上馬店の谷です。
今日はRivendellのことを書きます。
僕が普段Rivendellに乗るのはもっぱら生活圏内。主に通勤。または休日普段着で行く買い物、ご飯、映画、散髪の時とか。自転車に乗るのが目的じゃない日に乗ることが多いです。ちょいと遠出ならせいぜい上野公園くらいまで。
そんな日常で活躍するバイクにぴったりなRivendellだけど、本国Rivendellのスタッフが休日にやるような、Rivendellで遊ぶために出かけて、いつもよりちょっと遠出して、見慣れない風景の中を走る。そんなのがやりたくて先日皆で出かけてきました。
オフロードの上を自分のRivBikeがどんな風に走るか試したい。そんなのが動機のライドでした(楽しかった!第2回やろうみんな!)
ライドの模様はまっちゃんブログに書いてあるので、僕はスタッフが乗ってるRivbikeたちのバイクチェックしつつ、RIVENDELLを気になってる人、何か新しい自転車をお探しの方にご紹介していこうと思います。
と、その前に少々脱線。先日まっちゃんが書いていたRIVENDELLライドブログにも出てきたキーワード「THE JUNGLE STEP THRU」。
RIVENDELLのアカウントから発信された素敵な写真とキーワード。刺さってしまいました。
「THE JUNGLE STEP THRU」。今年の3月、チューヤンとRIVENDELLに訪問した時、Rivのボスグラントさんが乗っていたバイクがブワッと頭の中に出てきました。なのでバイクチェック一人目はグラントさん。
その日グラントさんが乗っていたのは「CLEM SMITH Jr.」のL style。
・・・喰らいました。
この跨ぎやすいステップスルー形状のCLEMは、普段僕らのお店では女性のためのバイクとしてや、街乗り、一番”日常”に近いバイクとしてまったりめに組むことが多かったものだから、鮮明に脳みそに飛び込んできました。
この形状のフレームに、MTBのオフロードタイヤがはめ込まれていて、そのタイヤはおそらく最近「THE JUNGLE STEP THRU」して遊んだ時の土汚れが。非日常に飛び出す組み方のL Styleが新鮮。
この時はJUNGLE STEP THRUなんて言葉は聞いたこともなくて(多分彼らもそんなジャンルなんて真剣に考えてなくて後からSNSで半分ジョークでつけたのかもしれないけど)
積載は”ツーリング”なニュアンスでてんこ盛りではなくてそこそこ。きっと日帰りで遊ぶため、アクティブな路面走るための最低限の量。
(ラックの角度テキトー笑 お客様のバイクにはこうは絶対つけないけど、この人ならこれで良いのかも。あとボトルの位置)
もう僕は猛烈にCLEM L styleを組みたくなってしまいました。欲しくなってしまいました。。
RIVENDELLのボスであり、ほぼ全てのフレームのデザインを手がける人なのだから、歴代ほとんどのRivのバイクを所有しているであろうグラントさん。
でもきっとレジェンドでも「マイブーム」ってあると思うし、「最近こればっか乗っちゃうんだよね!」って僕らが日々ピットで話してるような気持ちもあるのかな?って想像します。
だから訪問時に最近のこの人が何乗ってるか、最近どんな気分かが知りたくて、今現在の生のバイクが見たかった。
まあたまたま今、この人のワクワクする組み方と乗り方が「THE JUNGLE STEP THRU」って感じで、僕がL Style CLEMのフレームを買ってパーツをくっつけて、レンタカーを借りる頃にはきっと全然また新しいアイデアをニヤニヤと見せてくるんだろう。この雲の上の追っつけない変化と探求が、僕の思うグラントさん。イコールRivendellの魅力だと思います。
とはいえCLEMのL style、女性的な組み方がやはり真骨頂なのだけど、男子的オフローダーに組むのやってみたい!完全にまた影響を受けてしまいました。
*RIVENDELL* clem smith Jr. L-style。女の子サイズの45が今まで人気でしたが、男子サイズの52も少しだけあります。ジャングルステップスルーで組んじゃう猛者募集!です。
続きまして、これは僕のCLEM Smith。ステップスルーではないH-style。
先日のライドに合わせて多少いじって臨みました。上記の影響でパーツをL styleに載せ替えちゃおうかなと割と本気で悩み中ですが、最初見た時に好きになったのはH-styleでした。
僕は173cmで52サイズに乗っています。その52サイズもあとグリーンがラスト1本。 ※お取り置きのキャンセルでマスタードカラーの52が1本出ました、気になっていた方いましたらお問い合わせくださいませ
