上馬ピットよりカスタム日記を書きます。
今日はフェンダー、もしくはマッドガード、もしくはドロヨケ。
最高のフェンダーといえば日本が世界に誇るHONJOのアルミフルフェンダーですが、Rivendellといえば、チープなプラフェンダーがよく似合います。
もちろんRIVにアルミフェンダーをつけちゃいけないわけではないですし、あくまでグラントさんの趣向を汲んでの個人的な意見ですが、RIVならSKSのプラ、CRUSTならHONJO、だと思っています。これはNIKEかVANSか、の関係性によく似ています。(SURLYってどっちも似合うのはなんでだろう)
グラント御大曰く、「SKSのフェンダーは、私たちが世界で一番好きなフェンダーです。グミのような再生プラスチックでできていて、割れにくい。取り付けに手間がかからない。音も静かです。ドリルやリーマーにも耐えられる。100ドル以上することもありません」
以下続く、らしすぎてRivファンならニヤッとしちゃう言葉たちを、グラントさんのApaloosaを見ながらどうぞ。
「自身でリフレクターテープをホームセンターで買ってきて、フェンダーの後ろに貼ってみよう。もし夜間にライトなしで外出することがあっても、少なくともこれがあれば大丈夫」
「ほとんどの場合、SKSプラフェンダーは加工なしで装着できるけど、フロントディレイラーやチェーンステー、シートステーとのクリアランスが取り付けの邪魔してきて困ったら、手術が必要な場合がある。カッターやニッパーを使用して、干渉するプラスチックを切り落とし、やすりで縁を滑らかにします。仕上げに断面に丈夫なテープでも貼って縁取るか、別にそのままにしてもよいでしょう」
そ、そのままでもいいの?笑
こんな”雑”を許してくれるところが、Rivendellのバイクやグラントさんの思想に合うところだと思います。
ずっと欠品していましたが、SAMやHOMER、ROADINIやCHEVIOTなどいわゆる”細RIV”にぴったりのSKS 45mm幅がようやく入ってきました。
フェンダーなしで40mm〜前後のタイヤが履ける細RIVたち。しかしフェンダーをつけるとなると32〜38mmほどにタイヤを細くする必要があります。(写真は僕のHOMERで、フェンダー幅45mm/タイヤはシュワルベの35c)
しかも、モデルやサイズ、付けているブレーキキャリパーとの相性なんかでフェンダーを付けたときのMAXクリアランスがまちまちという。。メカニック泣かせな一面もあります(なのでできればタイヤの太さはメカニックにお任せください「できるだけ太く〜」なんてオーダーが助かります)
ここまでを踏まえまして、「SKSのフェンダーを付けたいけど、できるだけ太いタイヤを履きたい」というご要望のバイク2台をご紹介します。
通勤でも河川敷グラベルを走る、とのことで少しでも太い、ノブ付きオフロードタイヤを付けたい、とのご要望。
だがしかし、検討を付けたタイヤとフェンダーがクリアランス確保失敗、、
Rivendell御用達のテクトロR559ブレーキ。Rivendellがデザインして一昔は”S!LVER”名義で作られていた名作キャリパーですが、
「フェンダー跨ぎ力」はちょいちょいで、フェンダーをグイッと押し下げてしまいタイヤに干渉。
カスタムでなんとかします。ポイントは「M-1ラックとの併用」
まずはフォーク手前で印をつけます。
そしたら思い切ってチョップ!!切った断面にはテープなどは貼らず、そのままにしました。
切ったフェンダーの後ろ半分をまずは取り付け。ブレーキのまたぎやフォークの裏側に干渉はもうしないので好きな位置に取り付けることができます。
切ったフェンダーの残り、ノーズはお察しの通りこの位置に。干渉してしまったブレーキを跨いで向こう側につけたい。
M-1ラックのステーの固定ボルト、このピッチに合わせてフェンダーノーズにドリル、
スペーサーで高さを調整、ボルトオン!
フォーク&ブレーキキャリパー付近で分割する、名付けて「M-1セパレート付け」(語彙力なし)。
こう目を凝らしてみればセパレートですが、
引きで見ればなんちゃなし。むしろ分割部分がラックの下に身構えている様が格好良く思えて好きな付け方です。
雨の跳ね上げもそんなに気にならないです。
続きましてサンプル2。こちらはもっとシンプルなパターン。
こちらのHOMERも、SKSフェンダー装着にしては太めのタイヤを無事に着けることができています。ワイドリム+38c teravail。
要因は、*PAUL* racer brake。
サンプル1で起きた「ブレーキキャリパーがお股の下でフェンダーを押し下げちゃう問題」、2枚の写真を比べると分かりやすい。
PAULのブレーキはタイヤクリアランスにお股が極力ハミ出さない造形になっています。
このアングルがわかりやすいでしょうか!
フェンダー付きのRivendellで、雨の日も水たまりも気にせずにビューンと走りたい。でも、せっかくカントリーバイクに乗るなら太めのタイヤを履いていたい、、なんて思いの方ぜひご相談ください。
そして最後に、A.HOMER HILSENにSKSをつけるRivendellのベテランメカニックMarkさんの動画を貼っておきます。
雨の日へっちゃらカスタム皆さんもいかがでしょうか?
最後まで読んでくれて方ありがとうございます。タニでした。