nbです。
テキサス州オースティンでハンドメイドされるTomii Cyclesのロードフレーム”CANVAS”が久しぶりに入荷しました!
実は去年の秋にも入荷していたのですがご予約分で完売となってしまっていたのです。。。
お待たせしました!
今回はストック分として2018年カラーの新色も合わせて到着です。
新色がこちらのDark Matcha / Soy Milk。
いわゆるブリティッシュレーシンググリーンと呼ばれるレースカーに使用されていたカラー。
深みのあるグリーンはかなりいい感じです。
付属しているラックは豆乳のような温かみのあるオフホワイト。
Tomii Cyclesらしい絶妙な配色となっています。
もう一色はスタンダードカラーであるBattle Ship Gray。
僕もこのカラーに乗っています。
残念ながら廃盤となってしまったのは代々木公園店のまっちゃんも乗っている鮮やかなライトグリーンのCucumber Green。
(こちらはサイズ52が1本だけ上馬店に在庫があります!もうゲットできないカラーなのでお早めに!)
久しぶりにCANVASの入荷なのでTomii CyclesとこのCANVASについても書いておきます。
Tomii Cyclesはテキサス州オースティンで活躍する日本人のビルダーNao Tomii氏によるハンドメイドフレームブランド。
Naoさんは元彫刻家でありカスタムカーをビルドしたりと様々なバックグラウンドを持っている人なんです。
それらはすべてフレームビルドに活かされていてクオリティーの高い溶接技術はもちろん細部のディティール、配色、美しいペイントデザインへと昇華しています。
ビルダーと言う言葉よりもアーティストという言葉の方がしっくりくるかもしれません。
↓彼がNaoさん。
昨年の6月には2年ぶりに来日し上馬店でイベントも開催し沢山の方に来場して頂きました。
これは彼が自分でカスタムしたVW。イケてます。
ペイントデザインはすべて手描きで生み出されます。
Team Blue LugのチームキットのデザインもNao氏が手掛けてくれました。
フレームの細部の作りこみは本当に素晴らしくInstagramやFlickrは必見です。
ルックスだけではなくフレームの性能面やジオメトリーも常に研究しており軽さと走りの良さも自信をもってお勧めできます。
TIG溶接やパイプのアレンジなどはボストンに居た時にKUALIS CYCLESのYoshi氏から学んだそうです。
アメリカで生み出される最新のスティールパイプも積極的に使用していて毎回その進化には驚かされます。
とにかく気持ちよく走るバイクなのでレーサーからの人気も高いのも納得です。
これらのバイクは身体の採寸から始まり、遊び方やスタイルやバイクに求める要望を話し合いその人だけのためのバイクに仕上げるフルカスタム。
僕もフルカスタムでバイクを作ってもらったことが何度かありますが初めて乗ったとは思えないフィット感と気持ち良さは他にはない魅力。
ドリームバイクなんて言い方をしますが最高の1台を作り上げる方法と言えます。
インタビューから始まり手間暇をかけて作り上げるので時間と予算もそれ相応にかかるのがこのスタイルです。
Tomii Cyclesは一般的なハンドメイドフレームよりも納期が安定していて早い(6~8ヵ月)ですが今すぐ欲しい!乗りたい!っていう人がいるのも事実。
それとハンドメイドバイクの良さを体感してもらう初めてのハンドメイドバイク的な位置づけで生まれたのが今回入荷したストックフレームモデルの”CANVAS”です。
プライスは税別288000円とフルカスタムよりもお手頃ですがパイプなどのグレードは落とさず最上級なもので構成されています。
CANVASは”All Day Road”というコンセプトのストックフレーム。
平日のイージーライドや通勤、週末のビッグライドまで一日中気持ち良く遊べるロードバイク。
ジオメトリはキビキビと良く走るピュアなロードレーサー、ヘッドチューブが少しだけ長めに設定されているので前傾がきつくなり過ぎず長時間乗っていても身体への負担が少なく配慮されているのが良い感じです。
僕もリリースされてから1年ちょっと乗っていますが乗り心地も良くお世辞抜きにかなり走るバイクなのでロードレース参戦も出来るほどのポテンシャルです。
昨年の春に行われたRapha Prestige KUJUでもこのバイクで気持ち良く走り完走しました。