H-styleは再生産の予定も現在ないそうです。その上のサイズ59はかなり大きいので背の高い方向き。トップチューブがこっちの方がいい方、ぜひ乗って欲しいです。スローで大らかで本当に良いフレームです。
お次はまっちゃんとダンカンのバイク。
「Sam Hillborne」
ラインナップ中一番バランスがとれていて、Clemよりキビキビと機動力があって、でも積載もオフロードもこなせちゃう。もし自分がもう1台Rivを所有できるなら、僕はこのSamに乗りたいです。CLEMと全然違う乗り味なので。
二人の組み方が全然違っておもしろい。スタッフは皆自分のRivが一番カッケー、って思ってる節があります(オトナ気ない)バイクは自己表現ツール。
最近のRivendellのモデルはグラントさんのマイブームでロングチェーンステー(後輪までが長い)設計が多いですが、Samは伝統的なRivのジオメトリに近くて、僕の中で、憧れていたけど実物を見ることもできなかった”あの時のRivendell”のルックス。
タイヤは43cくらいまで入ります。まっちゃん身長168cmで51サイズ、ホイールは650B。ダンカン174cmで55サイズ、このサイズから700Cです。今あるカラーはブラックとSage(薄いミントカラー)。
手前に大きく戻ったハンドルでもいいし、CLEMにはできないドロップハンドルで組んじゃう、なんてこともできるジオメトリ。
そしてウエンツが乗っているのはこれ。
「Joe Appaloosa」
彼は自分のRivendellは自分で紹介ブログ書きたい!とのことなので詳細は彼に任せます。
Clemと同じく太いタイヤをVブレーキで操るMTB臭の強いJOE APPLOOSAですが、Clemより速い、走ります。Clemではまったりすぎるなという方はこのJoeがオススメです。個人的には
このフォーク肩のラグがラインナップの中のフォークで一番好きです。このディテールがめちゃんこ羨ましい。
COOK PAINT WORKS、コンノボーイの愛機のことも書きます。
「Atlantis」。コンノボーイ身長170cm、サイズ53に乗っています。(わざとちょっと大きめフレームを選んでいます。本当は彼の適正は50サイズ。)
コンノボーイは広いタイヤクリアランスを活かしてブルムースバーにてMTBライクに組んでいます。悔しいけど、いいな。
カメラを向けると爆発する彼の”映え”の表情に目がいってしまいますがこれは彼の計算です 現在残るモデルの中では一番歴史が長いモデルAtlantis。
その昔はアメリカ製で値段も高価なモデルとしてラインナップされていて、復刻、といったら違うけど最近再構築されてリリースされたロットです。
僕は以前このモデルは積載ツーリングに適したモデルなのかと思っていました。アメリカ中でこのフレームでツーリングを楽しんでいる人の画像が見つかったから。
でも調べてみると、Rivendell初期の頃にあったモデル”All-rouder”という前身フレームの後継機だそう。Rivの中でも発売されてから一番長いフレーム。USA bridgestoneの血統の正当なる子孫。
その名の通り、オールラウンドに積載もこなす全地形バイク。このAtlantisの設計思想が脈々と受け継がれていって、後続のRivendellのバイク達にその汎用性、何にでも使える、オフロードもオンロードも、って基盤になっていったのかな、と想像します。
Atlantisだけに船のヘッドバッジが美くて、昔からのRivendell乗りの人達からは「Atlantisだけは特に特別」って言われてるモデルだそう。ごく少量しか入ってきませんでしたが、そんな裏側のストーリーを加味しつつ選んでくれたら嬉しいです。
Rivendellはそもそものフレーム数が少なく、モデルや色によっては日本に10台も入ってこないこともよくあります。他の大きなメーカーと違って無いサイズを取り寄せることもできないし、売り切れたフレームがまた生産されるとは限りません。なので合うサイズ惚れたモデルがその時あれば一期一会なニュアンスもあります。
気になるRivendellはありましたでしょうか。Rivって他のどのメーカーにも、他のどの自転車のジャンルとも違う魔力があります。組み方に始まって、乗り方、遊び方、その日行く先をも変えちゃう魔力。
今回は、普段のエリアから抜け出して遊ぶバイクとして紹介しましたが、別にオフロード行かなくたっていいです。マウンテンバイクじゃあないし、いつもの道、いつもの街で乗っていただけたらRivendellはOKです。
僕の中でまたすごくHOTなのでひいき目たっぷり入っちゃいましたが、RIVENDELLのご紹介でした。
(↓最後にお元気なグラントさんのジャングルステップスルーを貼っておきます↓)