上馬店より谷です。
今週より、ブルーラグ各店の定休日が変更になりました。
幡ヶ谷店:毎週水曜日 お休み
上馬店 :毎週水曜日 + 第1、第3火曜日 お休み
代々木公園店:毎週木曜日 + 第1、第3火曜日 お休み
ご迷惑をおかけしますが、今後ともお近くのブルーラグをよろしくお願いいたしますm(_ _)m
週末のブルーラグでよく見られる光景。
背の高いお客様のダブルトップチューブのRivendellのカスタムご依頼で、ウエンツが強制三角木馬になってる光景。
ではなくて、
担当メカニックとオーナーさんの、パーツ決めMTGの光景。
前回決めていただいたフレームに、組んでおいたホイールを履かせて残りのパーツを決めていく話し合い。
どういう風に乗りたいか、用途や距離、使い方遊び方。ざっくばらんに色々聞かせてもらって、オーナーのご希望と僕らのオススメを織り交ぜながらパーツを決めていく楽しい時間。
仮組みモックアップの段階で、すでにいい感じ。
自転車。ルックスも大事。ちょっとでもお気に入りになるように、愛着湧くように、些細な好みや要望伝えてください。小難しい部品の互換や規格は担当メカニックに任せて、見た目、大事です。そこがなければ自転車楽しくないです。迷ったり考えたりする時間も楽しんでもらえたら嬉しい。
今日はお客様のバイクのご紹介。
これからバイクを組みたい方、今乗ってるバイクをいじりたい方、自分がどんなバイクにしたいんだろう?って悩んだら、他人のバイクをチェックするってうのが解決の近道になることがあります。
いきます。
*RIVENDELL* joe appaloosa(51)
代表的モデルSam HillborneとHunqapillar(かつてあったMTB寄りのモデル)の間に位置するフレームJoe Appaloosa。美しい馬のヘッドバッジ、個性的なフォーク、凝ったディテールにも目を引くけど、いま手に入るRivのラインナップの中では大きなタイヤが入って制動力の強いVブレーキ、その古いMTBっぽいニュアンスを気に入ってもらうことが多い同モデル。
「半お任せで・・RIVENDELLっぽくない組み方をやってみたいんだよね」
とパーツを決めていく前に、そんなお題をいただきました。「恐縮ですが・・燃えます!」とお答えしてオーナーさんと何度もMTG重ねてパーツ決め。半お任せはメカニックのお尻に火をつける劇薬です。担当メカは持ってる引き出しを振り絞って日頃溜め込んだアイデアの中からこのバイクにハマるモノを考えます。
大前提として毎日の通勤と、たまの休日のオフロードライド。その用途に不便がないように。タイヤはがっつりマウンテンタイヤだと通勤アスファルトが大変なので、間をとったグラベル用のものをご提案。ハンドルはよく使う楽チンポジションのものではなく、体重が預けられて急いている通勤の時もスピードが出しやすいようget around bar。
RIVはクリーンにシルバーのパーツ構成がマナーな感じで根底にあって、最近はそれのカウンターでブラックちょい混ぜでお組みすることが多いですが、惜しくもディスコンになっていまったPAULのRHUBやカラーアルマイトのパーツを主役にして、オーナーが好きな古いMTBの写真を見せてもらったり「アメリカ人が昔のMTBフレームをPAULでリビルドしてるの格好いいよねー」と沢山お互いの好きなものをお話ししてイメージを共有しながら組み進めました。
このフレームのためにカスタムオーダーしていただいたFAIRWEATHERのフレームバッグもポイントです。フレームに合わせてパターンを取っているのでぴったりの寸法。
納車後たくさん乗っていただいているようで嬉しいです。新品よりオーナーのDIYが加わった方が格好いいのがRivendell。乗りながら不便を潰してカスタムして、もっともっとオーナーさんに身近なバイクにしていってほしいです。
お次行きます。
*SURLY* pack rat (56)
初めてのバイク、ファーストバイクとして選んでいただいたのはPack Rat。
SURLYの幅広すぎるラインナップ、自身にどのモデルが合うか一つ選ぶのって難しいと思う。どんなバイクが欲しいか、必要か、最初は皆イメージするのも難しい(僕もそうでした)
このオーナーさんも最初からPack Ratと決まっていたのではなく、お店でお話しして、何に使うか、どういうものがお好みか。
そして店頭の展示車たちやバイクカタログを見ていただいたり、協議の結果Pack Ratをご提案させていただきました。
ただモデル云々の前に、オーナーさんとお話ししていく中で、色々なサンプル見るうちに、
「シンプルで、スッキリしたものが好きなのかも」とキーワードが。
些細なことでもいいし、見た目や感覚的なものでもいいので、こういうご自分の好みが見えてくると、僕ら担当のメカもそこからイメージが膨らみます。無機質なシルバーにペイントして・・SURLYロゴのデカールは貼らずに無表情に・・そこからはサクサクバイクが具体的になっていきます。
初めてのバイク、この先どんな好みに変わっていくかわからないし、乗り始めたら用途が変わるかもしれない。なるべく癖なく馴れていくまで快適に、目的用途の主である「街乗り、家から会社までの通勤路」と心がけてパーツを選んでいきました。お住いの周り「坂が多い」という情報もギア周りを決める重要な要素。
そしてなぜ「PACK RAT」になったのか。実はお話し合いの中で一番人気のクロスチェックや、沢山荷物も詰めて長距離にも適したLONG HAUL TRACKERをオススメするか僕自身迷いました。その2車種でも同じ役割のバイクを組めるけど、決め手になったのは、
・クロスチェックにあるオフロードもこなすのニュアンスが必要ないかもしれない、また街中で駐輪するスタンドは必須で、未来付けるかもしれない泥除け(フェンダー)との共存がクロスチェックは難しい。
・小回りのきく、軽くて軽快なイメージがあったオーナーにLHTは重すぎる(頑丈すぎる)のではないか
そして、「フロントに大きなラックかバスケットをつけるかもしれない、通勤でお仕事用の荷物を前に詰むかもしれない」というのが大きな決め手になりました。Pack Ratはフロントに荷物を積むのに特に特化したフレーム。重いものを前に積んでも乗り味に影響しにくい、という長所がぴったりだな、と思いました。
納車時に、お話の通りフロントラックと*REALM* wald 137 basket bagを追加で仕込んでくれたオーナー。きっと通勤時ストレス少なく積載できていると思います。
・・・本日は以上2台のご紹介でした。RivendellとSURLY、弊社のエース2大巨頭。
僕は梅雨前のこの時期が自転車的に一番好きな季節です。初めてのバイクをお探しの方も、2台目や新たなバイクの構想をお持ちの方も、バラエティ豊かな店頭の展示車、試乗車をぜひ見に来て欲しいです。
天気が良ければぜひまたがって、走る気持ち良さや、ぐんぐんと前に進む感覚。僕らがはまってしまった自転車の楽しいところ、便利なところを感じてもらえたらと思います。