上馬店より谷です。

ブルーラグ夏の風物詩、地獄の棚卸し週間も昨日まで、本日から3店舗とも通常運転で皆様のご来店お待ちしております。

(↓これは実施直前の写真)


ブルーラグの店舗に来ていただいた方なら何が地獄かわかっていただけるでしょうか。店中のバーコードを一つずつピッピします。来てくれたお客様を楽しませようと天井から足元まで所狭しと並べた商品の全てが牙を剥きます。

そしてこの暑さも相まって、終盤には奇声を発したり、音速で腰を振ったり奇行に走る者も出ながら達成する夏の風物詩。臨時休業にてご迷惑をおかけしました。完了すれば澄み渡るスッキリ前頭葉、本日より通常営業、ぜひお近くのブルーラグまで遊びに来てくださいね。

納車してから少し時間が経ってしまったけど、本日はお客様バイクのご紹介。キーワードは最近ドドっと再入荷のあった、大好きなアメリカンメーカーPAUL COMPONENT

これから自転車を組もう、って方の参考になることがあれば僕もオーナーも本望です。


*SURLY* Long haul tracker

SURLYの名車LHTをベースに、どこか古いマウンテンバイクのような面持ちで組ませていただいたバイク。

タイトなトラックバイクがそうであるように、このOLD MTBも利便性であったり、合理的な機能を飛び越えてただ”格好いい”って直感に働きかけるバイクだな、と思います。


ハンドルは*SURLY* sunrise bar。Velocity orangeのクランカーバーもそうだけど、キーワードとして象徴的なハンドルバーを先に決めて、そのテーマに沿って。

ブレーキレバー、ブレーキキャリパーはPAUL。

温故知新に”古いマウンテンバイク”ってキーワードの時、必ず使うのがPAULの製品。機能性能だけでなく、ルックスだけでもなく。先日のブログにもあったようにこのアメリカンガレージメーカーは30周年。実際に今ビンテージと呼ばれるパーツ群と同じ時代から活躍してきた、そしてなお進化するアメリカカルフォルニアのメーカーさん。

古いものを愛でる、という価値観も個人的に大好きだし(昔のパーツ格好いいですし)、大いに大いに理解できるのですが、今現在なお戦って躍進している小さなメーカーに僕は対価を払いたい。ライバルは淘汰されつつも生き残りマイナーチェンジを繰り返しているだけあって、性能も耐久性も古いものとは比べ物にならないです。

インチアップして旬な650Bでお組みすることも増えてきたLHT、今回はクラシックに26インチにて。自分も650B信者ですが、ここまで主流になってくるとカウンターで26で組むことが今後は増えるんじゃないか、と思います。選択肢減ってしまいましたがまだまだ26も良いタイヤ、ホイールを用意できます。

クランクもmade in USA、WHITE IKNDUSTRIES。フロントシングルかつスポーティにしたくない時の必殺技。

サドルはお持ち込み。以前のバイクで使っていたものを経済的に。お持ち込みパーツ歓迎です。問題ありません。今のってるバイクから移せるものがあれば活かして、その分他のパーツの費用にした方が良いです。

普段の脚として、オーナーの用途に無理なく不便なくというのが前提ですが、オーナー自身の格好いいと思うもの、お気に入りになるキーワードを持ってパーツを決めていったバイクが、すごく佇まいよくてPAULってキーワード、アメリカンパーツがハマってて格好良かった、です。

もう1台ご紹介させてください。この時期、ピットでよく目にするもの、お持ち込みのバイクのリビルド、リフレッシュ。

このテーマの時度々登場するのが、そう強く思わせてくれたのが、以前作業させてもらった↑こちらのお客様のバイク。

お持ち込みの古いHIRAMEのMTBを、PAULのブレーキ やNITTOさん、だいぶ選択肢減ってしまったリムブレーキ用のリムをずっと作ってくれてるVELOCITYを使ってリフレッシュ。

 

そんでもって、このバイクと1台目のLHTにも通ずるキーワードで組ませていただいたこちらをご紹介。

*ARAYA* muddy fox

お持ち込み古いARAYAの再構築ビルド。

*ARAYA* muddy fox

乗り込まれてヤレている状態を、オーバーホールも兼ねて再構築のご依頼でした。

 

僕自身はビンテージより今現在のメーカー、ビルダーさんが作り出すものが好きです。”今”頑張って物つくりしている人を支えたい、その人が今後も続けて制作ができるように応援したいからです。あと単純に古いものより壊れにくいっていうのもあります。壊れやすいのは、不便。

なので古いバイクをお持ちで不便を感じていたら、今のメーカーさんの部品を使って便利になったり格好良くなるカスタム、リフレッシュをしちゃう、っていうの凄く良いと思うし、バイクとしても格好いいと思います。

*ARAYA* muddy fox
クラシックな真一文字のハンドルで前傾姿勢がきつかった、とのことで*NITTO* B802 riser barに。ググッと大きくライズ、手前人スイープ。バイクの雰囲気壊さずポジション解決。
*ARAYA* muddy fox
*ARAYA* muddy fox
ブレーキはやっぱりPAUL。ここでもキーワード。

 

アメリカで丁寧に、アルミのブロックから削り出されるパーツはただ見た目がOLD MTBに似合うってだけじゃなくて、ちゃんと頑丈さだったり、整備のしやすさだったり、使ってみてわかる機能や工夫がたくさん詰まっているところ。
*ARAYA* muddy fox
*ARAYA* muddy fox
ドライブ周りは一新。現行のMTBコンポにwolf toothのチェーンリング、SUGINOのアーム。一見クラシックだけどモダンな1xドライブ。フロントディレーラーと左手のレバーはなくなっても以前あったギアはほぼカバーできちゃうのが文明。調査兵団。
*ARAYA* muddy fox
活かせるところ、まだ使えるところ、不便を感じていないところは残して活かします。このミックス感が格好いいです。

全部古いもので合わせるのでなくて、今この現在に良いパーツを一生懸命考えて作ってるメーカーさんがたくさんあって、それらをフォローすると乗り味や使い勝手もよくなっちゃう。

本当はフレームそのものも今のものを乗って欲しいし選んで欲しいのが本音ですが、古いバイクの現行にはない魅力に惹かれてしまう気持ちもすごくわかります。

古きに倣って、でも使って不便がなくて・・そんなバイクを組ませていただく時PAULのパーツの暗躍があります。

わかりやすいのがブレーキだと思うので、店頭にPAULブレーキを仕込んだバイク、試乗車もあります。今ならショーケースの中におりどり緑でパーツ達も揃っています。ぜひ握って乗って、その品質に触れていただけると嬉しいです。