nbです。
2015年で一番日が長い日の夏至に全世界同時に行われたバイクキャンピングイベントSWIFT CAMPOUT。
僕達の大事な仲間であるSWIFT INDUSUTRIESの仕掛けるイベントなので日本で僕らがやらなきゃどうする?って流れでTeam Blue Lugのメンバーを集め僕含め6人でアドベンチャーをしてきました。
数ヶ月前から日程が決まっていたので目的地などルートをじっくりとメンバーと相談することから始まりました。
話し合った結果、日本の素晴しい場所を世界に発信するチャンスでもあるなと思い、福島県猪苗代湖、磐梯エリアを中心にルートを作り遊び倒す計画にしました。
なんで猪苗代?っていうと毎年、東北シクロクロスレースで来ていてすごく綺麗な場所だなと思っていたのと、周りには温泉にキャンプ場も多くて美しい火山地帯もあるのでレースだけではなくて普通に走りに遊びに来たいと思っていた場所だったのです。
あと福島ってちょっとマイナスなイメージがついてしまっているけど、こんなに素晴しい場所があるんだよ!って伝えたかったのもあります。
前置きがちょっと長くなりましたがこれが僕達Team Blue LugのSwift Campoutです。
こんな素晴しい場所が福島県にはあります。
6月19日金曜22時頃、BLUE LUG幡ヶ谷店に集合し、それぞれのバイクや装備の最終確認を入念に行い、車で福島県猪苗代へ出発。
順調に高速を飛ばし、明け方に猪苗代へ到着。
スタート地点は僕が毎年シクロクロスのレースで訪れている場所でもある天神浜。
ここでのレースが開催される時と同じように今回の旅の無事と成功を祈ってからスタート。
1日目の行程はざっくりだけど猪苗代湖をまるっと1周。
その途中に面白いスポットがあるので寄り道をしていく約100kmほどの道のり。
まずは朝焼けが美しい湖畔を走り抜けていきます。
スタートして直後だけどこんなに素晴しい景色なのでメンバーテンションぶちあがりであります。
まさに梅雨の晴れ間といった最高に天気の良い朝の猪苗代湖は言葉に出来ないくらい美しかった。
別名、天鏡湖と呼ばれるだけあって水面は本当に穏やかで、空と水面が合わさったかのような景色。
水もびっくりするぐらい綺麗だなと思っていたらそれもそのはず、湖沼では日本で一番の綺麗さを誇るのだとか。
写真や映像にも収める事の出来ないこの美しい景色はぜひ体感して欲しいなと思いました。
猪苗代周辺は米どころなので水田が一面に広がっていて、田植え直後のこの時期は緑が色濃く湖だけではなくこの日本らしい景色も本当に綺麗。
ちなみに東北CX猪苗代に参加するとこの猪苗代の水田から収穫されたお米が参加賞として貰えます。地味に毎年楽しみにしていてこのお米めっちゃうまいです。
湖南に着いた辺りでこの日のメインの寄り道である布引高原を目指します。
湖畔を離れてRoads Like Theseな真っ直ぐに伸びた緑の美しい農道を抜けて山道へと入っていきます。
高原の頂上までは約15km。
水田のエリアを抜けるとじっくりと登りあげる山道へと入っていきます。
この時期ならではなのか瑞々しい深い森の中を進んでいくのはとても気持ちが良かった。
まだ夏前なので湿気こそありますがひんやりとした空気であるのも登りのきつさを和らげてくれます。
それでも超重い荷物を積んだバイクで結構な斜度の坂を上って行くのはなかなかキツいんだけど仲間が居るから話しながらゆっくり登り、良い景色があれば止まって眺めてくだらない話で盛り上がる。
そんなことを繰り返せばあっという間に頂上。
ここは僕が個人的に訪れたかった場所。
猪苗代湖を見渡せる高原に33機もの風力発電機が並ぶスポット。
何といったら良いのか自然とハイテクが混じりあったダイナミックな風景。
とにかく全てのものがデカイのでテンション上がるよね。
めっちゃ面白い場所です。
そんな風力発電機の並ぶ道を走り猪苗代湖の見渡せる場所へ。
これから向かう場所を確認しつつ猪苗代湖の方へ下って行きます。
再び湖畔を西側から北へ向かって向かいます。
とにかく面白そうなものを見つけたら突っ込んで行こうぜ!っていうテーマもあり湖畔の砂浜も攻めます。
ちょっと頑張って走ると天神浜でのレースを思い出す血の味がしました。
このエリアにはちょっとした峠も多くてちょっと大変だったけど登ればご褒美は必ずあるものでこんな極上のトレイルも発見!
