上馬店のタニです。

本日はRivendellから届いた新しいフレームとソフトグッズのことを書きます。

「HilliBike」

Rivendellが考えるオフロード遊びに特化したバイクのジャンル。僕らは「太RIV」なんて呼ぶこともあります。

この「HilliBike」という言葉を携えて、衝撃だったGUS BOOTS WILLSENの発表からもう4年。初めて組んで、皆で山に持って行って遊んだのが昨日のことのよう。

まっちゃんの笑顔がこのバイクの楽しさを物語っている。

使いこなせなくて普段乗りもしにくいサスペンションカーボンスーパーバイクじゃなくて、RivendellやCRUSTやOLD MTBを自分らしく組み立てて、仲間と連れ立って(もちろん独りでも)山を駆ける。そして次の日は平然と同じバイクを通勤にも使う。この「HilliBike」の概念が僕らの近年の自転車生活の根幹になっていると思います。

なんて前振りを経て、今回入荷したのは新しいHilliBike、

「Lugged Susie W. Longbolts / Wolbis Slugstone」

ドライブ側と逆側に二つの名前を持ちます(狂っていて最高)どちらの名も元祖HilliBike「GUS BOOTS WILLSEN」のアナグラムになっています、潜んだ血統書。

カラーは2色、Dark GoldとSergio Green。昨今人気のこの2色で来たか。完成車はなくフレームでの入荷です。

ん?新色じゃなくって新モデル?って思った方もいると思います。

前回までのロットでは軽くて軽快な「SUSIE」と、重いけど頑丈な「GUS BOOTS」というチュービング違いの2モデルでデビューしましたがこの度ポタラかフュージョンか、それぞれの長所を合わせて一つになりました。

そしてその名の通り以前はフィレット溶接だったヘッドチューブ周りが、
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
これぞRivendellなラグ仕様に。「バブルラグ」と呼ばれるぷくぷく水玉が可愛い新しいラグを冠って帰ってきました。なので通称 ”Lugged Susie”。

このラグ化の仕様交換、フィレット溶接は大変な手間と時間がかかるので、生産効率、職人さんへの負担、そしてコストを下げる意味もあったようです。

(↑こちらは旧フィレットSUSIE、ヘッドチューブを比べて下さい、これは本国スタッフWill君のバイク)

とはいえ、ヘッド周りのフィレット溶接箇所が減っても1日に1台しか作れないそう(なので他モデルより少しだけ高価)

まあ一極東のRIVファンとしては、このバブルラグのクリームの胴抜きでハアハア興奮できるので、こういうバージョンアップは願ってもないですね。

(この動画49分ほどからローマンが説明してくれています、プロトのパープルに心を持っていかれないでください)

(すでにRivendell信者の方に刺さるWillの言葉を載せておきます、「Susieは、自転車界全体がRivの様にロングホイールベース化すると(そのうち必ず正当性が証明されるでしょう、待っていてください)、かのHunqapillar(過去にあったRivのオフロードツーリングフレーム)のように製造中止になったカルト的クラシックモデルとして、常に問い合わせを受ける存在になるでしょう」)

・・・僕もそう思います(だから欲しい)

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試乗車兼展示車を組みました(みなさん乗りに来てください、CLEMともまた全然違い面白いです)「自分だったらこんな感じで組みたいなー」という思いで。この試乗車はもちろん売り物なので気に入ってくれる方がいればぜひ。

グラントさんの言葉(太字部分)を添えつつバイクチェックしていきます。
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
展示車は50サイズ。「50サイズ=Sサイズ」って印象与えちゃうと思いますが、このサイズの推奨PBH(股下)は74-86cm、推奨サドルハイトは63cm〜75cm(!)までカバーします。きっと多くの方がこのサイズでいいのでこのサイズで組みました。

