません。

日々お客様の声を受けてマイナーチェンジがひっそりと行われてはいるものの、今日に合わせたブラッシュアップは必然だったというわけです。

(というか登場人物の諸先輩方が皆さん変わらなさ過ぎて驚き、弊社バッグチームMAXさん不老説が巷では有力)

 

これまでのパニアから余分なディティールを削り、よりシンプルにただの袋!!というコンセプトのもと設計がスタート。

ファーストサンプルを経て、もっとシンプルでいいんでないかとフラップのポケットを削り、全周のコンプレッションストラップの引き算を経て、

最終系のソリッドな THE 袋!!な完成形に辿り着きました。

実際にキャンプライドで使ってみて感じる使い勝手の良さ。もうこれでいいし、これがいい。必要十分だなと。

従来パニア2型はバックパックに変更可能なショルダーストラップが付いているのをはじめ、カジュアルなシーンでの使用も想定した作りになっていましたが、

今回のATPはよりパニアとして突き詰めた設計になっており、長年蓄積されたノウハウが詰め込まれています。

バッグ頭頂部でバックルを閉じるロールトップ型、7L〜11Lまで対応しています。

左右に配置されたサイドスリーブはテントのポール類など長モノ入れた際、緩みづらいバックルが採用されたコンプレッションストラップが配備。荷物が少ない時に絞ると少しスリムに出来ます。

背面の機構はオーセンティックな3フック仕様。上部フック2つはバッグにボルトで固定され確実な固定力、着脱性、強度があります。

ステンレス製のフックは国内工場で設計製造されておりラバーコーティングされているのも嬉しいポイント。

各所ラックとバッグ内部のプレートとの擦れで穴が空きやすい部分はCSMゴム(黒い部分)で補強が施されヘビーデューティーにお使い頂けます。

(個人的にはこの背面のバージョンアップが一番の驚きでした)

外と内でそれぞれ生地が別々になっており外はタフなコーデュラナイロン、内はしなやかなパッククロス(黒)を採用。

さまざまなハイテク生地のバッグがありますがオールドスクールで馴染み深い、コーデュラナイロンが僕らの中では最高だよね!ということで。

とか言いつつも色んな生地があったら目に楽しいのも事実。スポット的にリップストップ生地もご用意しています。(この生地だけ少し軽量)

コーデュラは3色ブラック、ホワイト、フォレストグリーン、リップストップはブラックの1色展開です。

 

僕らの大好きな素材をメインに使うとなれば、避けて通れないのが防水性能。

コーデュラ素材の都合上、完全防水を作り出すのは難しいのでいっそ割り切って雨と上手く付き合っていく方向性に。

濡れたら困るものはドライサック等のバッグインバッグで防いで頂けたらと思います。

長時間雨に降られてもバッグの中に水が貯まらないよう底部には水抜きのハトメを、左右に完備されたサイドスリーブも同じく水抜きのスリットが完備されています。

ATPの開閉は巻いてバックル留め(開け)てと2アクションなので、ステムバッグやウェストバッグなんかのサッと開け閉め出来る見回り品を入れるサブバッグが1個あるとより調子良いかなと感じます。

キャンプ泊伴うツーリングでの容量的にもATP2個と小ぶりなフレームバッグ1つでちょうど良い感じでした。

 

実際に使ってみて逸品の予感がひしひしとなATP、きっと皆さんにも気に入って頂けるのではないかと自負しています。

パニアバッグの新定番としてお見知り置き頂けたらと。

 

ではでは