こんにちは
上馬店より一周です。
米国出張より戻ってから、日本のジメジメとした気候に謎に安心感を覚える日々を送っております。
この季節はメカニックピット内でやたら汗ポタな自分ですが、湿気と相まって代謝も良過ぎるだけなので気にしないでください。。。
下を向いて作業する時、いつもメガネのレンズの内側に汗が落ちて、「あー、もう!!」となってメガネ外しがちでストレスなのですが、そろそろそんな日々も終わりを告げそう、告げて。
straggler (38)
SURLYのラインナップの中では最も小柄なサイズである38(!)サイズの設定があるstraggler、150cm前半の小柄な方から乗ることの出来る希少なフレームなのです。
(最近発表されたPreambleのXSサイズも同じポジションを担ってくれていますね)
この手のバイクって探してみるとその身長で大きなホイールサイズのバイクって世の中にあまり無かったりするので、しっかりと作られたバイクでそこまでカバーしてくれるSURLYは本当に自転車愛に溢れています。
ちなみに大きい方のサイズは2m越えの長身の方までカバー。文字通り人類全ての人に自転車に乗って欲しい!というSURLYの強い思いが伺えます。
カレがずっとSURLYのBridge Clubに乗ってくれているので今オーナーのカノジョにもこのパーツがいい、あそこはコレが良い、なんて代理接客してくれていたようで組む前から構成もばっちり固めてきてくれて、
今思うとファーストバイクでがっちり構成練ってブレずに形になった女性オーナーさんははじめてだったかも。。。
しっかりとしたパーツ構成ながらも色遣いは賑やか、地味〜な色使いしがちな自分ももっと攻めなければと思った1台でした。
(だいぶ久しぶりに小さめサイズのstragglerが再入荷しているので彼女、奥さんバイクの参考にして頂けたらと)
Florida man (S)
こちらはスペシャルなペイントを施したCRUST、Florida man。
CRUSTの人気車種であるBOMBORAのカラースキームを用いた1台になっています。
ジオメトリを見比べていると2台とも一緒ということに気づいたオーナーさんの遊び心をペイントに添加、
しっかり形にしてくるcook今野さん流石の必殺仕事人です。
ペイントのインパクトに気を取られがちですが、パーツ構成も抜かりなく。
両切りのPaulのトラックハブは固定/フリー、リャンメンでギアをセッティング、このボリュームタイヤでギア比低めにしてFIXで乗ったらどんなフィーリングなのか気になるなぁ。。。なんて思っていたのですが、
ULTRA DYNAMICOの2人が来日した時に、東京でクルージングするならどんなバイクがいいと思う?と聞いて、650Bの固定ギア!なんて言ってたのをふと思い出しました。正にこんな感じじゃん!
自分もまだ持っていないゾーンのバイクなのでこんなバイブスのバイクが気になる最近です。
RETROTEC “Triple 29er funduro”
先日のMADEにも出展していたRETROTEC、Curtis Inglis氏が手掛けるクルーザースタイルのハンドメイドバイクです。
渦中もそろそろ収まるかな?なんてタイミングでご依頼頂いてから1年半ほどでしょうか?
ようやくお渡しできたスペシャルなバイクなのでご紹介を。
フレームビルダーとして30周年のキャリアを迎えた西海岸を代表するベテランビルダーの1人です。
車種やフレーム形状に細かな仕様とカスタムの幅が広いRETROTEC、今オーナーの要望としては29×2.6インチほどのセミファットなタイヤが履けるツーリングバイク。
お仲間に近い系統のバイクを持っている方がいたので歩調を合わせる意味でも良いチョイスだなと進行していきました。
フレーム形状は上のトップチューブがツイン、その下にもう1本入るTripleというタイプ。
フレームパイプの溶接はtigのイメージが強いRETROTECですが、今回はスペシャルなフィレットを選択。
しかもステムもフィレットでカスタムというね。。。もうこんなのぶっちゃけショーバイクなんですよね。
(フォークが笑ってしまうほど格好良くて、笑いました)
ワイヤー引き変速も使えるようジップタイガイド付ですが、ガジェット好きなオーナーさんらしい無線コンポーネントです。(後々メカニカルにするとかしないとか)
これだけのボリュームタイヤでドロッパーシートポストをつけたらば、土遊びが楽しいだろうなぁと。
先日の納車と共に周りに自然があるエリアにお引越しをされたので今頃楽しんでいる頃ではないでしょうか(羨ましい)。
こんなバイク乗ったらばコース開拓が捗ってしょうがなさそうです。
オーナーさんの体格を採寸して、用途や仕様、思想を伺いながら1台を丁寧に作り上げていくハンドメイドバイク。
ワンオフな以上オーダーしてからのリードタイム、トータルのコストは普通のバイクと比べてどうしても大きくなってしまいますが、それを乗り越えたらば普通のバイクにはない佇まいが憑依した1台になりますし、
それに喰らって自転車が大好きになった自分でもあるので、いつかは俺も私も、なんて思って頂けたら嬉しいです。