ある日の上馬店のピットにて。

スタッフのコンノボーイが、アッツアツに熱したハンダゴテを、

SWIFTのバッグにブスリ。

コンちゃんが狂った!!

メカニックからペインターに転身して、毎日フレームを塗っているから何か吸引してついに奇行に出てしまった、と想像させてしまったらごめんなさい、これは純然たるカスタム作業の一コマです。

今日はこちら。

相変わらずこれだけだとなんのパーツかわかりませんね。

僕のバイクにもついています。見たら用途がわかります。
*ANT* touring bike
ランドナーバッグとハンドルをつないで、バッグをサポートする通称「ディカラー」FW-20

フロントラックに乗せただけでもランドナーバッグは使えますが、重いものを入れたりアクティブに乗るとバッグはユサユサ、中身はゴチャゴチャ。
*ANT* touring bike
あるとなしでは大違いで、びっくりするくらいバッグをがっちりホールドしてくれます。

ちょっとニッチなパーツですが、喜んでくれる方がいると信じて、日東さんに作ってもらったもの。

先日のお取り付けのご要望の模様を記録しておきます。

ピットインしたのはOCEAN AIR CYCLE、RAMBLER。このバイクに、

SWIFTのOZETTE RANDO BAGを装着のご依頼。


まずはモックアップ、M-1フロントラックに乗せて、ハンドルやフロントラックとバッグの位置関係を見てみます。

そしてディカラーをハンドルに仮付け。まだボルトは本トルクかけません、手で動かせるくらいにゆるく固定するのがポイント

ディカラーを可動させて背板をバッグにピタッとくる位置、角度を探します。

ディカラーの位置が決まったら、マーキング。

何気のこのマーキング、なかなか緊張します。

マーキングが済んだらバッグと背板を外して

マークの位置を確認。

相手は布です、金属と違ってピタッとキッチリ左右対称にはなりません。バイクについたときに一番気持ち良いとこを狙ってマークを確定。

そしてここで登場するのが、

冒頭のハンダゴテです。普通に100均で売ってるやつ。

覚悟を決めたら、ズボッと思い切りよく。

最初の一個は、僕は取り返しのつかないことをしてしまった・・・という罪悪感がありますが、錯覚です。合計3点開けます。

結果通すボルトは5mmなので、ハンダゴテのロッド部も5mmなら最高です。キリより素早く穴があくし、生地が溶けてほつれ止めにもなります。

外径大きめのワッシャーを入れたら穴の周りの負荷が減るかしら。

がっちりつきました。

あとはもう仕上げるのみ。

スロットに差し込んで、バッグ付属のベルクロをラックに固定します。

クランプ部分を稼働させながら、バッグがバッチリな位置に収まったら、

ようやくクランプ部のボルトを本締めします。

うむ。

ぜひ試しにハンドルをユサユサしてみてください。バッグにみなぎるPOWER。剛性感。

OZETTEをすでに愛用している方、これから愛車になにか積載応力を添加したい方。是非セットで使って欲しいです。

そのうちこれを見てDIYで取り付けちゃう猛者もいたら嬉しい。もちろん僕らに取り付けお任せいただいても構いません。
愛車への試着フィッティングもいたしますのでお気軽にお申し付けくださいな。