こんな場所見たら走らないわけにはいかないですね。
登りのきつさを一瞬で忘れるほど最高なシングルトラックでした。
寄り道しまくるから想定していたプランよりも遅れるかなーなんて思ってたけどメンバーの足が揃っているからか予定通りのお昼に猪苗代湖駅付近で昼食。
せっかくこの場所に来ているので地元の物も食べなければとチョイスしたのがラーメン。
隣町ではありますが喜多方スタイルのやさしいラーメンは体に染み渡ります。
食後は湖畔で少し昼寝。
昼寝で体力を少し回復した所でこの日のキャンプの食材などを調達しに町へ。
まずは燃料系を求めホームセンターへ。
薪を木村さんのRetrotecに積載。
ヴァイブス出まくりの最強のキャンプバイク誕生。
食料とビールも十分に買い込み、今夜のパーティー会場であるキャンプ場へ。
キャンプ場は布引高原に入っていく側の砂浜にある場所。
ここは公共のキャンプ場でなんと使用料無料。
そしてこの湖畔の美しい景色、最高です。
テントの準備ができたらパーティー開始!
炊事棟でメンバーそれぞれが料理を振る舞います。
MAXのチリビーンズ、木村さんのナポリタン、タナさんのうどん、ナカジーのもつ焼き、しんぺーちゃんの謎のポップコーンなどなど。
キャンプで食べる物は何でも美味いけどこの日は特に格別に美味かった!
お腹も満たし、酒も尽きた所でこの日は就寝。
ほぼ無睡で移動+ライドしてきたので寝袋に入った瞬間に熟睡でした。笑
翌朝は夜明けと共に起床しまずは猪苗代湖を眺めながらコーヒーを一杯。
夜は雨が降っていましたが夜が明けると共に天気が回復し、朝はまた前日とは違った幻想的な風景を見る事ができました。
コーヒーを飲んでまったりしていると町役場の人と猟師の人が現れて
「ちょっと銃を使うので音がうるさいかもしれないですが大丈夫ですか?」
と。
もちろん大丈夫ですと答えてから話を聞くとカワウが大量発生してしまい放流や育てている魚をすべて食べてしまうそうで駆除と調査をしているのだとか。
へぇーなんて話していると「バンッ!」いきなり銃声。笑
ちょっと遠かったし一発だけだけど当たったのかな?なんて言ってたら水面がバタバタしていてどうやら仕留めたらしいのを発見。
猟師すげえ。
仕留めたカワウはどうするのかな?と思っていると今度は猟犬が泳いで向かいました。
そして咥えて泳いで主の元に持ってきました。
おおーすごい。
その後はカワウの解体と調査なども見せてもらい朝から貴重な体験をする事ができました。
その銃声のお陰かしばらくすると皆も起きてきてゆっくりと朝食タイムがスタート。
朝食は僕の必殺メニュー(となった)のブレックファーストタコスを皆に。
いつも思うけどこの朝食をゆっくりと食べながら目の前に広がる最高の景色を眺めるのは本当に贅沢な時間。
しっかりと朝食を取ったら片付けをし2日目のライドのスタート。
この日は天気が午後から不安定になりそうだということで当初のルートを変更して短縮することにしました。
メインの目的地は変らず磐梯吾妻スカイラインの頂上である浄土平に設定。
日本国内の自転車で行ける最高の道のベスト10に入るといわれる場所を目指しキャンプ地から北上します。
片道約50kmの道をじっくりと標高1622mまで登りあげていきます。
この日は食材も無くて、燃料も少なくなっているので多少はバイクが軽くてみんな結構余裕あります。
目当ての磐梯吾妻スカイラインに入ると一気に視界が開けて美しい峠道になります。
基本サドルトークしまくりのゆったりペース。
天気も悪くなるどころか上り始めるとどんどんと気温も上がり、晴れてきてくれて良い感じ。
見晴らしの良い場所も多くてPhotoセッション多めです。
標高の高いところへ向かう峠道はどんどんと森や風景の雰囲気が変っていくのが楽しい。
標高1500m付近で木村さんのバイクのギアが少し調子が悪くなるアクシデントがありましたが全員で協力して無事復活。
そしてピークの標高1622mへ到達!
