上馬店のタニです。
Rivendellのフラッグシップフレーム「A.HOMER HILSEN」が届きました。伝統的にBLUEで作られてきた歴史あるフレームですが、今回も新色を引き連れて。
まずはブルーラグ各店店頭で販売させていただいて、追ってオンラインストアでのご案内は1/21(日) 19時〜を予定しています。
前回の新色GOLDもびっくりでしたが、今回の新色は「Mustard」というカラー。
新色「Mustard」。「キャラメル」なんて表現もしっくりきそうなグッドカラー。昔CLEMであった色を思い出します。
写真で伝えきれないカラーなのでぜひ店頭に実物を見にきてくださいね。
(前ロットGOLDとの比較。手前がMustard、奥がGold)
もちろん「HOMERといえばこの色」でお馴染みの、伝統的な『HOMER BLUE』も。この色は一生乗れるやつです。
Rivendellの中では軽快で、重量的にも、乗り味的にも軽くて、ピューンと前に進む速度感。タイヤのクリアランスは42mmほど。アスファルトも砂利道もいける、現代語でむりくり言うと「グラベルバイク」のご先祖様です。
今世界中で「グラベルバイク」が流行っていますが、何十年も前から「カントリーバイク」という独自の定義で必要なタイヤの太さや遊び方、その楽しさを定義してきたRivendellのフラッグシップモデル。時代が追いついたのか、いや、きっとグラントさんはそんなこと気にもしていないか。
これは僕のHomer、最近こればかり乗ってしまう。このブログの後半にセルフバイクチェックを書きます。
そして嬉しいのが今ロットでまた「47.5サイズ」を作ってくれたこと(前回ロットで生産なかった!)。小柄な方、女性に朗報です。
・股下 75-80cm
・サドルハイト 64-69cm
くらいの方にぴったりくる日本では人気のサイズ。
HOMER女子爆誕を希望します。。Rivの中では軽いし進むしきっと女性にも喜んでもらえると思うんですよね。
過去組ませていただいたお客様のHOMERたちをビルド例として、、
定番アルバトロスバーにて。積載は最低限にネイキッドに。フレームの速度感と軽快さ潰さぬように引き算で組みたくなるのもHOMERですね。
タイヤはぜひ40mm前後のタイヤで組んでみてください。転がりの良いスリックでも、グラベルニュアンスな砂利道タイヤでも、あなたの生活圏ライフスタイルに合わせて。
短いトップチューブを利用して、ドロップハンドル(ヌードルバー!!)で組んでもよし。日帰りライトツーリングにも、もちろん日常の荷物を積めるようにバッグやラックを仕込んでもよし。
Wレバー台座が付いているのもHOMERの特徴でしょうか。
通勤車としても優秀なので、雨の日でも乗っちゃう方はぜひフェンダーを。ポンチョを着れば無敵です。夏はビーサン短パンでフラフラ乗れちゃうあの感じ。
「Rivendellに乗りたいけど、あまり鈍重なのは違うかも・・」なんて方はぜひA.Homer Hilsenを候補に入れてくださいね。試乗車ご用意したので、ぜひその他のRIVと比べてくださいませ。
ここからは自分のHOMERを参考にサイズ選びの話、その後にセルフバイクチェックを書きます。
元々乗っていたSam Hillborneから載せ替えで組んで、その軽快でスイスイな乗り心地に惚れてしまって今や僕のメイン通勤バイク。
でも実は僕にとってこのバイクは2台目のHomerで、上記51サイズを組む前に、
