上馬店のタニです。
皆さんクリスマスいかがお過ごしでしょうか?自分は社会人になってずーっとサービス業店舗業なので週末のクリスマスなんて味わったことがありません。女子スタッフがいる幡ケ谷店や、女性やカップルのご来店が多い代々木公園店はまた違うんでしょうが今年も上馬は安定の男子校、平常運転です。
ブルーラグの年末年始は以下のように営業いたします。年内滑り込みのご来店、ウエンツへの冷やかしも引き続きお待ちしております!
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12/25(日) 全店通常営業
12/26(月) 全店通常営業
12/27(火) 幡ヶ谷、上馬、代々木公園の年内営業最終日 (火曜ですがやります)
・お
・正
・月
1月4日(水) 全店2023年営業開始
1月5日(木) 全店営業
1月6日(金) ✖︎全店おやすみ・・・
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(以降のアナウンスはまた新年させてくださいませ)
さて今日は、最近組ませていただいたRivbikeを見ながら、モワモワと独り言を書いていきまので最後までお付き合いいただけたら幸いです。
本日のキーワードは、
Rivendell的ロードフレーム「ROADINI」。
こちら店頭販売分のフレームがほんの少しだけ各店にあります。色やサイズによっては完売しているものもありますが、Rivの中でもちょっと異彩で細身で華奢なキャラ、他モデルとは少し違った引き算な組み方も似合うとっても良いフレームです(要するに今自分がほしい)
まずはこのビデオを見てください。最高なので。
本国RivendellのROADINI乗りのお客さんが、グラントさんに唆されてトレイルに連れて行かれている。良いなこんな道最高だな。
そして思う。
「はて、日本で僕らが認知してる”ロードバイク”ってこんな遊び方ができるものだっけ??」と。
「世間の言うロードバイクとはちがって、Rivendellの考えるこのロードバイクは太いタイヤを履くことができるし、ロードバイクなのにRivendellのような乗り心地を備えている」
と、グラントさんの言葉。らしさ全開の言い回し。
前回のROADINIブログでは”ロードバイク”なんてキーワードは忘れて、Rivendellらしくスイープバックしたハンドルで組むパターン、をご紹介しましたが、今回は逆でストライクズバン!なドロップバー組みを見てください。
*RIVENDELL* roadini (54)
格好いい。奇を衒わずなRivendellらしい、ROADINIらしい組み方のこのお客様のRoadini、とっても好み。
組み方にそんな厳正にルールも正解もないですが、僕は基本的に本国のRivが扱っているパーツ群を中心に組み立てる派です。「骨格はベーシックで、そこにちょびっとスパイスをどこかに」くらいのバランス。パーツで大喜利したり奇をてらったりするのではなく、バーテープやバッグや余計な事・・捨てられずに取っておいたステッカーを貼るかどうか迷ったりニス塗りに挑戦したりなど、あくまでベーシックな骨格の上に、乗っていく中で徐々に乗り手がトッピングして、汚して個性的なバイクになっていくような感覚・・・が好きです。
ハンドルはヌードルバー。これもRIVデザインのハンドルです。製造元の日東さんはMod.177と呼んで日本ではその名で流通しています。
競技バイクが源流となって生まれた都市伝説「ドロップバーは肩幅と同じ幅を」はRIVを組むときは無視してください。肩幅より広いものを実際に握って想像して、立ち漕ぎの時助けてくれそうな幅を選んでくださいね。
バッグの取り付けに*RIVENDELL* john’s strapを使うのがなんだか最近マイブーム。付属のナイロンベルトがどっか行ってしまった方や味気なく感じる方は是非。
バーテープは弊社の*BLUE LUG* cotton cloth bar tapeのオリーブ+セラックニスです。写真ではブラウンっぽく見えますが実際はもっとミリタリー感じるオリーブ色です。バーエンドはガチのワインコルク、LUG HATAGAYAで実際に開いたボトルから使っています。
太RIVでは軽いギヤを仕込めるようにトリプルのクランクばっかりお勧めする日々でしたが、ここはROADINI、スマートにMIGHTY TOURのダブルでイケメンに。
雨の日もカッパ着てスマートに乗れるようフルフェンダー。Rivendellには綺麗なアルミのものでなくチープなプラ製のSKSがよく合います。好きなのはHONJOだけどRIVにはSKS!
