最近上馬店のすぐ近くにチーズケーキ屋さんができて気になってる谷です。
行かないけど!
一人でケーキ屋さんにイートインできるPOWERが欲しいです。本日の上馬ピットの一コマ。
zeitgeist saddle bagを良い感じに愛用しているお客様が、偶然同時にピットイン。SURLYとRIVENDELL。
それぞれが自分らしく使っていて、とても格好良かったです。
自転車本体もそうだけど、新品のおろしたてよりも、使い込んで味が出てたり、持ち主がDIYや微調整を重ねた後の方が様になる、ってことがよくあります。
・・・なーんてことをもやもや考えていたら、
もう1台ピットイン。3台揃った!偶然です。
このLeMondについている方は昔お求めいただいた初期ロット。当時はこのワックスコットンが通常の選択肢にあって、リフレクターの色も黄色とかが選べました。
ZEITGEIST。その名の通りsaddle bagなので上記3台サドルの下につけていますが、フロント、ハンドルに仕込むのも良いです。世界中でフロントに使う人もじわじわ増えて、それがfabio’s chestにも繋がっていったのかなーなんて想像したり。
そんな話から、カスタマーズバイクチェック行きます。お客様のバイク2台。
*RIVENDELL* roadini (47)
SURLYとRIVENDELL、扱うブランドの2大巨頭でありどちらも大好きで大事なメーカーさん。似通った価値観や考え方も持ってて自転車界全体で言うと被るところも少しあるのだけど、見た目の通り全然違ってて。
僕のように両方好きな人もいれば、どちらかしか好きにならない、どちらかしか必要ない、っていう人もいます。それは悪いことじゃなくて、VANSとCONVERSEみたいだな、って思います。僕はどっちも履きます。いやVANSだけあればいいっしょ、って人の気持ちもわかりますし、逆も然り。
じゃあNIKEはなんなの?って聞かれたら顔真っ赤っ赤で黙ってしまいます。
このオーナーもきっとそうだと思いますが、多くのRIVENDELL乗りの方がそうであるように(僕もそう)どんなバイクか、よりもまずはこの他にない世界観、デザイン、ルックス。そこが好きになるきっかけだと思いますし、それで良いと思います。
そしてその次に、同じRIVENDELLでも、個性的で長所短所の違うフレームラインナップから、どのフレームが用途に馴染むか一緒に考えましょう。いつでも全てのモデルが手に入るわけではありませんが、どれもほんと魅力的。
ちなみにこのROADINIはRIVのラインナップの中では「ロードバイク」のニュアンスが強めのモデル。タイヤのクリアランスも細く(といっても42Bは軽く入る、ここはSURLYと同じ考え方)軽量でスピード感あるモデル。
とはいえそれが世に言うロードバイクな訳はなくて、エブリデーバイク、競技やスピードのためじゃなくいつもの格好で生活圏を走り回るに適したジオメトリ。
CLEMに乗っている僕が言うと矛盾しちゃいますが、狭いTOKYOをすばしっこく駆けるなら、このROADINIか*RIVENDELL* A. homer hilsenがタイヤの太さ的にもちょうど良いのかな、なんて思います。
グイっと手前に戻ったハンドルはchoco bar。RIVENDELLがデザインしたハンドル。
シフトレバーはPAULの台座Thumbiesの左用を右に、ハンドルの内側(親指側)に仕込んであります。8速でフリクション。力まず直感的アナログ変速。休日にジーンズで乗るなら12速も必要ないな、って方に。
フロントの変速は省きました。チェーン落ちしないハイテクチェーンリングが昨今主流ですがPAULのCHAIN KEEPERでフロントシングルにしてあります。
頑丈で美しくて、乗り込めば乗り込むほど愛着が湧いていって、ちょっとクラシックな佇まいなバイクがお好きな方は、きっとRIVENDELLを気に入ってもらえると思います。
お次はVANSスリッポン、SURLYのSTEAMROLLER。
*SURLY* steamroller (49)
SURLYの作るピストフレーム。ピストとしてはとってもSURLYらしいのだけど。軽くて、ラックダボが一つも付いていない、というSURLYらしくなさも持ってるフレーム。
僕自身、昔競輪のフレームからこのSTEAMROLLERに乗り換えて、めちゃくちゃショックで、それがすごい大きな転機となって・・自転車を好きになるきっかけになった思い入れのあるフレームです。
初めてのバイク、ファーストバイクをお探しのオーナー。この方のようにもしも用途や目的が”生活圏内”のバイクだったとしたら「シングルスピード」、変速のないシンプルなバイクを選択肢に入れてみてください。
構造は簡単、パーツの数も少なく故障もしにくいシングルスピード。よく走るフレームであれば都内くらい何処へでもいけます。
ハンドルはビシッとまっすぐなFor shred bar。ど真ん中の基本形から使ってみて、興味が移ろいだらどんなハンドルにも交換できます。変速のワイヤーがないので交換もイージー。
グリップとレバーを真っ黒けにしなかったオーナーのチョイスにグッときました。パーツを選ぶとき、くっつける前に感じる「合うかも!」って予感、大事です。
僕が思うsteamrollerの良いところもう一つ。フリーギアが似合う。
トラックバイク、ピストってニュアンスが強いフレームだと、どうしても固定ギアの方がキマる、なんてこともあります。STEAMはジオメトリもどちらかというとロードバイクのニュアンス。
ピストではまず入らない太いタイヤも履けるその設計は「ピスト」な組み方に縛られないので、自由です。
(タイヤクリアランスに注目。まだまだ余裕あり。この余白が超大事)
まずはこのフレームで「自転車に乗ること」「自転車って便利で楽しい」って感覚を生活の中になじませて。そこから未来カゴつけたり泥除けつけたり極太いタイヤを仕込んでみたり、、このバイクをさらにいじっても良し、自転車という沼にハマっても良し、です笑
乗りまくって乗りまくって、大事にボロボロにしてくださいね。
本日は以上、上馬店より2台でした。誰かチーズケーキ屋さん行ってみてください。