上馬店のタニです。
本日はRivendellのフレーム「Hubbuhubbuh」(ハバハバと読みます)について書きます。
こんなに百聞は一見に如かずなフレームはないので、写真で伝えます。
二人乗り、タンデム車のRivendell。おそらく今、BLUE LUGでご用意できるバイクの中で一番夢いっぱいなバイクなのは間違いないです。
去年の初登場ブログでご紹介した、日本におそらく1本しかないオレンジの個体は、めでたくオーナー様が見つかり納車しました。初めて組むHubbuhubbuhに僕も感無量。今頃娘ちゃんと乗り回しているでしょうか。バイクチェックはブログ後半にて。
(いつもの組み付け後の試乗ももちろん2人で。息が合えば想像とは全く違って軽い、速い!上りもグングンで衝撃でした)
そして上記のオレンジがまだフレームの状態でぶら下がっている頃、本国RIVHQより
「最後のHubbuhubbuh、ラストバッジを生産するけど興味はある?」
って連絡が。あのとき「もちろん」と答えた自分たちを褒めたい(このときは試しに仕入れたこのオレンジも果たしてオーナーが見つかるか自信がなかったのです)
そして届いた最後のHubbuhubbhは、Rivendellらしいメタリックブルー。日本に6本来ました。
奥様と、お子様と、カップルで、、休日の遊びからお買い物、アウトドアに持ち出したっていいし、荷物を積んでのツーリングまで。乗り回しちゃいましょう。是非組ませてください。
専用部品なんかも含みますが、要所要所はRIVENDELL、1人乗りのRIVBIKEと同様パーツ選びや積載考えるのが楽しいです。
ここからはバイクチェック。1人乗りのバイクでは見ないディテールも盛り盛りで楽しいので是非見てください。
Rivendell以外の通常のタンデム車って、ドロップハンドル設計だったり、タイムを競うものだったりでどうしたってスポーティで窮屈なものが多いけど、ハバハバにはゆったりのんびり乗れる工夫が詰まっいます。(とはいえ慣れたらめっちゃスピード出ます)
タイヤも27.5×2.4までとMTBや太RIVと同等のクリアランス。
CLEM SMITH Jr.や、ATLANTISと同等のタイヤが履けます。オフロードバイクではもちろんないけれど、砂利道林道も走れちゃうってことです。
前に乗る人をキャプテン、後ろに乗る人をストーカーと呼びます。
広々ゆったりなコクピットなので、スイープバックしたRivらしいハンドルで組んでください。このオーナーはキャプテンはToscoバー、
ストーカーはBOSCOバーにて窮屈にならないポジション確保。高さも出せるし後はほぼBOSCOがおすすめかな??前の人とお揃いのグリップにしてみました。
見る人が皆思う疑問「ギアってどうなってんの?」自分も初見時は「はて?」と思ってました。
要するに普通の変速付きフリーギアバイクなんだけど、後ろの人がクランク回すと、前の人のクランクを回すアシストになって、2馬力でグングン進む・・って言葉での説明難しいな。是非乗ってみたらなるほど!って1発なのですが!
ここで出てくる専用品。エキセントリックBB、めちゃ格好いい。これはフレーム付属です。ここがグリンと回って前と後ろのクランクをつなぐチェーンを張って、固定ギアの様に連動させています。
クランクはRivendellのパーツブランド”SILVER”のタンデムセットを用意してあります。(SUGINOを3セット買って使うこともできますが、それだとめっちゃ高くなってしまいます)
そしてそしてもういっちょ専用品。後ろのハブはタンデム規格の145mm幅となります。これが一番入手が厄介かも。この個体に関しては、たまたまPHILWOODが1個持っていたタンデムハブで組むことができました。
現在WHITE INDUSTRIESに作ってもらっているので、これから水色を組む方にはそのハブをご用意します。そのハブもめちゃんこ格好いいです。
Rivendellで唯一のリアのみDISCブレーキ台座。Vブレーキ台座も付いているので選ぶことができます。アクティブに乗る前提の方はDISCの選択肢もいいかもしれません。が!このオレンジのバイクを乗らせてもらって、個人的にはVブレーキで十分なんじゃないか、という感触です。
もしくは2つあるリアブレーキ台座を使ってサムシフターなんかと繋げて・・どっちかを駐輪時のサイドブレーキにしちゃうなんて蛇足ビルドが脳裏をよぎったり・・
こんな特殊なフレームですが、アートワークやデザインはバッチリいつものRIVENDELLなところがたまらんです。
このオレンジはサンプルロットでヘッドバッジがなかったので余っていたSAM HILLBORNEのバッジをHUBBUHUBBUHカラーでペイントしてプレゼントしました。いいでしょう??
当初は奥様と、中学3年生の娘さんが後ろに乗れれば、とそれが叶うことがわかってのオーダーでしたが、後日納車時にサドルをベタ下げしたら、なんと小学生の弟&妹ちゃんも乗れちゃった、という嬉しい誤算が。こんな平和な物体ってあります??天気の良い日に家族で多摩川爆走案件です。
僕にとっての最初のハバハバ、組みたくて組みたくてしょうがなかった憧れのフレームだったので、本当に嬉しかったです。オーダーありがとうございました。
そして最後のハバハバ、メタリックブルーもとても素敵です。ハブ待ちでホイールが付いていませんが、お店で実物を是非見てくださいね。乗れるかサイズのご案内もお二人分いたします。
ぐ、欲しい・・自分が無理でもチューヤンあたりが買わないかなあ、と思っているタニでした。