本国アナウンスだとフェンダー+38cとありますが、ぶっちゃけちょいと厳しいかも・・Will君あの表記取り下げてくれないかな苦笑 実際はフェンダー+32でクリアランス良好、走りもスイスイ滑らかです。CLEM SMITH Jr.にもお乗りの方なので真逆の2台のコントラストを楽しんでいただけたらと思います。
もう1台、上記のバイクと対にしたい別解釈な組み方のDrop bar ROADINIを見てくださいませ。
*RIVENDELL* roadini (54)
こちらも同じサイズの54、1台目とは違って、あえて定番のRivendellなレシピの組み方ではないパーツ構成でのオーダー。カラーは前ロットのグレー+シルバー=”グリルバー”。
イメージとしては、僕のような”Rivendellオタク”ではないアメリカ人が、RIVフレームを手に入れて組み立てたような感じ・・伝わるでしょうか。
イメージの断片↑。きっとこのバイクのオーナーはRivファンではないけどこのフレームに惚れたんだと思う。
もしくはウルトラロマンス周りのRivBikeもRivのフレームに惹かれているけど思想や組み方まではトレースしていないようなあの感じ・・を脳内のテーマとして組みました。
そうしたら、グラント原理主義者の僕がいつも目指す組み方ではないのですが、このROADINIの”ネオ”なたたずまいがとっても格好いい。
ハンドルはこちらもヌードルバー、デザインbyリヴェンデル/メイドby日東です。バーエンドのミラーは*GILLES BERTHOUD*。ブレーキレバーも僕の大好物である名品SHIMANO R400をぐっと堪えてTRP。
NITTO M-1ラックにSWIFT INDUSTRIESのバッグをボサッと乗せるネオランドバッグスタイル。
普段は「チープにシルバーに」が心情ですがブラックのWHITE INDUSTRIESのハブを。エンド幅はRivendellに珍しく130mmなのでMi5ではなくT11ハブです。リムもいつもならのA23ではなくQUILのチョイス。重量ほぼ同じですがカッチリ感は全然違う。
5アームのSUGINOじゃなくて3ピンのものを、、テクトロR559ではなくPAULを、、65ピラーではなく83ピラーを、、BROOKSではなくBERTHOUDを、、
いつも脊髄反射で登場するベーシックを裏切りつつ脳内のイメージをめざしつつ。そして極め付けは、
11速コンポーネント。普段僕が任せていただく組み方だと99パーセント9速か8速をお勧めしちゃうところですが、このパーツ構成ならいける!と11速にて。DIA-COMPEの11速対応Wレバーで引いています。よく考えたらこれもWレバーが使えるROADINIならではなのかも(RivのフレームはWレバー台座のないものが多い)
グラント原理主義者な自分がマイRivバイクでは絶対にしないパーツ構成でしたが、組み上がったたたずまいがとても格好よかったので、お気に入りのROADINIです。そして乗り味、ほんとにRiv??ってくらいピュンピュン走ります。
Roadini、「ストレスのない軽さと速度感」と「Rivendellらしい優しい乗り味」の両方を持つフレームです。他のRivendellのフレームには似合わないものがバチっとハマったり、逆にアルバトロスバーで超マナーに組んでも他とは違うスッキリしたたたずまいになるし。個人的にはマスターシュバーですっきりシンプルに組んで乗ってみたい。
以上ROADINIのブログでした。気になる方是非店頭で実物触ってくださいね、画面越しでは伝わらない魔力がRivendellにはあります。
最後まで読んでくれてありがとうございます、タニでした。