上馬店のタニです。
先週はお店を留守にさせていただいて、アメリカはポートランドにて行われたハンドメイドバイクショー「MADE」に行ってきました。
その「MADE」のレポートブログはブルーラグきってのハンドメイドバイクギーク一周が書きしたためているので、彼の報告をお待ちください。
そしてショーの前後に、パンデミックの間に会えなかった取引先や仲間に会うのも、この旅の大きな目的でした。

カリフォルニアを転々と、この4年間会えなかったバイクメーカー、バイクショップ、フレームビルダー、BAGメイカー・・・いろんな人のところに行きました(↓スワイプ!)
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皆に会う巡礼ツアーはめちゃくちゃ楽しかったけど、ものすごいボリュームになってしまった・・
1万枚の写真、1000ギガの動画素材をどう皆さんに発信しようか脳から煙がでいていますが、サブちゃんが寝ないで編集しているので彼に任せよう(頑張れ)
で、一周の総括ブログをまずはアップ、と思ったら彼風邪引いちゃって急遽お休みなので、僕が代打で書いている次第です。
ほんと膨大なので「旅の一部を切り取って」書きます。僕が書くってことはお察しの通り、

Rivendell Bicycle Works
僕は2019年以来なのでまるっと4年ぶりの訪問。

暖かいホスピタリティー、スタッフ皆優しい。久々の再会に皆でハグ、初めましてのメンバーは自己紹介。

事務所、倉庫、ショップ兼の平家の大きな倉庫、、と説明すればイメージしやすいかもしれません(サブちゃんがショップツアー動画撮ってくれてたのでお楽しみに)

ワクワクが詰まった玩具箱のようなショップ、

少し遅れてヌルッとグラントさん登場で、僕にとっては野球少年にとっての長嶋茂雄なのでいっつも緊張する。

そこからスタッフ皆のリアルなマイバイクチェックをさせてもらったり(誠意編集中、、乞うご期待)

WillもRomanも口を揃えて「最近のフェイバリットフレームはPlatypusだね」と言うからPlatyが猛烈に欲しくなってしまった、、年内入荷あるかも?
ショップや倉庫を案内してもらって、

彼らの普段の仕事場やストック裏、

ピットや事務所を探検ツアー。M-1ラックでお馴染みのMarkさんのヌードルバーの取り付け角度を目に焼き付けたり、

過去のアーカイブやサンプル品、

(CHOCO BARのプロトタイプ!)

謎の健康器具を体験したり、

未来の試作機を見せてもらったり、ウィルの切りっぱなしのワークパンツかっけー真似してーと思ったり、

チラッと乗せてもらったり、

最新の「グラントビルド™️」(グラントさんらしい組み方、独特なバーテープやバイクのドレスアップのこと)をくまなくバイクチェックしたり(すごくDopeなのでこのブログの最後に後述します)。

そのあとは、MTGしながらランチ。お気に入りのギリシャ料理、という一見ピザのようなものをご馳走になりました(めちゃうまだった

お互いの近況みたいな些細なことから、バイクのこと、お仕事のこと意見交換したり。
途中グラントさんが「我々にアドバイスはある?」なんて真顔で聞いてきて絶句してしまった。

あなたからは学ぶことしかないよ、、ここはモスクであなたは僕にとっての教祖なの。
そして、ダメ元でおねだりしてみた。「一緒に自転車乗りたいよ」と。皆忙しいし叶うわけないないよなあと思っていたら

連れてってくれました・・泣

憧れのシェルリッジ。僕はCLEMで行きたかったけどタイヤ的に安心なSUSIE借りました。

携帯やPCの画面で見たあの丘を、グラントさんに必死についていく(御大超速いし相当タフです)
人生のデカ目の夢が叶ってしまって正直パニックになりながら走りました苦笑

アントニオとジェームスも同行、二人の間にはセントくん。なんだこの光景は。

途中パンクして、グラントさんに直してもらう、という珍場面も爆誕しました。
「俺らがやります!」と一周と言ったのですが、

「任せなさい・・」と御大。トラブルも楽しむしへっちゃらなマインド。


夢なのか現実なのかわからないままライドは終了。
イージーなコースだよ!なんて言ってたけど結構ガッツリでした笑
そしてこの路面、坂・・どこでRivendellのバイクが生まれたか、なんでチェーンステーが長いか、なぜああいうアップライトなハンドルで組むべきなのか、このシェルリッジのトレイルに全部詰まってた。
総じて、Rivendellはやはり最高だし、作る”バイク”がとびっきりなのでたまに見落としてしまうけど、モノと同じくらいそれを作る彼らヒトが本当に最高で。大好きです。

日本に帰ったら、このRivendellの魅力を、未来のRiv乗りに伝えるのが使命なんだな!と改めて強く思った次第です。既にRivendell乗りの皆さまは、僕含め引き続きボロボロになるまでいっぱいいっぱい乗りましょう。
ーーーここから余談ーーー
最後に、グラント信者の皆さんお待たせしました。最新の「グラントビルド™️」のコーナー。
もちろんRivendellのバイクは、誰しもがグラントさんと同じように組まなきゃいけないものではないし、ルールなんてないし、その人がその人らしく自由に組んで良いものです。

が、僕のように「特にグラントさんが組んだRiv」に惚れてしまっている人間も一定数います。そんな方のために最新のグラント節をどうぞ。
一見突拍子もないですが、バイク全体を引きで見るととっても美しい、のがグラントさんのバイク。

手を置く部分がブレーキレバーで「硬い、冷たい」のなら、跨ってバーテープを巻いちゃえば良い。ハンドルにはカラフルなドットのペイント、子供心持ってないときっとできない。

この無造作に見えるバーテープは「乗りながら”こうしたらもっと快適かな?”」を繰り返して巻いていくそう。つまり新品でピットの中ではバイクは完成しないってことですね。
最新作。

琥珀色のセラックニスで描いた水玉模様を、透明セラックで閉じ込める。

これかわいいやってみよう。
左右非対称だって良い。

MSー06ザクだってスコープドッグだって左右非対称だから良い。

ミッシングリンクや工具は磁石でくっつけておけば良い。


ペダルはいわずもがな、アーティストなのか童心なのか。

工具箱をひっくり返したら使ってないトゥストラップが出てきたのか・・
繰り返しますが、誰しもがこの「グラントビルド™️」のように組まなくていいんです。
「えー!Rivendellは欲しいけどこれと同じにはやりたくないよ!」って声が聞こえてきますし、その気持ちは正常です笑
本国アメリカでも「グラントと同じように組みたいって人は少ないんだ」とローマンが言っていました笑 僕も完全に同じようにやることは難しいかもしれないです。

でも、ほんのちょっとでも、この人のユーモアと美意識のエッセンスを、入れて組んだRivendellはきっと素敵だと思います。
ーーー最後まで読んでくれてありがとうございます。タニでした。