ひとつ上の54.5サイズに乗っていました。2本買ったの?ええ、僕は頭がおかしいので。
Rivendellはサイズ選びが他のバイクメーカーと一風変わっていて、
「身長ではなくPBH(地面から恥骨までの高さ)」を目安にフレームのサイズを選ぶことを推奨しています。
ちなみにA.Homer Hilsenの推奨PBHは、
・51サイズ— 80cm〜83cm
・54.5サイズ— 84cm〜88cm
そして困ったことに、僕のPBHは83.5cm。
ちょうど次元の狭間。ジオメトリと睨めっこして本当にどちらも乗れそうなので比べたくて実験しました。
結論から言うと、僕に関してはどちらのサイズも適正で、快適に乗ることができました。サイズ比較の道程を書くので、サイズで迷っている方参考にしてくださいね。
★タニ a.k.a サイズ中途半端の化身
身長:173cm/PBH:83.5cm/サドルハイト71cm
結局選んだフレームは51サイズ
基本僕より大きな方は54.5サイズ、小さな方は51サイズで良いと思います。
僕は最終的には51サイズを残して、54.5サイズのフレームは代々木公園店スタッフのカリカリに譲りました。
ホイール径が700c→650Bになってしまうことは気にしていたほど気になりませんでした。これはぶっちゃけ錯覚ですね。結論どっちでもいい。タイヤの”太さ”の方が重要です。
51サイズを選んだ決め手になったのは「サドルハイト」と「使いたいハンドル」二つの要素でした。
サドルハイト、僕のPBHだと本来72.5cmくらいでもいいのですが、僕は足の長さに対してサドル低めが好きなようでいつもだいたい71cmです。
PBH的には54.5サイズ乗れるんだけど、実際に乗るサドルハイトだと51サイズの方が適正、って言うジレンマ。僕はサドルハイトを優先して51にしました。
個人的な見解ですが、HOMERに関してはサドルハイトが73cm以上作れる方は54.5サイズでバイクのルックスもバッチリだと思います。それ以下なら51。気になる方は今すぐ愛車のクランクBBの中心からサドル座面を測ってみてください。もしくはお店で測るので愛車に乗ってきてくださいね。
そして小さい方のサイズを選んだもう一つの理由は「つけたいハンドル」。
僕はHOMERにはどうしてもアルバスターシュバーやドロップハンドル、他のRivだとなかなかつけることは厳しい”ステムの向こう側を持つハンドル”を付けたかった。
54.5サイズだとそれだけでトップチューブが2cm長くなるのでハンドルが遠く。ポジションがきつかった。
厳密には、ステムを50mmにすれば54.5サイズ+アルバスターシュバーでも乗れたのですが、手持ちのステムが70mmだったし、50mmのステムは見栄えが気になってしまいました。
結果ポジションもバッチリ。今になってみれば51サイズにしてよかったな、と満足しております。まとめると、、
【サイズ54】
トップチューブ570mm + ステム50mm/アルバスターシュバー
☞ポジションしっくり。でも50mmのステムがなんだかなあ。
↓↓↓↓↓
【サイズ51】
トップチューブ555mm(-15mm!) ステム70mm/アルバスターシュバー
☞ポジションバッチリ、ステムの長さも見た目キタコレ!
夜な夜な深酒を嗜みつつHOMERのサイズについて考えまくったので、きっと良いアドバイスができる、と思います!