無理なく何時間でも乗っていられそうなフィーリングはスティールのハイエンドなロードバイクに乗ってみたいという人にはぴったりだと思います。
フォークはENVEカーボンロードフォークが標準装備。
このフォークについてはもはや説明不要でしょう。
ハンドリング、軽さ、ブレーキ性能、剛性、耐久性のそのすべてが高次元でバランスされた名品。
そして”All Day Road”というコンセプトにぴったりなのがこのオリジナルのリアラック。
一日中走る時には小さなロードバイク用のサドルバッグだけでは少し容量が心細かったりします。
そんな時のためにこのラックが標準装備されていて遊び方やライドの内容に応じてうまく使うことができます。
取り付け取り外しもとても簡単なのも嬉しいですね。
何よりこのラックが付いている佇まいがとても美しくTomii Cyclesらしい美学を感じます。
別売りとなりますがFAIRWEATHERとコラボレーションしたCANVASのラック専用設計のバッグもラインナップされました。
ロールトップ形状から”SHELL BAG”と名付けられ携帯工具や予備チューブはもちろんウインドジャケットや輪行バッグなどを余裕で飲み込む絶妙なサイズです。
ロードバイクの軽快さを失わないよう軽く防水性に優れるX-PACナイロンで作られており非常に軽量に仕上がっています。
何より専用設計なので美しいシルエットなのが魅力でもあります。
(こちらのバッグは税別11000円で販売しています)
カラーは無骨なBattle Ship Grayと新色のDark Matcha/Soy Milkの2色。
CANVASが他のTomii Cyclesのフレームと異なるのがペイント方法でCANVASのみパウダーコートでの塗装(カスタムフレームはリキッドペイント)。
パウダーコートは多少雑に扱っても、ぶつけても塗装が剥げたりしないとても耐久性の高いもの。
リキッドペイントのように芸術品のような仕上げの美しさにはなりませんがTig溶接とのマッチングは独特の魅力があってアメリカ製の道具っていうんでしょうか?
無骨で力強さとあたたかさを感じるんですよね。
特に1年、2年と乗り込んでいった時の傷や風合いが最高にカッコいいんです。
リアラックももちろんパウダーコートでペイントが施されてます。
CANVASに使用されているパイプはCOLUMBUS社の最上級グレードをメインにミックスされています。
軽さだけでなく耐久性にも配慮しセレクトされています。
僕のバイク(グレーのサイズ54)でフレーム単体で1720g、完成車の状態で8.1kg(ペダル込み、ラック無し)特に軽量にしたいというパーツ構成ではなく信頼のおけるパーツで組み上げたのにこの軽さなら文句なしですね。
乗り心地もカッチリしているしリズムが合った時の加速は凄く気持ち良いので気に入っています。
細かな部分ですがヘッドバッジはこのモデルのために作られたオリジナル。
これもすべて一つ一つNaoさんが手作りしています。
もともと彫刻などの仕事をしていたというバックグラウンドもあってこうした細かい部分の造形はTomii Cyclesの魅力の一つですね。
展開されているフレームサイズは5サイズ。
50~58まで2センチ刻みで用意されています。
僕は身長175cmでサイズ54をセレクトしました。
こちらのキューカンバーグリーン(廃盤カラー)は代々木公園店店長まっちゃんのバイク。
身長168cmでサイズ52をセレクトしています。
今回の入荷分ではグレー50(代々木公園店)、グレー52(幡ヶ谷店)、グレー56(上馬店)、ダークマッチャ50(上馬店)、ダークマッチャ52(代々木公園店)が販売分として入荷しています。
スティールの良く走るピュアロードバイクが欲しい方、初めてのハンドメイドバイクには自信をもってお薦めできるフレームなので何か感じるものがあれば是非店頭に見に来てくださいね。
CANVASの価格はフレーム&フォーク、ラックのセットで税別288000円です。
在庫の無いサイズやカラーはお取り寄せとなりますが3ヶ月ほどでご用意可能です。
幡ヶ谷店には僕のバイク、代々木公園店にはまっちゃんのバイクがありますので試乗もできますのでお気軽にどうぞ!
もちろんTomii Cyclesのフルカスタムバイクのオーダーもお受けしていますのでドリームバイクを作りたい!と言う方もお気軽にお問合せください!