上馬店からタニです。

今日はRivendellのとあるフレームにフォーカスします。

(Rivendellのスタッフ、Willの写真がいつも格好良くてフィルムカメラに興味津々です。誰か詳しい人教えて)

僕らが扱うフレーム達はスポーツ自転車全体で言うところでも少し特殊なものが多いかもしれませんが、Rivendellはその中でもさらにちょいと特殊です。いわゆる一般的なスポーツバイクの常識やセオリーが通じないところとか。

僕らも彼らの考えを、読み解くというか、紐解いていくというか、他のブランドのバイクを組むときとは違う脳で考えないとダメで、新しいフレームが入ってくるたびに勉強するつもりであーだこーだと組み立てています。

ぜひ皆さんには、そんな難しいことは考えずにRivendellに乗って欲しいのですが、各モデルの特徴や棲み分け、どのフレームが自身に合っているかわかりやすくするために、特設ページを作ってもらいました⇩⇩⇩

「Rivendell Bicycle Works」特集ページ
まだまだ未熟な訳の部分も多いし、今後も加筆修正しながら更新していくので、Rivendellのフレームで迷ってしまったら、晩酌しながらこのページを見ていただけたら幸いです。

そんでもって!長い前振りを経て、今日はこのRivendell特設ページに「LEO ROADINI」というフレームの項目を追加したのでそのご紹介です。
*RIVENDELL* roadini (50)
LEO ROADINI

Rivendellの現行手に入るラインナップ唯一、彼らが”ROAD BIKE”と呼ぶフレームです。

でもそれは僕らニッポンジンが頭に描く“ロードバイク”ではありません。
*RIVENDELL* roadini (54)Rivendellが定義するロードバイクはタイヤクリアランス35c、38cあたり。

これはSURLYの過去の名車”PACER”と同じ考え方で、競技でない限り、皆の日常はこのくらいの太さのタイヤが履けた方が快適だよ、というもの。

他のRivendellモデルよりキビキビとシャープな乗り味。以前「太RIVと細RIV」なんてブログを書きましたが、いわゆる細RIV、GUS BOOTSの真逆にあたります。

個人的には、太いタイヤで長ーいチェーンステーの太RIVに最近お熱でしたが、Rivのフレームを組むたびに脳裏に、実は都内を走り回るにはこのROADINIが最適解なのでは、、という想いがフツフツと。いくら格好いいMTBタイヤを履いたって、オフロードに持ち出せるのなんて月に1回か2回・・そんな違和感が心の中にあったからかも。

なので僕の思う、日常の都市生活で活躍する理想のバイクはどんなんだろう、と2台のROADINIを組んでみました。

まず1台目。
*RIVENDELL* roadini (50)
*RIVENDELL* roadini (50)
サイズは50、適応PBH(地面から恥骨まで、食い込ませた股下の長さ)は77-83cm。
*RIVENDELL* roadini (50)
*RIVENDELL* roadini (50)
Rivendellのバイクにシマノの現行の変速STIレバーと、純正のロードバイククランクを組み付けることは、滅多にないのですが、このフレームならちょっとありなのかも、というご提案。

というのも、昔はそんな組み方はイケテナイと思ってた僕ですが、このフレームが発売されてすぐ、Rivスタッフのハリーがそんな組み方をしていて、目から鱗ポロりしたわけです。
*RIVENDELL* roadini (50)
*RIVENDELL* roadini (50)
リムもシッカリ頑丈なものではなく、ピュンと軽いA23を。タイヤはRivendellの33c。33って聞くと僕は麻痺してるので「細いかな」なんて思うけど、世のロードバイクは23cですもんね。

太めのタイヤを跨ぐため、いわゆる”ミディアムリーチ”のブレーキが必要なのですが、shimano、dia-compe、tektroといくつかのメーカーがまだ作ってくれています。今回はシマノにしました。
*RIVENDELL* roadini (50)
*RIVENDELL* roadini (50)
乗り味は、Rivendellにしたら、って言ったら大好きなRivに申し訳ないのだけど、Rivにしたらかなりスイスイ軽くスピード感あり。踏んだらグングン前に出る加速感。26.0mmのドロップハンドルを選んだのなら美しい*NITTO* rivendell lugged stemを使えるのも良いところ。

クロモリの美しいロードバイクが欲しいけど、タイトで縁石の段差で気を遣う細いのはちょっと、という方にぜひ乗って欲しいです。

そしてもう1台。
*RIVENDELL* roadini (54)
*RIVENDELL* roadini (54)
サイズは54。適応PBHは82-87cm。

ドロップハンドルから一旦離れてフラットバーロードというか、朝起きて顔洗って乗るのが億劫にならないバイクをイメージして組みました。
*RIVENDELL* roadini (54)
*RIVENDELL* roadini (54)
ハンドルはアップライトで前傾は取らず、rivendell bullmoose bar。通勤や休日のいつもの格好でバサッと跨げるようなイメージ。

他のRivendellのフレームに比べ、ラックやキャリアを取り付ける穴が少なめなRoadiniですが、いつものバッグをボサッと放り込むには、バスケットスタイルがやはり。
*RIVENDELL* roadini (54)
*RIVENDELL* roadini (54)
靴を選ばない”スニーカーペダル”ことRMX。太Rivならピン付きのGammaなんかがおすすめすること多いのですが、これもRoadiniの特徴かも。

*RIVENDELL* roadini (54)
*RIVENDELL* roadini (54)
タイヤはどれくらいの太さが入るのか試したかったので、38cシュワルベを放り込んでみました。どうやらこれがマックスクリアランス。

組んでみて今更ですが、この組み方なら通勤号としても良さそうなので、雨に強いCAMBIUMサドルで、32cか28cのタイヤ+フェンダーで組んでも良かったかなあ、と思いました。雨でも電車乗りたくない!って方のコミューターにもROADINIはきっとハマってくれると思います。

以上2台、猫のヘッドバッジのROADINI。
*RIVENDELL* roadini (50)
*RIVENDELL* roadini (54)
こちらバイクカタログからもいろんな組み方のROADINIが見れますのでぜひ覗いてください。

細Riv、ROADINIのご紹介でした。