「Susieは、私たちが作ったカテゴリーである「HilliBikes」の1つです。もしそれが1985年だったら、私たちはおそらくそれらを「Mountain Bike」と呼ぶでしょうが、最近ではそのカテゴリはハイテクになりすぎて・・」
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
「SUSIE(またはドライブサイドを見ている場合はWOLBIS)は、過激なジャンプやドロップオフなどに興味がなく、でもデコボコ道やオフロードを乗るためのシンプルで美しく、メンテナンス要らずの自転車が欲しい人のために、通常の人々のトレイルライディングのために設計されています」
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
「サスペンション?タイヤの空気、あなたの膝、あなたの肘がそうであり、それで十分です。」この言葉好きです。

ハンドルはBillie Barで組んでみました。店頭で「使ってみたい」の声が最も多いバー。
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
Billieのときはシフターはこの位置!
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
「ラグつきのSusieは最初で最後の生産になります。前ロットとの明白な変化は、ヘッドチューブに”バブルラグ”を追加したことです。見た目だけでなく旧SUSIEより一部のチューブも厚くなったので、GUSとSUSIEの様に重量制限は必要なくなりました。でも重くはありません。SUSIEのチューブはSAM HILLBORNEのものに近い」
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
試乗車は27.5×2.4のタイヤで組んでみました。もっと大きいタイヤも履けます。

「最大2.6インチをクリアするためのこのセグメントフォークを持つ唯一のモデルです。1xセットアップに興味がある場合、またはシングルスピードの場合は、おそらく2.8インチまで大きくすることができます」
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
「私(グラント)は2.6インチで乗っていますが、トレイルに行くためにたくさんのオンロードに乗らなければならないので、もう少し細くしてもいいかもしれません。トレイルが超岩だらけのどこかに住んでいない限り、2.25〜2.4インチのタイヤがおそらく理想的です」

もちろん他のRIV BIKEと同じく、取り付けダボ穴がたくさん付いてるので、ラックやフェンダーを簡単に取り付けることができます。フェンダー+極太スリックで最強クルーザー作ってもいいですね。


「これはおそらく私たちの最も奇妙なヘッドバッジですが、私のお気に入りです。これに少しだけ勝てるのはPLATYPUSのカモノハシバッジくらいかな」

ちなみに、速いRIVには速い動物(ROADINIのこと?)やツーリングバイクにはタフな動物のバッジをつけている(APPALOOSAのこと?)そう。
*RIVENDELL* lugged susie w. longbolts/wolbis slugstone (50)
「そしてPLATYPUSとCLEMと同じ”心(❤︎)がこもった”シートラグを使用しています」

太いタイヤのRivendellが好みの方、もしくは街乗りだけじゃなくって休日↓↓↓こんなライドを楽しみたい方にぜひ乗って欲しいフレームです。

やばい、Susieのことで長く書きすぎた。Rivendellファンにたまらないもう一個あります。

BICYCLE FAN CLUB 公式リフレクター
Rivendell総帥グラントさんとスタッフのジェームズが作り出した”自転車のファンクラブ”通称BFC。

BFCとは?グラントさん曰く、
「BFCは、筋肉と重力によって駆動され、レバー、ケーブル、スプリング、ピボットで変速する”機械式自転車”のファンのためのクラブです。ここでの「自転車」は、E-bikeや電気シフト自転車ではありません」

裏面にはRBWのロゴ。そして本国では、
「BFCの収益は、十分な環境でない子供たちが読み書きのスキルを伸ばすのを助けるために非営利団体である826バレンシアに寄付されます。Rivendellは関連する管理費と郵送費を負担します」とのこと。

ジェームズから聞く話だと、ある日急にグラントさんから「こういうグラフィック作って」と言われて作ったロゴだそうで。そして昨年、Will & Jamesが来日した際に二人が幡ヶ谷店で買い物をしている時に「Rivendellのサンドイッチリフレクター作りてえなあ、あれ好きなんだよ」と言い出したので「ぜひやろう!なんかいいロゴある?」と聞いたらこのBFCでやろう!と。

マジックテープでバリッと、WALDのバスケットや、シートステーブリッジや、サドルバッグや、愛犬に装着してくださいませ。

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長くなりました。最後まで読んでくれた方ありがとうございます、タニでした。

※フレーム、リフレクター共に
5/11(土) ブルーラグ各店にて先行発売
5/20(月)19時 オンライン販売開始 を予定しております。是非お見逃しなく〜