velocityのdeep-v。この黄色いデカールが目印。
トラックバイク好きだった人、一度はお世話になったのでは。
昔話はざっくりと。10年以上前ぐらいに、メチャクチャ流行ったんです。このリム。
(よくよく数えて10年以上前なんだと思って少しゾッとしました。時の流れは残酷。)
このリムが生まれたきっかけや時期は曖昧ですが、自分の資料で見る限り1999年~2001年くらいにはあったっぽいです。
世界で使われまくっていた全盛期は、主にトラックバイクに用いられていました。本当に色んな色があって、丈夫だからとみんな使ってた。
時の流れで段々使わなくなる人が増えていって、いつしか街中で見る機会が無くなってったなーと思っていた自分達は、
接客でトラックバイク以外のバイクに付けてもカッコいいんじゃない?と、選択肢の一つとしてオススメしたりもしていました。
流行り物って使いたくないなってカウンター的考えもあるし、でも昔流行ったからこそ、今見ると新鮮で良いなって思えたり。
洋服音楽文化なんでもそういう事あるけど、自転車でも例外ではありません。というワケで今回はこのリムの別注のご紹介。
*VELOCITY* deep-v rim (CNC all black)
あの頃を知っている紳士たちは黙って頷き、古き良きに憧れているヤング達はアツい!!と思ってくれるはず。
なんの捻りも無くオールブラック。と思うなかれ。
ブレーキ面にCNCを切った上にブラックアルマイトを施しているので、あの頃に比べて格段にストッピングパワーが強化されています。
あの頃と違う点をもう一つ。
もう知ってるよって話だろうけど、オーストラリアからアメリカに生産が変わっています。だからといって強度や重さが~とかは無いのでご安心を。
(ちゃんと“BORN IN AUSTRALIA”って書いてあるのも粋。)
誇張し過ぎないけど存在感あるルックスは唯一無二。
30㎜の絶妙なリム高と、リム幅の細さ、シェイプも完成されているから、他のブランドの同じリム高の物と比べても断然こっちがカッコいい。
“This rim is the jack-of-all-trades.”
何でも屋って意味らしいけど、良い意味も悪い意味もある皮肉った表現をされているこのリム。
エアロな見た目だけどロードレースで使うのには重い。けどその分丈夫で歪みにくい。
路上で楽しみ創めた当時の彼らからしたら、うってつけのリムだったに違いない。
勿論リムだけでも購入できるけど、僕らとしたらやっぱり作っておきたい。
同じくこのカルチャーに魅せられているダイチが丹精込めて組んでくれました。
MASH創成期のメンバーが履いていたであろう往年の組み合わせで用意してあります。
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ハブがGRAN COMPEのお求めやすいのもあります。
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流行りモノって、その時に使わなかったりする人や時って必ずあるはず。自分なんか天邪鬼なんで、当時そうだったなーと書きながら思い返してました。
そん時はカッコよく思えなかったり、カッコよくても使うのが悔しいとか思っちゃうんですよね。
で、ただの流行りモノは廃れるんだけど、良い流行りモノって巡り巡ってきたりで、
そのタイミングで昔天邪鬼だった人がハマっちゃったりするわけで。
今自分は過去最高にこのリムの事が気に入ってます。
安心の使い心地も、イナたいけどやっぱカッコいい見た目も、
シングルのバイクに丁度良い塩梅だなとつくづく実感。
あの頃の俺に言いたい。そんな穿った見方せず、そして粗末にあつかうんじゃないよと。
(この黄色のバイクに関しては次回にでも。)
それでは。