ここからの景色が本当に凄かった!
活火山である吾妻山の麓である浄土平付近は、いかにも火山地帯という草木の無い荒々しいダイナミックな景色がいきなり広がります。
標高も高いのでまだ雪が残っていたりと結構肌寒い。
吹き出る硫黄のにおいもすごい。
なんというかいきなりヨーロッパの超級山岳のような景色です。
本当に圧倒的。
みんな「スゲー」「ヤバイ」しか言ってなかった。笑
あまりにすごい景色に直面するとそんな言葉しか出ないのです。
重い荷物を積んで自転車で自分の力で辿り着いたことの達成感もひとしお。
天候次第では諦めようかと思っていたけど、このメンバーとこの地に来る事ができて本当に良かった!
このまま先に下ってしまうと福島市へ降りてしまうので行ける所まで散策してから浄土平のビジターセンターで昼食。
昼食後は天候が崩れてきたのでさっとカルデラを見に行ってから来た道を気持ち良くダウンヒル。
途中で雲の中に入りめちゃくちゃ幻想的でした。
雨にも降られなくて体も冷えずに楽しんで下れて一安心。
予定ならこのまま車に戻って東京に帰還と考えていたけど、時間があったのでここからエクストラステージへ。
自転車もはや関係ない領域です。
事の発端はバイクキャンピングには温泉が欠かせねえぜ!という一言から。
そこで自称秘湯研究家のしんぺー氏がこの付近に日本で五指に入るという秘湯of秘湯があるというので攻めてみることに。
その最高の湯の名は「沼尻元湯」。
氏によるとそこはかなり珍しい野湯で、日本屈指の湧出量で毎分10000リットル。
その莫大な湧出量のため温泉の川と滝ができているのだとか。(本当なのか!?)
元湯は酸性が強すぎる為、長時間入浴すると皮膚が溶け出す場合もある。
そして元湯付近からは致死量を越える硫化水素が噴出す場所もあり過去に数人死亡している。(もちろん危険地帯は立ち入り禁止です)
などなど物凄いエピソード満載の秘湯。
もちろん無料です。Outside is free。
自己責任ではありますがそんな面白そうな所行かないわけないですね。
この時点でかなりの大雨となっていましたが行ってきました。
スキー場の先の長いグラベルの先に噂の入り口がありました。
↓入り口で今から向かう温泉についてテンション高めに説明するしんぺーちゃん。
この温泉は安達太良山の登山道の途中にあり入り口から温泉までは約40分の登山。
雨で滑りやすい中ひたすら上っていきます。
なかなかワイルドな道です。
途中で開けると滝が!
これが噂の!しかもかなり大きな滝!
