nbです。
久しぶりに新しいバイクを組みました。
新しい相棒はTomii CyclesのCANVASというフレーム。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike

愛車のあれこれもあるけどこのCANVASというフレームの紹介を。
Tomii Cyclesはアメリカ、テキサス州オースティンで素晴らしいハンドメイドフレームを生み出す日本人ビルダーNao Tomii氏によるブランド。
2年前にはNaoさんの家に遊びに行ったり、Team Blue Lugのチームキットをデザインしてもらったりと公私共にお世話になっている友人でもあります。

20150114-IMG_1371
20150114-IMG_1337

これまでTomii Cyclesは身体のサイズを細かく計測し、乗り方や用途、要望、ペイントデザインなどすべてをフルカスタムで行うフレームのみの展開となっていました。
下の画像の今野ボーイのロードバイクやCOOK PAINT WORKSの料理長のトラックバイクがまさにそのフルカスタムのバイクですね。

Yuta's Road
Chino's Disc Track

僕が組んだCANVASというフレームはフルカスタムバイクとは別に新たにラインナップされたストックフレームモデル。
アメリカ製のフルカスタムのバイクは物凄い手間と労力を費やすため完成までどんなに早くても6~8ヶ月、ブランドによっては2年や3年以上の時間が掛かってしまうものもあります。
ハイエンドなスティールバイクに乗りたいけどそんなに待てないよ!っていう人のために用意されたのがこのCANVAS。
おおよそ3ヶ月ほどの納期でフルカスタムと同じ最上級グレードのパイプとパーツ、技術をつぎ込んで生まれたこのバイクに乗ることができます。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike
*TOMII CYCLES* canvas completebike

CANVASのコンセプトは”All Day Road”。
一日中気持ち良く走れるロードバイク。
ジオメトリはキビキビと良く走るピュアなロードレーサー、ヘッドチューブが少しだけ長めに設定されているので前傾がきつくなり過ぎず長時間乗っていても身体への負担が少なく配慮されているのが良い感じです。
まだ1週間ほどしか乗り込んでいませんが乗り心地も良く、かなり走るバイクなのでロードレース参戦も出来るほどのポテンシャルです。
無理なく何時間でも乗っていられそうなフィーリングなので今はとにかく乗るのが楽しいですね。

*TOMII CYCLES* canvas completebike
*TOMII CYCLES* canvas completebike

フォークはENVEカーボンロードフォークが標準装備。
このフォークについてはもはや説明不要でしょう。
ハンドリング、軽さ、ブレーキ性能、剛性、耐久性のそのすべてが高次元でバランスされた名品。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike
*TOMII CYCLES* canvas completebike

そして”All Day Road”というコンセプトにぴったりなのがこのオリジナルのリアラック。
一日中走る時には小さなロードバイク用のサドルバッグだけでは少し容量が少ないときがあります。
そんな時のためにこのラックが標準装備されていて小さなバッグをマウントしたりSwift IndustriesなどのZeitgeistサドルバッグのバッグサポーターとして使うことが出来ます。
何よりこのラックが付いている佇まいがとても美しくTomii Cyclesらしい美学を感じます。
取り付け取り外しもとても簡単なのでライドの内容に応じて選ぶことも出来ます。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike

まだプロトタイプですがFAIRWEATHERでCANVAS専用のバッグもテスト中です。
もう少しブラッシュアップが必要ですがこれもリリースできればと動いていますのでお楽しみに!

*TOMII CYCLES* canvas frameset

カラーは淡いグリーンが綺麗なキューカンバーグリーンと無骨なバトルシップグレーの2色。
CANVASが他のTomii Cyclesのフレームと異なるのがペイントでCANVASのみパウダーコートでの塗装(カスタムフレームはリキッドペイント)。
パウダーコートは多少雑に扱っても、ぶつけても塗装が剥げたりしないとても耐久性の高いもの。
リキッドペイントのように芸術品のような仕上げの美しさにはなりませんがTig溶接とのマッチングは独特の魅力があってアメリカ製の道具っていうんでしょうか?
無骨で力強さとあたたかさを感じるんですよね。
特に1年、2年と乗り込んでいった時の傷や風合いが最高にカッコいいんです。
リアラックももちろんパウダーコートでマッチペイントが施されてます。

*TOMII CYCLES* canvas frameset

CANVASに使われているパイプはCOLUMBUS社とTRUE TEMPER社の最上級グレード品をミックスしています。

*TOMII CYCLES* canvas frameset
*TOMII CYCLES* canvas frameset

軽さだけでなく耐久性にも配慮したパイプのセレクト。
僕のバイク(グレーのサイズ54)でフレーム単体で1720g、完成車の状態で8.1kg(ペダル込み、ラック無し)と文句なしの数値でした。
乗り心地もカッチリしているしリズムが合った時の気持ちの良い加速はすごく好みです。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike
Custom frame building is not always metal work. Clay work for next project!

ヘッドバッジはこのモデルのために作られたオリジナル。
これもすべて一つ一つNaoさんが手作りしています。
もともと彫刻などの仕事をしていたというバックグラウンドもあってこうした細かい部分の造形はTomii Cyclesの魅力の一つ。

*TOMII CYCLES* canvas frameset

展開されているフレームサイズは5サイズ。
50~58まで2センチ刻みで用意されています。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike

僕は身長175cmでサイズ54をセレクトしました。

*TOMII CYCLES* canvas completebike

こちらのキューカンバーグリーンは代々木公園店店長まっちゃんのバイク。
身長168cmでサイズ52をセレクトしています。

今回のファーストロットの入荷分ではグレー50(上馬店)、グリーン52(上馬店)、グレー56(幡ヶ谷店)が販売分として入荷しています。
クロモリのロードバイクが欲しい方、初めてのハンドメイドバイクにはお薦めできるフレームなので何か感じるものがあれば是非店頭に見に来てくださいね。
CANVASの価格はフレーム&フォーク、ラックのセットで税別288000円です。
在庫の無いサイズやカラーはお取り寄せとなりますが3ヶ月ほどでご用意可能です!
幡ヶ谷店には僕のバイク、代々木公園店にはまっちゃんのバイクがありますので試乗もできますのでお気軽にどうぞ!
もちろんTomii Cyclesのカスタムバイクのオーダーもお受けしています!

最後に僕のバイクのことについてちょっとだけ書きます。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike
*TOMII CYCLES* canvas complete bike

CANVASは1 1/8インチのアヘッド仕様であるんですがこれを見た瞬間に僕はPhil Woodのヘッドセットしかないなと感じていたんです。
それでフレーム到着後シルバーをインストール。
間違っていなかったですね。
めちゃくちゃ良い感じ。

*TOMII CYCLES* canvas complete bike

バイクのフィーリングはまだ1週間ほどなので詳しくはこれからどんどんと分かってくると思うけど上にも書いたように素直で扱いやすくてカッチリと良く走る本当に良いバイク。
なによりスティールバイクらしい細身な印象が何よりも気に入っています。
それとヘッドセットの方は滑らかな動きにびっくりしました。
かといって不安な感じはまったく無くてさすがPhil Woodという感じです。
OBBのベアリングの感じに近いなと感じました。
この辺はもう少し乗り込んだところでレビューしたいと思います。

ビッグライドに出かけたくなるようなバイクなので今週末、九州で行われるRapha Prestige KUJUにこのバイクで参戦しようと思っています!
会場や道中でこのバイクとTeam Blue Lugのキットを見かけたらぜひ声をかけてください!
かなり楽しみです!

*TOMII CYCLES* canvas complete bike

HOLLA!