こんにちは

 

上馬店より一周です。

 

少し前にニューバイクを手に入れました。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel trackCROWN JEWEL TRACK

お客様の担当をさせて頂く中で自分もジワジワと欲しくなってしまったIF、

CROWN JEWEL “TRACK”をオーダーしました。

納車したてのタイミングで笹塚駅付近で駐輪していたら(IFが)格好良過ぎてナンパされました(ガチ)。

 

自分がこの世界にズブズブになったはじめのきっかけは固定ギアだったのですが、昔乗っていたトラックのような、スピード感とクイックさにピリッとさせられるようなバイクにまた乗りたいなと感じていたこの1,2年ほど。

ハンドルもタイヤもボリュームがあるものがどんどんスタンダードになっていく昨今、より楽に快適に乗るバイクが手元に増えてきたからこそ真逆でシリアスなトラックバイクに惹かれたのかもしれません。

オーダー時に記入するシートで最も重要な欄、”STATEMENT OF GOALS”には自分史上最速のトラックバイク!と提出して待つこと10ヶ月。

こんにちは。

開封の儀は何回やってもテンション上がっちゃうんですなコレが。

(世界で一番幸せそうな顔してるなコイツ)

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track
*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track自分のバイクに関してはフレームカラーへの拘りがゼロな最近、見ての通りの真っ黒、ブランドロゴはド定番黄王冠のボックスロゴ。素材が良ければ味付けは塩だけ、ごくシンプルで良いです。

IFといえばなシルバー製のヘッドバッジは格好良いけれど、なんか気を遣うなとそこはペイントにしました。その結果いつの間にかピッと傷が入ってました。わざわざ傷をつけるようなことはしませんが、塗装が欠けようが傷付こうが1ミリも気にならないタチです。自分にとって外見はただのオプションでしかありません。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel trackはじめて買った競輪からずっと使っているSG75に、これまたその昔手に入れて寝かせていたサンツアーの45Tの組み合わせ、なんか昔を思い出して得も言われぬ気持ちになります。エモいじゃなくて。

IFの前身FAT CITY CYCLESを背景に持つKING CAGEのトゥークリップをしれっと忍ばせ(これまた作ってくれないかな)、この手のバイクを組み上げる時にそういう繋がりを気にしながら組むと面白かったりしますし、それを意識したバイクを目にすると個人的にはグッとくる、もといこじらせの発作が起きます。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel trackこれまでどんなバイクでもコックピットは日東のパーツ使いたい派でしたが、この手のバイクはなんかRICHEYが気分です。前トラックバイクからハンドルはFLAT10継続して使ってるんですがしっくりきてお気に入り。ストイック過ぎず緩過ぎずな角度が良いんですな。

ハンドルだけWCSでなくclassicなのに深い意味はありませんが、なんでもそつなくこなす範馬勇次郎には憧れないけど完全パワー系の花山薫には惹かれませんか?そんな感じです。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track足回りはトラックとあればやはりPhilwoodを。フロントハブは金欠の金子さんから剥ぎ取った28Hのロードハブ、長いこと使わず保管していましたが、たまたま同じ穴数のリアのトラックハブが入荷してきたのでニコイチしました。

少ホール数のものは普段好んで使わないですが、機能とルックスが違和感なくハマるパーツであればそういう手元で余ったパーツを盛り込んで構成したい。その為にわざわざ買って用意したビンテージとか”あえてコレ”なモノで構成されたバイクにはいまいちピンと来ないですが、自然と手元にあったor集まってきたパーツで構成されたバイクって不思議と良かったりするんですよね。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel trackトラックバイク好きな方ならおそらく少し違和感を覚えるであろうリアバックの長さ、リアエンドガン詰に近いくらいに寄せていますがこの縦パイプとのクリアランス。これまでお尻の短さ=バイクの反応の良さ、剛性感につながるなんて思考でしたが予想を裏切る剛性感。

気付いたら速度がノっていて、うっわ!はええええええ!ってなるあの感じ。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel trackはじめはIF純正のクロモリフォークも一緒にオーダーしようと思っていましたが、このブログを書いている現在でもフォークのパイプがなかなか手に入らないそうで、彼らの鉄フォークを使うのは辞めてwound upのカーボンフォークにしています。IF製のフォークに後ろ髪引かれないこともなかったですが、早く乗りたい感情が勝りました。

トラック専用設計の設定もあるwound upですが、IFから提示されたジオメトリに倣ってロードフォークを入れています。結果めっちゃ調子良いです。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track格好良くというのはもちろんですが、それ以上にその時の気分、気まぐれをぶつけていくのがこの手のバイクは楽しいです。”いつもの、調子いいやつ”ばっかりじゃあ面白くないんですよねぇ。数字を見ながら論理立てて組むだけでなく、情緒で1台を形にしていく感じが面白いし醍醐味だと思います。

しかしそんな気分で決めたチョイスが調子わっっっる!!!これじゃね?いや、こっちの方が調子悪くなってんなぁ!なんだコレ!とか言ってあーだこーだやっていると、右も左も分からずとりあえずなんでも試してみるあの日の自分に少し戻れた気持ちがして、はじめて固定ギアに跨った時から俺ってなにも変わってないなぁ、30代間近にして大人になれるのだろうか、と焦燥感。。。

 

でもそんな自分でも頼って頂けるお客様たちに囲まれて幸せを感じる常日頃です。皆さんいつも本当にありがとうございます。

少々早いかもしれませんが今年最後のブログだと思いますので、皆々様お身体にお気を付けて残り少ない2022年をお過ごしください。その前にメリークリスマスですね。

 

いっしゅう