良く見ると湯気があがっていて噂は本当ではなかったと感動。
皆謎のテンションなので謎の記念写真を残します。
目的地はその滝の上、ここから後半分20分ほど上ると遂に到着。
噂の沼尻元湯に。
しんぺーちゃん曰く「山ガールがそこのめっちゃ温泉に入ってるっすよ!」と言っていたけどそんな事あるわけもなく、ただただ無人で僕達の貸切状態。
でもめっちゃすごい景色の場所!さっきの浄土平とはまた違ったダイナミックさ!
雨の登山で体も冷え切っているのでさっそく入浴!
6人のおっさんがいきなり山の中で全裸ってなかなか面白い画です。笑
川は本当に温泉のお湯の川で上流はかなり熱い。
少し下ってちょうど良い場所を見つけてみんなで入ります。
お湯は言うだけあってかなり良いお湯。
どろりとした濃いめのお湯はこの二日の疲れを取るのには最高の気持ちの良さでした。
頑張って登山しただけある!
ライドの思い出をすべて温泉がかっさらってしまった感も無くはないけど今回の旅を締めくくるのにはバッチリでした。
これで僕達Team Blue LugのSWIFT CAMPOUTは無事終了!
最高のメンバーで最高の旅を送る事ができました。
二日目は行程を変更してしまったけど結果的にはすべてが最高だったので問題なし。
たった二日間だけど美しい山々と湖、面白いスポット、温泉などを余すことなく遊びつくせる猪苗代、磐梯エリアは本当に素晴しい場所でした。
休憩などをしていると必ずフレンドリーに話しかけてくれる地元の人たちも本当に優しくあたたかい人達でこの土地が本当に好きになりました。
SWIFT CAMPOUTに限らず東京からアクセスの良いこの土地でのキャンプライドは定番化したいくらいです。
福島に限らず、日本にはまだまだ素晴しい場所が数え切れないほどあります。
海外がカッコいいと思う気持ちもあるけど、逆に日本でしか出来ないものも沢山あります。
日本の良さを再確認するって言うのもあるし何よりちょっと視点を変えてあげるだけでアドベンチャーはいくらでもできちゃうんです。
それにキャンプライドってハードル高そうに見えるけど実はそれほどでもないのでほんの少しの勇気を持って飛び込んでみたら新たな世界が待っています。
この夏は愛車でアドベンチャーしに行ってはどうでしょう?
きっと日本の素晴しさを肌で感じれると思います。
自転車でパニアバッグを使ってのバイクキャンピングやフレームバッグを使ってのバイクパッキングについては分からない事があれば何でも気軽に聞いてくださいね。
それなりにハードコアなバイクキャンピングしてきてるので何が良くて何が悪いかとかいろいろ経験が蓄積されているのでしっかりとアドバイスできると思います!
最後に全世界規模で面白い企画を仕掛けてくれたSWIFT INDUTRIESのみんなありがとう!
彼らのサイトには今後世界各国のSWIFT CAMPOUTの記事と映像作品が掲載されるので是非チェックを!
僕達の記事と映像も載ると思います!
(映像は鋭意製作中です!こちらもお楽しみに!)
そして今回参加してくれた木村さん、ナカジー、タナさん、しんぺーちゃんにMAXありがとう!
またこのメンバーでアドベンチャーしに行こうぜ!
今回の僕達Team Blue LugのSWIFT CAMPOUTの写真はFlickrにもアップしてあるので是非ご覧下さい!
■SWIFT CAMPOUT Photos■
https://www.flickr.com/photos/bluelug/sets/72157655105991542
こちらからは全世界のSWIFT CAMPOUTの様子がチェックできます!
■INSTAGRAM SWIFT CAMPOUT■
https://instagram.com/explore/tags/swiftcampout/
僕達が走った福島県猪苗代、磐梯エリアのルート図はこちら。
気になる方はぜひ走りに行ってみてください!
■SWIFT CAMPOUT -DAY1- route■
http://yahoo.jp/2U8N7e
■SWIFT CAMPOUT -DAY2- route■
http://yahoo.jp/Ogx1y3
HOLLA!