サイズでお迷いの方はぜひご相談くださいね。
ーーー鉛筆ーーー
ここから余談は加速、My Homerのセルフバイクチェックします。組み方こそひとそれぞれ自由ですので、あくまで一例として見ていただけたら嬉しいです。
ハンドルは先述の通りアルバスターシュバー。ROADINIとHOMERはトップチューブが短めなので、アルバスターシュチャンス、ヌードルチャンスです。ステムはMT-10、昔BRIDGESTONEの完成車用だったものでグイッと高さが稼げる物。
ゆくゆくはTalluxステム100mmとかでアルバトロスバー、もしくはビョーンと130mmくらいのステムにチョコバーにしてもいいな、なんて思っています。
僕は51サイズに乗れる人間の中では一番大きい人間、ということになるので、BOSCO、TOSCO、BILLIEバーなどの大きくスイープバックするハンドルではステムを130mmにしたとしてもおそらくハンドルが近くなってしまいそうなので、それらはトップチューブが少し長いAPPALOOSAかCLEMでやろうと思っています。(あくまで僕の体格とポジションの場合です、付けちゃダメということはもちろんありません)
例えばBoscoバーとアルバトロスバーでは6cm以上手前にグリップがきます。
シフターは昔から代々載せ替えで大切にしている9速Dura-AceのWレバー(表側のデザイン、裏側のエイリアン感のギャップが大好き)をバーコンとして使っています。アウターワイヤーがグラント式の外通しなのは、パーツ移植の際にバーテープを剥がすのが勿体無かったからです(ケチ)
こう見えてバーテープはシアン=水色です。青系のバーテープにシェラックニスを塗ってグリーン系にするのが好きで、最初からグリーンを選んだのより好きな緑色になります。
サイズ載せ替え前は歌舞いてステムの首にリアシフトレバーをつけていたのですが↓
シンプルに変速行為が面倒くさくてやめました。ステム首につけるならあまり使わないフロントシフトレバーがいいですね。リアは手元がええです。
そしてHOMERはWレバーチャンスでもあります。Wレバー台座が付いているのはHOMERとROADINIのみ。ついつけたくなっちゃいますよね。
でも使ってみると結構ハンドルから遠くてストレスなので(試しに今日の帰り自転車乗りながらダウンチューブを手で掴んでみてください、結構遠い)よく使うリアは手元でバーコン、フロントだけ足元Wレバーというのに落ち着きました。乗り始めはポジションを色々試行錯誤するのが好きなので工具はマグネットくっつけて持ち運んでいます。信号待ちでステムの高さ変えたりします。
リアハブは今年の自分へのご褒美でとっておき、ONYXを奮発しました。(このハブほんと最高なのでRiv乗りの方はお見知り置きを、今度ブログ書きます)
ドムのホバーのような、まるで浮遊しているかのような低抵抗の高回転。高かったけど買ってよかったパーツランキング第一位のハブです。
僕は通勤で使うバイクにはダイナモライトと積載はマスト。
R14リアラックの先までリアライトの電線を引っ張ってきています。デイリーなバイクは手ぶらで乗りたい派なので大きめサドルバッグ、もしくはバスケットは必ずつけます。
この位置のリアライトはカバンで影にもなりにくいです。バッグがゆさゆさしないようにトゥストラップでギュッと。
51サイズで僕のサドルハイト71cmだとSACKVILLEのHAPPISACKでも「グシュッ」と容量を潰さないところが気に入っています。54.5フレームのときは700cでタイヤまでが近かったのでこうはいきませんでした。
お客さまのバイクではあまりやらないけど、BROOKSの型が崩れてきたら刻印のBRO「O」KSの位置に穴を開けてタイラップするのが好きです。もも裏のストレススッキリ。
雨の日通勤でも電車乗らない人間なのでフェンダーもマスト。サドルバッグの中にポンチョを常備しています。
そしたらマッドフラップチャンス。足先ビチャビチャ爪先冷え冷えを防いでくれます。フェンダーをつけた時のタイヤの太さは、本国では42mmとありますがちょっとウソで、38mmと考えておいた方がいいです。
世の中フロントシングルがスタンダードですが、ディレーラー大好き人間なので、Rivendellはフロント多段にしたい派です。トリプル、ダブル、軽いギアも仕込んで。
古いディレーラーを探すのも楽しいし、互換を試す実験したり。現行の8s、9sのチープなメカたちも今所有しておけば未来きっと宝物になります。
最初はもっとSam Hillborneと似てるフレームと思っていたので、僕には必要ないと思っていたA.Homer Hilsen。しかし乗り味は別物で、全く別の長所短所を持ったフレームでした。
SamがグングンならHomerは「スイスイ」という言葉がシックリくる、アスファルトの上を、オンロードメインの自転車生活をするならぴったりなバイクだと思います。
一生付き合える相棒バイクとして、RivendellのフラッグシップモデルA.Homer HiLsenはいかがでしょうか。ぜひ候補に入れてくださいませ。
ーーー鉛筆、余談が長いーーー
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。以上タニでした。